ことばは習得してから使うのでなく、使いながら習得する。

 今日も、認知論を引っ張り出して、ちょっとこむつかしい話です。が、大学まで、英語を習った人なら、自分の過去の英語学習を思い出して、あれは何だったかと、当時の英語教育を恨む「弾み」?にし、自分の孫たち、ひ孫たちに、同じ間違いを犯させない、社会運動を起こすきっかけにならないかな、と思っています。
  自己紹介のビデオを見た後で、一日以上置いて、今度は、同じ人物を、三人称で紹介する文を読む、という、SF 流 sequence を紹介しました。
  従来も、そして、多分今も、常識は、この文を声をだして、the worst way なら、先生について音読する、というやり方をするでしょう。そして、多分何度も読ませるでしょう。教室なら、斉読をさせるでしょう。
  SF 流は、そんなことはしません。どうするか、というと、各自勝手に、小声をだしてもいいし、出さなくてもいいから、一回読ませるだけです。二回読みたい、といえば、あえて「読むな」とは、言いません。
  なぜ、そうなのか。やっぱり、脳の中で起こっていることを、認知論的に、推論していたからです。これも、現代の進化した脳科学で、脳の血流を測定して、実証するといいですが。
  その前に、まず、前提として、こういう考えを持つことが大事です。これも、認知論的な考えかな。
  人は、ことばを習得してから、communication や information 活動をするのではない。
  Communication や information 活動をしながら、ことばを習得する。
  これは、人類のことばの発達から、経験上、観察上、実証されていることです。
  子供の母語習得過程も、そうです。
  ところが、外国語学習では、この経験則に背いて、まず、当該外国語を習得させてから、communication や information 活動をさせようとします。だから、単語や文法規則を覚えても、communication や information 活動は、いつまで経ってもできない。それが、現在の大学出の高齢者の姿です。自分が悪いのではないです。誰が悪いか、今更責めてもむだだから、せめて、次の世代が犠牲者にならないようにするのが、高齢者の、この世を去る前の勤めです。よ。
  
  また、また、前置きが長くなりました。
  そこで、ビデオを見た後で、同じ内容を、今度は、三人称の文章で、写真や挿絵つきで読む、というのは、認知論的にどういうことか、です。
  皆さんは、前日にテレビで見た、プロ野球や大相撲の新聞記事を読むのが好きでしょう。もっとも応援しているチームや力士が負けたときは、読む気がしないでしょうが。
  読むときには、声を出したりはしないでしょう。
  この時、脳の中では何が起こっているでしょう。まだ、誰も見たこともないし、調べた人もないので、推測するしか仕方ないのが残念です。
  これから述べる私の推測は、Rheingold の最新刊 Mind Amplifier: Can Our Digital Tools Make Us Smarter? を読んでいて考えたことです。
  人間の記憶は限られていて、short term memory は、すぐとなくなってします。そこで、人類は、文字を発明して、見たこと聞いたことを、永遠に記録するようにした。
  そういう遺伝子があるので、見聞したことを、テレビで見聞したことも、文字で記録されていれば、もう一度確認したい、という本能(といってよいかどうかわかりませんが)があるので、前日テレビで見たスポーツやその他の出来事が、文字にして報じられていると、同じことなのに、飽きもせず、喜んでよむ。永久に忘れたくないと思うことは、スクラップにしてとっておく。(そして、そうしたことを忘れてしまう。)
  当時そこまで、深く考えていたわけではないでしょうが、video 視聴の後に、text を読ませるのは、テレビを見た後に、同じことの新聞記事を読む、と同じ行為をさせるためでした。
  そして、ここが大事ですが、それは、英語の学習のためでなく、日常行っている communication/information 活動をさせただけのことです。こういう日常のcommunication/information 活動は、声を出して、同じことをしっつこく何度も繰り返したりは、しません。
  この時、脳の中で起こっていることは、文字という視覚刺激を、声に出す出さないにかかわらず、聴覚刺激に変え、その刺激によって、喚起される、前に video で見た「外在的意味」の視覚を蘇らせ、その時に得た information をあらためて認知しているのです。(推測ですよ。)
  これをしているときに、日本語は全然介在しなくて、英語だけの communication/information 活動ですから、それまでに nurture が進んでいる英語脳が、活発に動き、更に成長するのです。(推測ですよ。) 
  こういう communication/information 活動は、皆さんは経験したことはないので、推測もできないかもしれません。
  逆に、こういう text を、先生が model reading をし、クラス全員で声を揃えて repeat し、どういうことが書いてあるか、日本語に訳しましょう、ということなら、経験したことがあるから、その時、脳がどのような活動をしていたか推測はつくでしょう。日本語脳が活発に動いていたことは、推測できます。英語脳は、どうでしょうか。
  推測でものを言うなという人がいるかも知れませんね。そういう人は、ブログの何たるかを知らない人です。ブログは一方通行の学術論文ではないです。双方向この communication social media です。誰でも自由にコメントを書き込むことができます。それを奨励しています。
  だから、この推測が間違っていると思ったら、あるいは確証のあることをご存知の人は、どんどんコメントして間違いを訂正してくださることを期待して、あえて推測を出しています。そして、みんなで、よりよい知恵を出し合って、collective intelligence で、人知を深め広めるのです。
  こういう話って、長くなると読むのに疲れるでしょう。書くのも疲れます。
  ちょっと、中途半端ですが、今日はこの辺できりあげましょうか。皆さんも、SF 流、text reading で脳の中で、どのような認知行動が行われているか、推測してみてください。いい発見 (findings) があったらコメント欄に記入して、他の人にも教えてあげてください。

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