「英会話」と「英立話」とは違いますよ。

「英会話」に必要なEDL は、覚える必要はない。昨日このように書きました。この話は更に展開しますが、その前に「英会話」とは、いったい何をすることか、世間には大きな誤解があるようですので、そこのところをはっきりさせておきたいと思います。

テレビやラジオの英会話番組にせよ、あまたの英会話教材にせよ、英語の検定教科書の「英会話」場面にせよ、ほとんどのものは、二人の人間が立って話している場面が多いですね。そう思いませんか。思い当たるでしょう。
しかも、「英会話」している時間は、5,6分。10分間も「英会話」している場面てありませんよ。

皆さんね、日本語で「会話」するという時、どんな状況を思い浮かべますか
道で知人と会ったとします。会えば話が始まります。話は長くなりそうになると、「立ち話しではなんですから、ちょっと座りません」
と言って、公園のベンチに腰をおろすか、喫茶店へ行って、それから、延々と話をすることがおおいでしょう。そういうのを、普通は、だれだれの「会って」「話をした」、つまり、「会話」した、といいませんか。「会話」と「立ち話し」は、違います
「英会話」と言って、場面中心に取り上げられているのは、あれは、「立話」です。「英会話」でなく、「英立話」です。

そういえば、私はゴルフにはてんで興味がないのですが、有名な若い golfer が、テレビで「英会話」教材の宣伝をしています。golfer というのは、いつも立って play しますね。たまにしゃがんでますが。また、二人連れ立って歩いている姿を時々みます。ようするにいつも「立話」をしているようです。そういう彼ができるようになったという「英会話」は、多分「英立話」だと思いますよ。


「会話」というのは、座ってするものです。しかも、ふたりだけでなく、数人でするものです。特に食事の時にするものです。

話を少しそらします。
ノーベル章受賞の晩餐会。今年の受賞者の根岸先生は、スエーデン王女をエスコートして、晩餐会では隣に座っていました。根岸先生は、英語は native speaker のようなものですから、英語での「会話」は、弾んだと思いますよ。そこでですね、二年前の、益川先生、自他共に英語嫌いを公言しています。あの先生晩餐会では、どうしてたでしょうね。日本語でした講演は、通訳がいましたが、晩餐会では、通訳はいなかったでしょう。隣の人は、日本人ではなかったでしょうから、晩餐会の間、黙っていたでしょうか。周りの人が話しているのも分からなかったから、人々が笑っても、むっつりしていたか、愛想笑いをしていたでしょうか。そういえば、覚えていますか。先生、日本語で講演を始める前に、英語で一言、I'm sorry I can't speak English. と言ってました。英語を知らないことを自慢するなら、英語で謝っては、いけませんよね。日経のある記事で、日経のある論説委員が、益川先生は、英語が出来なくても世界に認められて、ノーベル賞を取った、と変な褒め方をしていました。益川先生は、英語が出来なかったけれど、共同受賞者の小林先生がちゃんと英語ができたから、世界に認められた、ということを忘れているのではないの。

吉田茂元首相は、座談の名手、といわれています。日本語だけでなく、英語でも、です。その孫の、麻生元首相も、日本語でも英語でも座談の名手だそうです。ある新聞のコラムで読んだ覚えがありますが、スイスのダボス会議に首相当時に出席した麻生元首相の英語での座談の名手ぶりに感銘したという話がありました。
本来の「英会話」は、座ってするものです。大体は、二時間くらい延々とするもので、しかも、話はあちこち飛びます

「そういえば、こんなことがありました。」「その話といえば、こんなこともあります。」「話は変わりますが」。
こんな風に、日本語でも会話していませんか。しかも、一対一ではないですから、話の合間をみて、口を挟まなければなりません何をしゃべろうと考えていたら、話は次々と跳んでいきます。考えるより先に、口を挟まないと、話に置いてけぼりをくいます。
相手が大勢いますので、自分の知らない話もどんどん出てきます。知らないことがあまり多いと、話についていけません。
(そういう「英会話」には、EDL でなく、ECL (English for Cultural Literacy) が必要ですが、このことは、後日詳しく)
相手によりますが、教養が試されるのは、そういう時です。教養の高い人々との会話についていけなくて、黙っていると、教養がない人、とみなされて、その後は、相手にされないかも知れません。
たかが「英会話」、されど「英会話」。どういう話ができるかで、人間の値打ちが決まりますから怖いですよ。

自分のこと言って何ですが、教養のある人と話をする時に、オペラの薀蓄を話すと、相手に感銘を与えるようです。日本人が、これほど、西洋の音楽に、しかも、ことばを伴うオペラにこんなに詳しいか、と感心されます。西洋絵画、特にルネッサンス芸術について語るのも効果?があります。
と、同時に歌舞伎や文楽、神道、仏教など、日本文化について訊かれたときにも、ちゃんと英語で説明できないと、逆効果になります。
こういう知識をみにつけるには、BS番組が役立ちますよ。

「英会話」番組や各種の「英会話」教材、教科書の「英会話」のような「英立話」で満足していたら、グローバル人材にはなれません。
こういう話をしだすとキリがないので、一応この辺でやめて起きます。

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この記事へのコメント

takkk
2010年12月19日 09:34
英会話と英立話との区別、おもしろいですね。教科書にあるものでは、立話しかできませんね。

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