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zoom RSS 「学習工学」は、engineering。その意味は?

<<   作成日時 : 2013/03/21 12:03   >>

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昨日のタイトルに、「学習工学」は、「工学部」とは関係ない、と書きました。
 その含むところは、「工学」の「固い」イメージと違って、私の考える「学習工学」は、「巧み」の持つやわらかいイメージのものだからです。
 今日は、そのわけを話します。
 「工学」に当たる英語には、二つの語がつかわれています。
Technology と Engineering です。
 大学の学部名では、engineering が使われることが多く、
 工業大学の場合は、
MIT (Massachusetts Institute of Technology)
Caltech (California Institute of Technology)
のように、Technology が使われています。
 東京工業大学、名古屋工業大学の英語名も、それぞれ
 Tokyo Institute of Technology
Nagoya Institute of Technology
MIT を真似てか、TIT 、NIT を略称としています。

 一方、 昨日紹介した Wiki の 「工学」の英語版は、
 Engineering になっています。

 では、この両者は、どう違うのでしょうか。
 "Technology と Engineering  違い"
で、google してみましたが、答えは、見つかりませんでした。みなさんもやってみてください。
 それどころか、Engineering Technology というのが出てきました。

 仕方がないので、例によって、私の得意?とする、etymology からの approach で、両者の違いを探ってみました。実は、以前にも探ったことがあります。

 Engineering は、spelling からもわかるように、engineer から作られた 「動名詞」です。
 というと、engineer って、日本語でも「エンジニアー」 というけど、「コンピューター・エンジニアー」 のような「技術者」 のことで、名詞でないの。名詞から 「動名詞」がつくれるの?と疑う人もいるでしょう。
 実は、この engineer、アメリカ英語では、動詞として使われるようになったのです。
 ならば、engineering は、その動名詞形かというと、そうでもないのです。どういう話なのか、知りたい人は、Online Etymology Dictionary をみてください。
  http://www.etymonline.com/index.php?allowed_in_frame=0&search=engineer&searchmode=none

  大事なことは、動詞としての engineer が、どういう意意味で使われているか、です。
  それを説明する前に、というか、その意味をよりよくわかるために、まず、engineer が派生してきた engine の語源を調べましょう。
  Engine と聞くと、日本語でいう 「エンジン」が、真っ先に思い浮かぶでしょう。現代英語でも、engine はその意味で、もっともよくつかわれます。
  この語の語源は、ラテン語の ingenium で。genius という意味でした。
  自動車などの 「エンジン」の仕組みを見ると、こんなふくざつな仕組みを、いったい誰が考えたのか、どういう人が、こんな込み入ったものを組み立てることができるか、と、素人は感心するでしょう。こんなことができるのは、「天才」 だ、というわけで、そういう仕組みを engine 名付けたのです。
 そして、そういうことのできる人を engineer と呼んだのです。
 だから。engineer は、genius なのです。
 そして、engineer を動詞として使って、そのようなことができることを表したのです。
 と、説明すると、engineer が、動詞として使われたのは、「エンジン」のような複雑な装置を作る行為を意味した。と思いますよね。
 が、実際は、複雑怪奇なアメリカの政治活動を、特に選挙戦を、「天才的」に「組み立てる」意味で、engineer が、動詞として使われはじめたのです。
 こんな文例があります。
 He certainly engineered the election campaign beautifully.
 その意味は、
 to arrange, manage, or carry through by skillful or artful contrivance:
 http://dictionary.reference.com/browse/well-engineered
 そして。そのような election campaign は、well-engineered なのです。
 このサイトには、囲み記事で、こんなことがかいてあります。
 Well-engineered is always a great word to know.

 なぜ、engineer が、動詞として、election campaign に、「技術的」分野より先に、「違和感なく」使われたか、不思議に思いませんか。
 Campaign が、どういう意味か、engine は、そもそもどういう分野のことばであったか、しっていれば、何も不思議はありません。
 Engine の元の語は、ローマ時代からあり、軍事用語でした。
 Campaign も、もともと military operaton のことです。
 http://en.wikipedia.org/wiki/Military_campaign
 アメリカの二大政党にとっては、election は、政治的生命をかけた「戦」ですから campaign になるのです。
 日本でも 「選挙戦」と言いますが。英語でいえば、campaign です。
 軍事のための、道路、橋、要塞などの建造技術が、民生用に転用されたのが、civil engineering です。日本語では、「土木工学」 と呼んで、ローマの過去を思わせることはありません。
 
 という、engineering の由来を知ると、「学習工学」の、あるべき (と私が考える)、ひとつの姿が浮かんできます。
 取りあえず、割り切って、定義的にいいます。
 それは、
「学習」という campaign を、well-engineered で行う
ということです。
 ここで campaign とは、
 a series of organized actions for a particular purpose (Webster)
という、戦争からはなれて発展した peaceful campaign です。

 この campaign を、どのように engineer するか、technology との関係はどうなるのか。
 明日以降に。

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