マイクロソフト、グーグルに宣戦布告。「保存」と「共有」の戦争。

一昨日、あなたは、「保存」派、それとも、「共有」派?と質問しました。
 簡単に読みすごした人が多いでしょうし、自分はいったいどちらなのか、考えもしなかった人が多いでしょう。
 ですが、
 多分あなたは、知らないうちに、どちらかになっているのです。しかも、「保存」派、「共有」派、という意識もなしに。
 もし、あなたが iExplore や Office を使い、Outlook Express や Word を使っていたら、あなたは、「保存」派、別名「所有」派。
 あなたが、Google Chrome を browser として使い、gmail account を持ち、Google Docs を使っていたら、あなたは、「共有」派、別名「共存」派です。

 どちらでも、別にかまいませんが、あなたの知らないところで、この二派の代表が、大々的な「戦争」をはじめたのです。というより、一方が、仕掛けてきたのです。中国や北朝鮮のように。
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 Microsoft CEO Steve Ballmer の「宣戦布告」の様子です。
 アメリカでの、一種の内戦ですが、それが、global な影響を及ぼすので、global person としては、無関心でおれないわけです。
 どちらが勝つかによって、ひょっとして、Word が使えなくなったり、gmail が使えなくなる結果になるかもしれないのです。

 以下は、私の pocket に入っている情報からの抜粋です。詳しくは、随所に紹介してある URL で自分で調べてみてください。なにしろ、自分の身に降りかかってくるかも知れないことですから。
 
 私が、この戦争が勃発したのを知ったのは、2月6日の、readwrite の記事でした。題して、
Incoming! Microsoft Launching Another Pathetic Smear Campaign Against Google
Dan Lyons February 6th, 2013
http://readwrite.com/2013/02/06/microsoft-prepares-anti-google-fud
ここで、pathetic というのは、Webster の definition によると、"pitifully unsuccessful" です。そして、smear は、いってみれば、「血にまみれた汚い」ということです。
 なぜ、another か、というと、これより以前、やはり readwrite の 2012 年の 11月28日の記事があります。
 Microsoft: Don't Get 'Scroogled' By Google Search Results
http://readwrite.com/2012/11/28/microsoft-dont-get-scroogled-by-google-search-results
Mark Hachman November 28th, 2012
On Wednesday, Microsoft began running a national ad campaign to warn users to avoid being “Scroogled” by Google search results that have been influenced by paid placement.
 この記事については、明日説明します。

 既に、戦争を始めていたのを、更に改めての「宣戦布告」をし、戦線を escalate さたのには、ある背景があります。
 それは、このふたつの記事の間に起こった出来事です。こちらは、2012 年12月15日の NY Times の記事です。
 A Political Brawler, Now Battling for Microsoft
http://www.nytimes.com/2012/12/15/technology/microsoft-battles-google-by-hiring-political-brawler-mark-penn.html?_r=0
Brawler は、Webster によれば、「quarrel or fight noisily する人」です。
 その brawler こそ、Mark Penn です。アメリカでは well know です。
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 Wiki によれば、
Mark J. Penn (born January 15, 1954), who has been a pollster, political strategist, and author, is currently the Corporate Vice President for Strategic and Special Projects at Microsoft Corporation.
he also served as chief strategist and pollster to Hillary Clinton in her 2008 presidential campaign.

http://en.wikipedia.org/wiki/Mark_Penn
 彼は、もともと Bill Clinton の White House adviser で、2008年に Hillary Clinton が、Democratic Party の presidential candidate に立候補したとき、選挙参謀になったのです。
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それはそれでいいのですが、そのときのことを覚えている人もいるかもしれませんが、彼の採った strategy は、相手候補 Obama に対する汚い negative campaign であったわけです。それが結果として Hillary Clinton には、disastrous になったわけです。そういう、いわば notorious な人物を MS が、Google に対する新たな戦争の参謀として 雇ったのは、彼の negative campaign の手腕を買ったからです。
 そういう negative campaign に対して、上記 readwrite の記事の著者は、"another pathetic campaign" と批判しているのです。

 なぜ、MS が、そんなことをするか、というと、上記 NY Times の記事はこんな風に書いています。
Microsoft has long attacked Google from the shadows,
whispering to regulators, journalists and anyone else
who would listen that Google was a privacy-violating, anticompetitive bully.


 「陰で」from the shadows でやってたのが、うまく行かないので、Mark Penn を雇って、「表に出て」quarrel or fight nosily と世間の耳目をひきつける negative campaign で、Google を「悪者」にしようと、したのです。

 なぜ、今になって改めて、「戦争」を吹っかけているか、というと、MS が、これまでの Hotmail に変えて、Outlook.com という webmail で、gmail の牙城を奪いたいからです。「城取り」戦争です。
 そのために、どういう「汚い」negative campaign を仕掛けているか、先ずは、上に紹介した各記事で自分で確かめてください。
 皆さんが、どちらの陣営に属しているかで、見方が変わるでしょうし、イソップの「蝙蝠」になる人もいるでしょう。
 私は、イソップの「蝙蝠」が好きですが、この場合は、どうでしょうか。明日まで、高みの見物をしていてください。

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