「鼻の展覧会」前半の部

今日は、いよいよ「鼻の展覧会」です。「展示会」とも書いていましたが、両者の違いを、Wiki で下のように説明しています。

展覧会とは、一般に、博物館、美術館において行われる歴史的資料、人物的資料、工芸・美術作品等を公開するための展示企画のことを称する。
似たようなものに、展示会と博覧会があるが、前者は、美術工芸品ではなく、ビジネスに関係した工業製品を展示し商売に結び付けようとする企画で、新しいビジネスを求めている企業向けであり、通常は、博物館や美術館では開催されない。また、後者は、対象物としては、展示会的なものを中心として展覧会的なものを加え、ビジネスマン向けとともに、むしろ一般人向けに企画され、博物館や美術館よりも大規模な会場、ほとんどの場合、専用として新たに設けられた会場で行われる。

鼻は美術品ですので、どうやら私の意図しているのは、「展覧会」だ、と納得しました。
展覧会の最初の作品として、昨晩 Mr. Bean を見ていたら、仰向けに寝ている珍しい場面があり、それを capture したので、先ずそれの展示から行きます。
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こうしてみると、昨日の画像でみるより、short nose だな、という感じがしませんか。仰向けに寝た顔に、そそり立っている nose は、よけい「高さ」が目立ちますね。そこで、幕末・明治の初めに「異人」を見た日本人が、その nose を long ではなく、「高い」と思ったのは、どうやら、仰向けに寝た顔にそそり立った「高い」鼻を見た感想ではなかったかと思うのですが。では、誰が見たか。ご想像に任せますが、後ほど、私の考えを開陳します。

前座の陳列鼻を見たところで、本来準備してきた企画展の作品を順次展示します。
先ずは、この nose です。Whose nose か、誰でも知っているでしょう。
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この nose をどう describe しますか。high-bridged long nose の典型ですね。これが、Greco-Roman の見本の鼻でしょう。
では、もう一人の有名な Venus の nose は、どうでしょう。
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Botticelli の Nascita di Venere (The Birth of Venus) です。Nose の形状がよく分かるように、顔の部分を拡大してみました。
正面の顔ですので、nose bridge の高さが分かりませんが、forehead から直結という感じでないですが、high-bridged と言えるのでしょうね。
それでは、Venus 以外の Roman Goddess は、どうでしょう。Rubens と Raffaello に 英語で The Three Graces. 日本語で「三美神」と題される作品があります。他の画家にもありますが、この二つがもっとも有名です。
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「三美伸」とは、Wiki の説明では、
ローマ神話に登場する女神で、それぞれ愛(amor)、慎み(castitas)、美(pulchritude)を司っている
では、彼女らの noses は、どう描かれているでしょう。
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ご鑑賞ください。
Botticelli の Primavera にも、「三美伸」が描かれています。
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Venus of Millo のような典型的な high-bridge でない、Goddess もいますが、high-bridged long nose といえる鼻々?しい鼻々ですね。
下の絵、左は、Tiziano のLa Venere di Urbino 「ウルビーノのヴィーナス」、右は、Tiziano が、その制作を手伝い、自分の Venus のモデルにした Giornione の La Venere dormiente (眠れるヴィーナス」です。
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顔を拡大してみました。典型的な high-bridged long nose といえるでしょう。
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全く余談ですが、La Venere di Urbino の左手は何をしていると思いますか。興味のある人は、『身体の歴史 I』(藤原書店、2010) を読まれるといいでしょう。
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次は、Raffaello の La scuola di Atene 「アテネの聖堂」に描かれている Socrates と Aristotle を切り出したのと、その noses の拡大画像です。high-bridged ですね。もっとも、ネット上にある、二人の他の画像は、high-bridged でないのも多々あります。
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それでは、肝心の Cleopatra の nose はどうでしょう。左は、coin に刻まれたもの、右は後世に制作された彫像です。
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high-bridged ではないですね。
もうひとつあります。これは、左ののCleopatra's Nose という本の表紙の Cleopatra 像とその顔を部分を拡大したものです。
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こちら nose の方が、high-bridged ですね。
それでは、相手役の Caesar の nose は、どうでしょう。
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high-bridged ではないですね。

まだまだ、ありますが、展覧会は、一挙に全部見ると疲れます。ここらで一休みして、続きは明日としましょう。

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