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zoom RSS 『英語ものしり帖』「脚の巻」<幽霊に脚がある?>

<<   作成日時 : 2017/07/22 10:15   >>

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幽霊に脚がある?

「幽霊」の英語といえば、十人中九人までが ghostと答えるでしょう。現に "幽霊 英語" と google すれば、ちゃんと ghost と出てきます。
「英語ものしり」としては、そう思ってはいけませんよ、という話です。

「幽霊」の Wiki には、こう書いてあります。
死んだ者が成仏できず姿をあらわしたもの
死者の霊が現れたもの

http://bit.ly/2sfpbWr
そこで、「他言語版」で、English を選んでみると、
'ghost' でなくて、'Yūrei' と出てきます。他のヨーロッパ語を選んでも、全部 'Yūrei' になっています。ロシア文字は、ここに表記できないですが、ローマ字に直せば 'Yūrei' になります。
そして、そこに出ている'Yūrei' の画像は、それぞれ違っていますが、全部日本の画家による、日本の「幽霊」です。

English version の 'Yūrei' の Wiki の説明です。
Yūrei (幽霊) are figures in Japanese folklore, analogous to Western legends of ghosts.
The name consists of two kanji, 幽 (yū), meaning "faint" or "dim" and 霊 (rei), meaning "soul" or "spirit".
Alternative names include 亡霊 (Bōrei), meaning ruined or departed spirit, 死霊 (Shiryō) meaning dead spirit, or the more encompassing 妖怪 (Yōkai) or お化け (Obake)
.
http://bit.ly/2ugcXJy
"幽霊" の hits は、20,000,000
"Yūrei" の hits は、595,000

結構英語圏でも人気があるようです。

一応ここでは、 'Yūrei' は、西洋の ghosts に似たものと書かれています。似て非なるものか、よく似たものか、That is the question. です。

そこで、Ghost の Wiki を見てみましょう。
In folklore, a ghost is the soul or spirit of a dead person or animal that can appear to the living.
Descriptions of ghosts vary widely from an invisible presence to translucent or barely visible wispy shapes, to realistic, lifelike visions.

https://en.wikipedia.org/wiki/Ghost
'Yūrei' と同じく、こちらも、folklore、つまり、民間伝承であって、実在するものではない、としています。
そこは、共通ですが、明らかな違いがあります。
日本の幽霊 'Yūrei' は、目に見えます。が、ghost は、目に見えない場合(invisible) から、透けて見える場合、うっすらとしか見えない場合から、現実に見える生きているような場合まで、いろいろな姿形で現れます。
もう一つの大きな違いは、ghosts には、ちゃんと足(実は「脚」)があるのに、幽霊 'Yūrei' の「基本形」は、足がないのです。
なぜ、「基本形」というと、実は、幽霊 'Yūrei' にも、ある時までは足があったのです。それが、幽霊画が、人気を博した江戸時代に、円山応挙が足のない幽霊の絵を描き、
それが、いかにも幽霊らしい、と大評判になり、他の画家も足のない幽霊の絵を競って描いたので、足のない幽霊が定着したのです。
"幽霊 足" で google してみてください。いろいろなサイトで同じようなことが書いてあります。
下の URL は、"幽霊 絵" で google すると出てくる幽霊画です。全部日本の幽霊です。西洋の ghosts はいません。
http://bit.ly/2sECP5G
下の URL は、"ghost images" で google すると出てくる ghosts の images です。日本の幽霊はいません。
全身画像には、全部 legs があります。先の ghost の Wiki に説明されていたように、現実の人間のような ghosts や、半透明や、目に見えない ghosts もいます。
幽霊と ghost が別物であることが、seeing is believing.
http://bit.ly/2srccNu

幽霊や ghosts がどんなものであるかは、上の二つの URL で見ていただくとして、もっとも有名な幽霊と ghost を紹介します。

日本三大幽霊話があります。
番町皿屋敷、四谷怪談、牡丹灯篭です。

それぞれ Wiki があります。
番町皿屋敷 http://bit.ly/2tmChBf
四谷怪談 http://bit.ly/2tn0tUi
牡丹灯篭 http://bit.ly/2sfJcMk

それぞれ English version もあります。世界的に有名な話のようです。
Banchō Sarayashiki http://bit.ly/2sKzjlb
Yotsuyakaidan http://bit.ly/2tH2fzb
Botan Dōrō http://bit.ly/2sKzih7
それぞれに出てくる幽霊は全部女性です。
お菊(番町皿屋敷)、お岩(四谷怪談)、お露(牡丹灯篭)です。

西洋でもっとも有名な ghost は、Hamlet に出てくる、Hamlet の父王の ghost です。
下の画像は、その有名幽霊と ghost です。
画像

左から順に、お菊、お岩、お露とお米、そして Hamlet の父王です。
お菊は、足なし幽霊の先駆けとなった円山応挙によるものです。
二つ目は、五代目松本幸四郎の神谷伊右衛門、三代目尾上菊五郎のお岩で演じられて歌舞伎画です。
三つ目は、牡丹燈篭のお露と女中のお米の幽霊ですが、これには、足元はぼかしてありますが、一応脚があります。
牡丹燈篭で有名なセリフは、「下駄の音がカラ〜ンコロン」です。
話の詳しい筋は、上記 Wiki を読んでいただくとして、この絵の場面は、
新三郎が閉じ籠もっていると、毎晩お露は家の周りを回りながら、中に入れず恨めしげに/悲しげに呼びかけてくる。
お露とお米は幽霊であったのだ。新三郎のことを恋しくて、お露が通って来る。「牡丹燈籠」とは、女中のお米が持っている灯り の絵柄。夜になると「 カランコロン、カランコロン」という駒下駄の音。
だから、足がないと「駒下駄の音」がするはずがないので、こういう絵になっているのです。
四つ目、一番右は、Hamlet が、父王の ghost と出会う場面です。ちゃんと足があります。

City of Angels という映画がありました。
Nicolas Cage 演ずる ”one of many angels” の Seth が、Meg Ryan 演ずる外科医の Maggie Rice を見守る、という話から始まります。
Angel というのは、「天使」、つまり、「天の使い」です。Seth の場合は、死者を天に迎える「使い」として、地上に降りてきているわけです。その姿は、現代人と同じ服装で、全く普通の人間です。だから、俳優がそのままの姿で演じています。
この angel は、ghost の一種です。 Seth が、Maggie の周りを 「うろちょろ」 しているのが、映画を見ている人には、見えますが、Maggie には見えません。
こういう ghost もいるのです。まったく幽霊的?ではないですね。
この結末がどうなったか、映画を見てない人は、下記 Wiki のサイトをどうぞ。
http://bit.ly/2sO7Dfd

というわけで、幽霊と ghosts は、全く別物である、という話でした。
この話を取り上げたのは、『脚の巻』として、幽霊には足(脚)がないけど、ghosts には、足(脚)がある、という「英語ものしり」になるためでした。

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