小学校「英語活動」の実態

「英会話」が、どういうものか、だんだんお分かりになったでしょうか。
そこで、「英会話」ができるようになるようにと、小学校から、英語を習わせようとしているわけです。
「会話」ができるようになるためには、「英語学習」はだめで、「英語活動」をせよ、ということだそうです。
前に紹介しましたね。私が教育委員をしていた K 市の英語の指導主事が、私のカリキュラムは「英語学習」で「英語活動」でないから、だめだと言ったという話を。後は言うまい。(ところで、私はこのセリフを時々使いますが、これは『フィガロの結婚』で、フィガロが第4幕の最初のほうで、スザンナに裏切られたと思って嘆きながら歌うアリアの中のことばです。)
小学校での英語活動が義務化されて、来年度から始まります。
そこで、「英語活動」として、どういうことが行われるか。それは、ちゃんと将来「英会話」が出来るようになるのに役立つ「活動」なのか、次の世代のグローバル人材を育てるのに社会全体が興味と関心を持つべき問題でしょう。
このブログの「愛読者}?である、卒業生の一人から、少し前こういうメールが届きました。

今日私は私の勤務する小学校で英語の授業をしました。
アメリカ人のALTがメインで授業を進めるのでその補助的な役割をしました。
4年生の担任が出張で不在でしたのでその補充をしたわけです。
今日のメインは
colorです。
Do you like pink?
とか聞くのですが、子供同士でペアを作り、一枚ずつ色のカードを持ち、
Do you like red? と質問し合います。自分の持っているカードの色だったら
Yes, I do. と答えます。
妙だと思いませんか?
それをするなら Is it red? か Is your color red?ですよね。
違和感のある授業でした。
ま、色を覚える意味ではいいのかもしれませんが、なんの役に立ちます???
私も未だに英語を全くといっていいほど話せませんが、この英語教育では
いまの子供たちも英語を話せるようになるとは思えません。

これは、S県N市のある小学校の話です。N市は、英語教育の特別地域になっていて、7、8年前より小学校での英語教育が始まっているそうです。

これは、特殊な例ではありません。私もこのような例をいくつか仄聞しています。
こういう例だけでは、もちろんないでしょうが、こういう例が多いのは確かなのです。
そういえば、私がこのブログを始めたのは、日経に載った、ALT による小学校英語活動に関する記事のあほらしさに腹を立てたのが、きっかけでした。

これは、放置しておいてよいのでしょうか。こういうALT に年間500万円も払って、生徒に、I don't like 'like'. と言わせ(利口な子はそう言っているに決まってます)、挙句は英語を嫌いにさせてしまってよいでしょうか。一体、N市の教育委員会や学校の設置者である市長は、こういう「英語活動」を見たことがあるでしょうか。見たとして、生徒が、I like red. と「英語活動」をしていると言って喜んでいるのでしょうか。喜んでいるとしたら、後は言うまい。
また、親はどう思っているでしょうか。こうなると、モンスターペアレンツが出てきてほしいですね。

このメールをもらった時、他人事ながら腹が立って、腹が立って、仕方がなかったので、ここにぶちまけることにしました。
さあ、皆さんは、どう思いますか。
たまにはコメントよこしてもバチは当たりませんよ。今日は八つ当たりです。
このまま続けると、八つ当たりどころか、8X8当たりになりそうですので、ここでやめます。

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この記事へのコメント

takkk
2010年12月19日 09:45
そもそも英語のできない人たちが、英語を教えるので、そのようなバカげた発想になるんでしょうね。先日も、珈琲屋で英語教師とおぼしき人が、生徒らしき人に英語の学習法についてのたまっているのが耳に入りましたらが、そのアドバイスとやらが間違いだらけで、生徒をかわいそうに思いました。

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