マルチメディア学習材制作に乗り出す

ちょっと前に書きましたが、アメリカでは、自動車の automatic mission は、日本よりずーと早く普及していました。つまり、誰にでも運転できるようにしようというわけです。
自動車に限らず、アメリカ文明というか、American Democracy というのは、技術分野でも、特定の人にだけできる、一種の特権階級が生まれるのを嫌って、新しい media が開発されると、最初は、その media に習熟した、一部の人しか使いこなせないものを、瞬く間に、誰にも簡単に使えるようにしてしまいます。

Computer もそうでした。最初は、keyboard で、いろいろな command を type しなければならない、そういうことの出来る人としか使えないものを、GUI (Graphic User Interface) を採用して、mouse の click で、誰でも、小学生(になる前の幼児)から 90 才の elderly でも使えるようなものにしました。Internet でも、ちょっと後に言及しますが、
Windows 95 によって、誰でも簡単に set up できるようにしました。

同じことが、multimedia software の世界でも、Windows 3.1 の時代に起きました。

昨日紹介したような multimedia contents は、専門家が、computer programming 言語を使って作ったものでした。
ああいうものを見て、すごいものができるな、と感心しているだけの人と、自分もこんなものを作ってみたいな、と思う人と、二種類の人がいます。どうやら、アメリカでは後者の方が多く、日本は前者が多いというのが、私の感想です。

ちょっと横道で別の例を出しますと、Internet は、日本では internet surfing が盛んで、あちこちの site を見て喜んでいる人が多い感じですが、アメリカでは、internet は、自分のことを発表する場と捉えられています。最近の電子書籍でも、書く人は、今まで本を書いていた人で、自分たちは、紙の本の代わりに、そちらを読む、というあくまで読者の立場です。アメリカでは、電子書籍なら、自分も本が書いて、internet で publish できる、と思う人が多いです。Twitter にしても、日本では、自分は twitter せずに、人の twitter を follow だけしている人が、多いです。

だから、そういうアメリカですので、multimedia contents を素人でも作れる computer software が、早速登場しました。
本などを書く著者のことを、英語で author と言います。Computer program も「書く」と言います。
そこで、こういう multimedia program を作る software は、multimedia authoring software と呼ばれます。

いろいろな authoring software が出ましたが、最終的に Mac 上で動く、Director と Windows 上のみで動く、Toolbook が市場をほぼ2分しました。Mac user は、Director を、Windows user は、Toolbook を使いました。
Director は、後ほど Windows 上でも、使えるようになりました。

両者には、次のような違いがありました。

Toolbook は、Microsoft のBill Gates の共同創立者の Paul Allen が、病気のため Microsoft の経営から身を引いた後に設立した、Asynmetrix 社から出した、multimedia 対応になったのは、version 4.0 からで、以降、Multimedia Toolbook (MTB と略すことが多い)と呼ばれるようになりました。
その特徴は、openscript という programming 言語を使うのですが、これがほとんど日常英語と語彙やsyntax と同じで、英語を使えるひとなら、簡単にマスターできるものでした。ということは、英語を知らないと、使いこなせないわけです。

なぜか、日本の computer programmar は、英語のアルファベットを使う computer programming 言語を使って、
programming することは得意ですが、英語となるとだめな人が多いようです。
この Aynmetrix 社、日本にも支社を出し、日本語版の MTB を発売しましたが、openscript 自体は、英語でしたので、日本の multimedia application 制作者には、支持されず、確か、2,3年で日本から撤退しました。
ある時、ある multimedia application 製作者に、私が MTB で作った application を見せたところ、これ何で作りましたか、と訊ねられ、Toolbook だ、と答えると、先輩から Toolbook は、難しいから、やめとけ、と言われたと、言ってましたね。
彼らにとって難しいのは、英語でした。簡単な英語ですけどね。

一方、Director の方は、Lingo という、computer programming 言語に近い script で、普通の人には難しいが、
computer programmer には、やさしい programming 言語を採用していました。だから、日本の programmer にも、使いやすかったようです。
その一方で、Director は、lingo を使って programming しなくても、いろいろな template が用意されていて、それを使って、mouse の drag & paste だけでも、簡単な animation が作れる機能がありましたので、普通の人でも、小学生でも、ある程度の multimedia contents が制作できました。だから、素人の Mac user は、こちらを使ったわけです。

私は、Windows user でしたし、英語で出来るので、もっぱら、MTB を使いました
Windows 95 が出た頃には、Director が、Windows でも使えるようになりました。私の研究室では卒業研究で multimedia contents を作ることになっていましたが、英語の専攻のはずなのに、Director を好む学生の方が多かったですね。英語が苦手なんだそうでした。困ったことですね。

そんなわけで、Windows 環境で、MTB を使って、各種の multimedia contents を制作したわけです。
この話の続きは、明日以降に。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

面白い

この記事へのコメント

takkk
2010年11月03日 13:22
下記のご指摘で、わかりました!
そういうことですか!

「英語の専攻のはずなのに、Director を好む学生の方が多かったですね。英語が苦手なんだそうでした。困ったことですね。」

なぜか、教育学部の英語専攻には、英語よりも人間教育が好きな学生が多いような感じです。(もちろん、一部の例外はありますが、全般的な感触としてですが)

ほんとに、困ったことですね。

この記事へのトラックバック