「装飾写本」について、いろいろ付け足し。

昨日、Illuminated manuscript について Wiki の記事をいくつか紹介しました。そのとき、紹介し切れなかったことがあります。
 「写本は修道院で多く行われていたが、12世紀以降、各地に大学が発達してゆくと、注文で請け負って写本を作る工房が成立した。」 という Wiki の記述がありました。 別のところで読んだことですが、その場合でも、工房の多くは、修道院の近くに位置し、工房の職人たちは、黒い頭巾を被って、修道僧のような身なりをしていた、そうです。
 もうひとつは、修道院で、Illuminated Manuscript の制作が始まったころは、一人で、写字も、挿絵も、装飾も行うのが普通でしたが、だんだん、それぞれの得意技?に専門分化をしていきました。都市の工房時代には、すっかり専門化していた、と考えられます。
 今ひとつは、Illuminated manuscript が、修道院の手を離れると、その内容も、聖書だけでなく、「歳時記」や、貴族のための狩猟の本や「イソップ物語」のような「物語本」も作られました。
 Illuminated manuscript の中で、もっとも多く作られたのは、「時祷書」でした。漢字で見ると何のことか分かりませんが、英語ですと Book of Hours といいます。
カソリックの修道院では、朝、昼、晩、寝る前とか、決まった時間 hours にお祈り(祷り)をします。そうすると、その時に修道僧や修道女が使う本が「時祷書」と思ってしまいますが、そうではなくて、
 通常、時祷書と呼ばれる中世の写本は、聖務日課書(修道院で伝えられた礼拝について書いた本)を短縮したものである。時祷書は、修道院制度の要素を信徒としての生活に組み込みたいと考えた一般信徒のために編纂されたものである。定時の祈りには、基本的に数編の賛美歌の朗読・唱和に規定の祈りの言葉が伴った。
http://ja.wikipedia.org/wiki/時祷書
 ということです。知らなかったですね。ついでに言えば、修道僧や修道女が持っているのは「聖務日課書」だそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/時祷書
 知ってましたか、今日現在、Wikipedia は、アメリカの国会の internet censorship 強化の立法行為に反対して、24時間の英語版閉鎖中です。だから、日本語版しか引用できませんでした。
 以上が、Illuminated manuscript に関する補充事項です。
 では、実際、どのように illuminated されていたか、私の collection の中から、いくつかの例を画像で紹介したいのですが、今日は、ちょっと無理みたいですね。
 明日にします。
 やはり、これでは、ちょっと物足りないので、ここで、私の collection の一端 (というより、ほぼ全部)を、紹介しておきます。まずは、一昨日紹介した The Book of Kells とそれと並び称せられる The Lindisarne Gospels です。
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 次の三つは、ファクシミリ版です。
The Hours of of Mary of Burgandy, Bible Moralisee, The Hunting Book of Gaston Fhebus です。My treasure です。
 
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  次の二つは、画像からタイトルが分かるとおもいます。本の形に編集されたものです。
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 下の二段になっている八冊は、Illuminated manuscript の解説本です。イタリア、スペイン、フランダース地方の Illiminated manuscripts の歴史や紹介、更には、全般の歴史などの本です。
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 最後の二つは、画像は、大きいですが、実際は、手に平サイズの小さい本です。
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  これらの本は、Amazon.com が1995年にアメリカでサービスを始まる以前に、London の GoodBook Guide から、ファクスで注文して取り寄せたものですが、今回、画像を収集するために、Amazon.com で調べたら、全部あったのには、驚きました。今は円高ですので、皆さんも、一冊くらい買ってみたらどうですか。

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