Alphabetical Literacy をつける学習が必要。

昨日は、三人称の text を、大声を出さずに、一人で読んでいるときに、脳の中で何が起こっているか、推測してみたら、と提案したところで終わりました。
 まあ、難しいですね。私の推測は、次のようです。
 こういう読み方は、日本語を読むときと同じです。しかし、大きな違いがあります。小学校高学年になると、そして、それ以上の大人では、読む日本語の文章は、漢字・仮名混じり文です。
  英語の文章は、alphabet で書かれています。Alphabet は、26文字しかありません。学校英語教育では、この26文字の読み方を、全部教えます。[エー・ビー・スィー(シーと教えてはいけません)」と。
  先に紹介したように、三人称の文の最初は、This is.... で始まっていました。
  これは、「ティー・エィッチ・アイ・エス・イズ」」と読むのでなく、「ディス・イズ」と読まなければなりません。そう読めて初めて、この単語の意味が分かります。
  日本語の仮名48文字は、「いろはにほえと」と読めれば、文中でもその通り読んで、何のことか分かります。既に話し言葉として使っていれば、ですが。
  漢字は、一つ一つの読み方を覚えなければなりません。読めた時、それが、日常話していることばならば、何のことか分かりますが、使ったことがない漢字の場合は、たとえ読めても何のことか分かりません。
  「太陽」は、「タイヨー」と読めて初めて、それが日常で話し言葉として使っていれば、何のことか分かります。漢字は表意文字といわれ、文字自体が意味を表しているといわれますが、「太陽」を「タイヨー」と読めない人は、この漢字が、「お日様」のことと分かる日本人は、まずいないでしょう。漢字しか使わない中国人というか漢人は、どうなんでしょうね。どなたか、このあたりのこと知っている人いませんか。
  先に紹介したように(したかな?)、SF 流では、[エー・ビー・スィー」は、一切教えず、いきなり、This is を「ディス・イズ」と読ませました。口頭で文を発した後に。名詞も、口頭で言えるようにしてから、すぐとその単語の文字を読ませました。さらに、PM (Pronunciation Module)で、「意味」を知らない単語でも読めるものは読ませました。
  これは、今思うと、やっぱり、かなり深い認知理論に基づいていますが、これ以上深入りすると、大変難しくなって follow できない話になるので、これ以上深入りしません。
 それなのに、なぜ、このこむつかしい話を、持ち出したか、とうと、昨日紹介した、Rheingold の Mind Amplifier がきっかけです。
Kindle 版だから、簡単にできますが、この本で alphabet を search すると、合計30回出てきます。
 「出て来具合」(ちょっとおかしな言い方ですが)で、印象的なものをいくつか紹介します。強調したいところは赤文字にしてあります。英語の苦手な人は、この部分とばして、このあとの簡単な解説を読んでください。
 a highly abstracted and far more learnable form, alphabetic literacy

  And with reading came the first schools, where we reprogram the young of our species by teaching them alphabets and grammars. Reading specialist Maryanne Wolf noted that humans were able to make use of visual tokens by connecting visual regions of the brain to nearby neural networks responsible for higher-level activities like deciphering meaning:

 Speaking and reading use the brain. Learning how to speak and read also change the brain of the learner. Because "nerves that fire together, wire together", the rote evocation of association between sounds, meanings, and alphabetic symbols actually grooves certain neural networks, certain cognitive maneubers, into students' brains,

 Logan and McLuhan elaborateed -- that the alphabet was a mind-tool that extended parts of the brain.

 Logan and McLuhan took the idea of the alphabet as a thought-shaper...
quite apart from the content of alphabetic communication, the process of (specifically alphabetic) reading and writing trained the human brain and aimed (especially Western) cultures toward abstract thinking, logical analysis, and proto-scientific classifivication systems

  providing a classification shema through alphabetization, the alphabet makes it far easier to think in certain ways."  
 The invention of movable type 2,000 years later turned the alphabet into a cultural power tool.

 ここに書かれていることを、詳しく解説するのは、ちょっと手に負えないので、次のことを指摘するにとどめます。  
 これを読んで、やっぱりそうか、と思ったのは、alphabet という symbolic な文字体系を処理するのに、視聴覚と脳が深くかかわっているということです。上の引用の赤文字を大きくして太字にしたところを参照してください。
  Rheingold も、彼が引用している McLuhan も脳科学者でないから、脳の中を実際にみているわけでなく、alphabet 使用者の verbal behaivor から「推測」しているわけです。それが、正しければ、私の「推測」も結構正しいことになります。
  となれば、10歳過ぎまで、alphabet でなく、ひらがなと漢字で、communication/information 行動を行ってきた、日本人小学生に、alphabet による読み書きを教えるということは、生まれてから、それまでに、nature 的、つまり、natively に出来上がっている脳の中の、日本語処理機能とまったく違った、やっぱり「英語脳」というべきものを nurture する、ということです。それを、alphabetic literacy と呼ぶことができます。
  英語学習は、そういうことをしなければならないのに、英文を見ながら、手には、漢字の訳語満載の「英和(漢)辞書」を持って、漢字を読んでいたら、漢字と alphabet 文字をむすびつけようとしていたら、脳は、どうなるでしょう。「混乱」どころか、「拒絶反応」を起こすか、慣れ親しんだ「漢字」べったりになるか、どうなると思いますか。推測するしか仕方ないですが、脳によくないことは、推測できるでしょう。英語脳を nurture するには、邪魔も邪魔、阻害要因にしかならないことも推測できるでしょう。そんなことを、今でも、中高大生が、強いられていると思うと、やるせなくなりませんか。そして、そんなことを強いる英語教師は、fire すべきだ、と思いませんか?
  SF 流の、今まで紹介してきた、数々の、日本の英語教育の常識に外れる学習法は、今振り返ってみると、そういうことを目指していたのだな、と、改めて感心?しています。 
  どこが、具体的に、どのように、そうなのか、は、ことばで説明するのは、ちょっと難しいですね。Practicing is believing です。
  では、ちゃんとうまく行ったかどうか、そして、脳の働きについて、いったいどういうことを知ったうえで、そうしたか、というのは、また、明日以降にします。
  今日は、ちょっと具体性を欠いた話でしたが、alphabet を使うというのは、こんな深い意味があるということを、上の引用から悟って欲しかったからです。
  そして、alphabet literacy がないと、global cultural power が、身につかないし、Nobel 賞は、もらえないですね。
  Noble Prize は、抽象的思考力を使う自然科学部門が主です。日本の受賞者のほとんどが、アメリカの大学での研究が基になっている、ということと、漢字圏の中国からは、平和賞や文学賞のように、「脳」を使わない?業績ではもらっていますが、自然科学分野からの受賞者は、今までないのでは。(もし、あったらおしえてください。)
  というわけd、今日は、Rheigold の Mind Amplifier に、amplify されたことを、書き残しておきたくて、こんなことを書きました。ブログならこそ。
 最後に一押し。Alphabetical literacy とは、意味深い言い方ですね。日本人は、これを身に着けないと、global thinking ができない、ことになるでしょうね。それは、global ecosystem に適応できない、絶滅種になるということです。みんなで真剣に考えるべき問題ですよ。

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