Khan Academy は、つまみ食いで。

昨日は、smartphone で、Khan Academy を見る、簡単な方法を紹介しました。
  ひとつ指摘しておくのを忘れたことがあります。それは、あの application では、subtitle や transcription を設定することが出来ない、ということです。
  Subtitle や transcription が必要な場合は、やはり、Dropbox の手しか、ないようです。
  ただ、こういうことはできます。一旦開いた URL は、「ブックマーク」に登録しておけば、次回からは簡単に開けます。「ブックマーク」の登録の仕方は、機種や browser によって違うので、まだ、知らない人は、自分で研究するなり、ショップで訊ねてください。
  そこで、今日は、Khan Academy の merit と demerit について、と予告しました。 
  別に demerit ということではないですが、もし、Khan Academy で各カテゴリーの「勉強」をしようとすると、私の見た限りでは、初等算数あたりをのぞいて、教科書のように順序だてたカリキュラムがないものが多いです。
  先に紹介した Khan Academy Japan は、全部の narration を日本語化して、日本語で「勉強」できるようにするつもりのようですが、本家本元は、日本の学校の教科書のように系統立っていない感じです。
  だから、ちょっと疑問に思っているのですが、例えばガーナなど、英語の分かるアフリカの子供が、Khan Academy で「勉強」した場合どうなるのかな、と。
  まあ、そのことは、ちょっと分かりかねますので、さておきます。
  で、われわれ日本人の場合は、各カテゴリーの内容は、学校教育で、日本語で「勉強」できるものばかり(と思いますが)ですので、わざわざ Khan Academy で「勉強」することはないのです。
  日本語で高校レヴェルまでのことを、全国民が「勉強」できる、ということは、すばらしいことなのです。しかも、貧富にかかわらずです。だから、日本は教育先進国と思われ、教育レヴェルが高い、と思われています。
  ところが、そういう高いレヴェルの教育を受け、大学院まで出て、大学の教員になった人が、先に紹介した野口由紀雄さんの例にあるように、アメリカに行ったら、英語国なら小学生でも知っている割り算・掛け算ということばが分からないことが起ったのです。アメリカ生活に必要な保険に入ろうとしたら、英語で「保険に入る」は、何というか分からなかったのです。そういう例はあまたあるので、くどくどは言いません。
  話を変えます。
 以前に Google Reader に登録するといいですよ、と紹介した「ちきりんの日記」の最近の post に、次の過去ブログが紹介してありました。2006年5月18日。ちきりんさんが、まだ、今ほど有名でないときです。
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20060518
  今日の話に関係するところを、c&p します。
今後は英語教育が小学校から始まる、という話に関して、某新聞の読者投稿欄が掲載していた読者の意見。
曰く「留学生の子供を短期間、家に迎えたが、英語が全然話せなくても笑顔で交流できた。」「つまり、言葉ではなく心の交流が大事なのだ」「だから、小学校からの英語教育は不要だ」

・・頭痛い。

この問題でちきりんが最も深刻だと思っているのは、「二極化」の問題です。これは本当にやばいと思うよ。「子供をインターナショナルスクールに入れたい親」ってのも、よく報道されてますが、当然だがそういう学校に子供を通わせるのはすごいお金がいる。その上、大学まで海外で行かせることになるかも、という覚悟も必要だ。
そこまでいかなくても、中学や高校、もしくは大学で一年休学させて語学留学とか交換留学という子供がすごい勢いで増えている。子供が行きたがる、というのは前提だと思うがけど、親が勧めているケースも非常に多い。私立の中高に通い、夏休みごとにアメリカのサマーキャンプに参加する子供も珍しくない。
彼・彼女らが学んでくるのは、言わずもがなだが、英語力だけではない。
こういう子が、今の10代にはすんごい勢いで増えているよ。おじさん、おばさんの想像を超えた割合で。
これは将来の二極化の大きな原因になるなあ・・・と思うちきりんです。
今、上海あたりでは、同じ年齢の中国人でも英語とパソコンができる人と、できない人の年収格差は多分5倍とか以上で。だから子供の年収が親の年収の倍とかいう家庭が珍しくない。

  
  こういう親たちは知っているのです。英語を使いこなせるようになるには、英語で学校教育を受けさせる、つまり、全教科を英語で学ばなければならないことを。そうなると、日本語はどうなるか、とまでは、頭が回らないようですが。英語ができれば日本語などできなくてもいい、と思っているのかな。
 とにかく、好むと好まざるにかかわらず、ちきりんさんが予知しているように、英語による「二極化」、English Devide は、確実に起きますよ。そしてそれは、ここに書いてあるように、中国で既に起っています。アフリカのいろいろな国でも起りつつあります。韓国では既に起っています。
  私の友人が経営する Cincinatti の Language School Conversa では、現在アフリカからの留学生が殺到しているそうです。一昔前は、韓国からでした。発展途上国は、貧富の差が大きく、金持ちはその子女をアメリカやイギリスに留学させれます。そして、貧富の差は、子々孫々まで、どんどん開く。
  
  翻って日本。一億総中流社会だったはずなのに、現在は経済格差が大きな問題になっています。金持ち階級が、その子女を、留学させて、Lingua franca になった英語を使いこなせるようにして、グローバル社会で生き抜ける人間にしようとしているのに、そういうことのできない家庭の子女は、日本語で高等教育を受けて、日本では生きていけるけど、グローバル社会では、小学生並のことばの能力もない、という二極化が起りつつあるのです。
  
  長くなるので結論を急ぎます。もうお分かりと思いますが。
  Khan Academy で、その contents を「勉強」するのでなく、既に日本の学校教育で「勉強」した contents を 、どこでもいいから、「つまみ食い」をして、全教科の英語を「勉強」するのです。
  留学などしなくても、全教科的英語、私のいう EDL (English for Daily Life) が身につきます。
  こうしたらどうか、と思うのですが、皆さんどう思いますか。
  センター入試の英語の出題は、Khan Academy の各ジャンルから出すのです。そして、それに備えて全ての受験生が、smartphone で、Khan Academy の m-learning をすれば、少なくとも日本人の半分は、英語国民並みの英語力がつきますよ。
  はい、聞こえていますよ。Smartphone を買えるだけの経済力のない家庭の生徒は、どうするんだ、とね。
  昔から、聞き飽きています。答えは、明日です。

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