I とは、誰のこと?「ひとごと」か「私ごと」か?

学校の英語では、教科書があって、その教科書の各ページには、お話(最近は、会話というお話がふえています)があります。授業の形は、そのお話を oral introduction といって、文字を読ませる前に、visual aids なども使って、口頭で話して聞かせ、後文章の理解に必要なことの英文や、単語を教えるという方法が主流です。
  流れは、文章、文、単語、です。 
  今まで紹介した SF Modular System では、単語を習い、その単語を使って、英文を generate するという逆の流れでした。そして、ぼつぼつ疑問が出てきたかもしれません。いったい、文章はどうなっているか、と。
  こういう風に考えておいてください。
  学校英語教育は、建前はともかく、まだ、明治時代からの流れで、英文を理解し、そこに書いてあるお話から、新しいことを学ぶ、会話が重視される昨今は、会話のお話を聞いて読んで、会話の仕方を学ぶ。つまりは、英文から学ぶ、という態度です。そうでもない、という人はコメントを。なければ、認めたことになります。
  SF 流は、まったく反対で、単語を覚え、文の作り方を覚え、さあ、それから、英語の文章や会話を、自分で自分で作ろう、というのです。まず、読む、聞く、のではなく、話す、書く、の方が先なのです。
  英語国民が英語で書いたり、話したりするのを、お説ごもっともと拝聴するのでなく、私たちは、こういうことを考えている、こういうことを言いたい、と英語のわかる他国の人に、伝えるのが先、という態度?です。
 ということで、言ったり、書いたりするのに必要な単語を覚え、ある程度の英文を自由に generate できるようになった段階から、英語の文章を作り始めます。
 この頃は、まだ、texting という concept はなかったし、PC も普及していなかったので、英語の文章をつくるというと、「作文」compose という考えでしたが、それでも、「和文英訳」の「英作文」ではなくて、最初から、英語の文章をさらさら書けることを意図していました。
  いきなり、何でもよいから書け、というわけにはいかないので、そこは常識的に、自分のことから始め、家族、学校、地域社会と、広めていきます。ここまでは、当たり前ですが、その先が違います。
  いつも主張している、「全教科的」英語の文章へと進むのです。社会科、理科、保健、体育、美術、家政など、国語以外のすべての教科の内容について、英語で話ができ、英語の文章がかけるようにするのが、学習目標として設定されています。社会科のないようによって、地域社会から、日本、更に世界へ、現在だけでなく、過去の歴史を世界的規模で論じ、理科では、自然現象、物の原理など、将来ノーベル化学賞、物理学賞をもらったとき、受賞スピーチに困らないように、保健では、ノーベル医学・生理学賞を目指して、アメリカの大学で研究できるように、などなど、そういくことができる英語力が学習目標に掲げてあります。
  目標がいかに遠大でも、ことは、隗より始めよ、先ずは、自分のことを英語で紹介できることから始まります。そんなことは、どの英語の授業でもしている、というでしょうが、ここに書いたような、遠大な目標を視野に置いてしているか、どうかで、単なる初歩的な、英語による自己紹介のあり方が変ってきます。生徒はそんなこと気にしていないし、気づいてもいないですよ。教える側が、意識しているか、どうかが、将来生徒の英語力がそこまでのびるかどうかの決め手になります。責任重大。それくらいの心構えあるかな?
  そこで、実験クラスでも、自己紹介の文章を書き、話す段階になりました。今から考えると、まだ、その頃は考えが浅はか?でした。
  いきなり、さあ、自己紹介しましょうというわけにはいかないので、伝統?にのっとって、先ずは、模範文を作ったわけです。名前から年齢から、誕生日、どこに住んでいるか、スポーツは何をするか、しないか、好きな果物や野菜や食べ物など、お決まりのものです。 
  その印刷したものを、まず読ませ、次いで、同じ項目について質問し、その答えを並べて、自分版を作ろうという手順です。
  その例として、当時としては、今でも教科書では、当たり前のことですが、架空の人物を設定しました。仮に Masao Akita とします。  
  最初の文は、My name is Masao Akita. が、自己紹介としては、正しいのですが、最初から、My では、躓くといけないので、その時は、I am Masao. と、I を使いました。My name と I の違いは知っていると思いますが、いずれのちほど。
  で、いよいよ、その文章を読ませようとしたら、声を揃えてでなく、各自勝手に読ませたと覚えていますが、そのうちの一人、そういっては何ですが、一番いたずらっ子で、出来があまりよくない男の子が、読もうとしないのです。そこで、担当の卒業研究の学生が、
「なんで、読まんの?」と言ったら、その子が、
「だって、おれ、Masao でないもん」と言ったのです。
  普通の学生たちなら、別になんとも思わなく、
「この子が Masao だから、そのつもりで読んだら」とでも言ったかもしれません。
  そこは、それまで、ウソは言わない、と徹底されてきた学生たち、当の学生だけでなく、周りでそのやり取りを聞いていたものが全員、
「あっ、そうか、なるほど」と、すぐに納得しました。Newton のリンゴでした。
  その後の反省会で(普通は反省会とはいわないですが)で、大いに反省しましたね。
彼らが、それまで、generate したり、読んだりした英文の中の I は、必ず自分のことでした。例えば、sports の RTP の場合、
I play tennis. と I don't play tennis.
とふたつの文が並んでいて、読むときは、自分に当てはまる方だけを読ませていました。だから、I は、I という「英語脳」ができていたのです。
  他の生徒は、何にも思わず読んだのかな、と思うでしょうが、彼らもためらいがあったでしょうが、おとなしい子たちだったので、何も言わなかったとおもいますが、その子は、逆らいがちの子ですから、思ったとおりに反抗?したのだ、と思います(思いたい)。彼に感謝ですね。
  英語でなく、「僕はマコト」です、と日本語で言わせた、すごく違和感ありません。特に女の子だったら。
英語脳が発達していれば、I am Makoto. に、違和感を感ずるのは当然です。
  こんなこと、別に感心しませんか?感心しない人が英語の先生をして、ウソをり言わせていると、歪んだ「英語脳」ができます。
  そこで、どうしたか。SF Modular System は、これを契機にし、反省し、次の進化へと進むのです。それは、明日以降に。
 今日の感想。アンケート
1.気を持たせた割には、大したドラマでもなかった。
2、詰まらん話だ。
3.すごいドラマだった。と気がついた自分もえらい。

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