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zoom RSS 『英語ものしり帖』「手の巻」<さよならは、万国共通?>

<<   作成日時 : 2017/04/19 11:43   >>

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さようならは、万国共通?
画像


上の画像は、見慣れた風景ですね。こうして手を振るのを、Farewell wave と言います。この場合、wave は、名詞に使っていますが
wave farewell と動詞にすると、「サヨナラと手を振る」になります。
下の URL を見ると、世界中の人が老若男女変わりなく、高貴な人も、普通の人も、変わりなく同じように wave hands しています。
http://bit.ly/2nVlf70

そこで「ものしり」としては考えたのです。一体いつごろから、人々は、サヨナラをするときに、このように手を振り始めたか

日本では、時代劇を見ていても、手を振ってサヨナラを、特に武士が、そういうことをしている場面を見た覚えがないような気がします。How about you?
黒澤明監督、三船敏郎、仲代達也主演の『用心棒』の最後の場面で三船敏郎の「用心棒」が「あばよ」と言って去ってい来ます。この場面 YouTube で見れますが、誰も手を振っていません。
http://bit.ly/2pEgIK7

西部劇の名作 Shane の印象的なラストシーン。
Wiki の記述では、
In an iconic closing scene, Shane rides out of town, slumped forward in his saddle, ignoring Joey's desperate cries of "Shane! Come back!"

Joey は、手を振っていません。Shane も振りません。その場面 YouTube で確かめてください。
http://bit.ly/2okpzzt

人々の日常生活を数多く描いているフランス印象派の画家 Renoir http://bit.ly/2nsIUzC や Manet http://bit.ly/2nPbFSf の絵には、wave farewell している人は描かれていません。URL を開いて自分で確かめてください。
農民の生活を描いたバルビゾン派の画家 Millet http://bit.ly/2oR9u5k、もっと時代をさかのぼって、同じく農民や子供の世界を描いたBruegel http://bit.ly/2oR9X7r の作品を見ても、誰も wave farewell をしていません。

そこで、wave (v) の etymology を調べてみると
wave (v.)
"move back and forth," Old English wafian "to wave, fluctuate" (related to wæfre "wavering, restless, unstable"), from Proto-Germanic *wab- (source also of Old Norse vafra "to hover about," Middle High German waben "to wave, undulate"), possibly from PIE root *webh- "to move to and fro; to weave" (see weave (v.)). Transitive sense is from mid-15c.; meaning "to make a sign by a wave of the hand" is from 1510s. Related: Waved; waving.

本来は、名詞で「波」を表していた wave を「手を振る」という動詞で使い始めたのは、1510年ごろからということです。
その最初の例としてあげられているのが、
I was much further out than you thought
And not waving but drowning.
この場合、海で沖合に流され、浜からみていると、「手を振っている」ように見えたけど、実際は「溺れかけて」波の上に助けを求めて手を出していただけ、ということです。
溺れて死にかけて、この世に farewell と「手を振っていた」のではないですね。

動詞としての wave を取り上げた Wave (gesture) という Wiki があります。その History of waving の項目に次のことが書かれています。
The waving of the hand is a nonverbal gesture that has an unclear origin but is said to have dated back to as far as the 18th century medieval time However, it was neither called waving, nor was it used as saying "hello", or "goodbye."

18th century は、もはや medieval time ではないはずですが、wave (v) の etymology から判断すると16th century の間違いではないか、と思われます。
何れにせよ、etymology の最初の例文にもあったように、最初のころは、goodbye という意味はなかったわけです。

でいつごろから、「手を振る」ことによる、farewell wave をするようになったか、この Wiki を読んでもよくわかりません。
そこで、私の大胆な推測です。

下の画像を見てください。それぞれ farewell wave をしている方が、どなただかわかりますね。
画像


民主主義の世になって、こういう方々が、民衆の前に姿を現すようになったとき、民衆の前から去る際に、声を出すわけには行かないので、「手を振って」farewell をする習慣ができたのではないか、ということです。
もっとも、これらの画像は、Trump family を除いては、飛行機に乗る場合のが画像しか見つからなかったのですが、TV などでは、民衆を相手に wave farewell する場面をよく見かけませんか。

もう一つは、先の farewell wave に、電車とバスの goodbye の場面がありました。現在の新幹線などは窓が開かないので、そういうことはできませんが、電車はバス、またはその昔馬車が乗り物として普及した時、それによって人が去るとき、だんだん遠ざかると声が聞こえなくなるので、窓から身を乗り出して wave farewell をする、ホームに残ったものもそれに答えて wave farewell する、ということが流行り出した、という説はどうですか。
Katharine Hepburn と Rossano Brazzi が主演したDavid Lean 監督の Summertime という 1955 年の映画があります。

その最後の別れの場面、Katherine Hepburn が、去りゆく列車の窓か身を乗り出して、platform が見えなくなっても、いつまでも wave farewell をしています。
その場面、YouTube で見れますよ。
http://bit.ly/2ocaAFW

といういことで、「身振り手振り」に果たす arm と hand の役割、このあたりで wave farewell しましょうか。
そして、「振る」ことなしに、「手が語る」という話に移ります。

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