「学習学」から「学習工学」へ。Why の学から How の学へ。

 「教育学」から「学習学」へと。潮目を変えても、「業績」として、「道具」と 「カリキュラム」の開発を阻む、三つ目の偏見があります。
 「学問」重視です。
 昨日紹介した「授業学」は、「学問」である、と定義されていました。
 「学問」がなぜ悪い、と思うでしょう。
 「学」んで「問」うているだけでは、「著書・論文」は書けますが、「学習材」は作れないし、「学習カルキュラム」を開発することもできませんよ。
 それは、朱子学の世界です。「学」んで「知」ったら、行なわなければなりません。「知行合一」の陽明学の世界を求めなければなりません。
 本来、大学は、陽明学の世界が主流です。医学、法学、農学、工学、経営学などは、それぞれ、「行」の「学」です。世界の有名大学の主力学部は、これらの分野を専門にしています。
私の「三種の学」では、この「行」の「学」は、profession の「学」です。それを行う専門家は、profesional です。
 後のふたつは、liberal arts と science の「学」でした。
 Profession は、how の「学」でした。Liberal arts と science は、why の「学」です。
 ただし、前者は、「なぜ、そうするのか」の why、後者は、「なぜ、そうなるのか」の why。
「三種の学」の関係は、science は、知識を生み出し、profession は、その知識を使って、ことをなし、liberal arts は、そういう知識を生み出してもよいのか、そういうことをしてもよいのか、と見張りをします。このことについて、更に詳しくは、
  http://76871734.at.webry.info/201004/article_21.html
 
 これは、これでいいのssion の「学」の専門家とは違ですが、世間が気が付いてない問題があります。
 教員養成学部の教員の主力は、Liberal arts と science の専門家だ、ということです。実技三学科の専門家は、profeいます。
 学校の「教科」に主要5教科と称せられものがあります。なぜか、「英」が先頭に来て、「英国数理社」です。
  高校・大学入試の「学力」試験は、この5科目で行われます。実技を「学」ぶ「力」は、「学力」とみなされていません。実技三学科の受験生にも「学力」試験が課されます。
 「学力」試験の高得点者は、なぜか、「英国数」の三学科の志願者で、多分どこの教員養成学部でもしめられます。
  こういうどうでもいいようなことが、学部の culture というか、今の流行のことばでいえば、chemistry に微妙な影響を与えています。鈍感な人は、気づいていませんが。
  つまり、教員養成学部の climate は、ふたつの why の「学」になっています。「法律」「建築」「
工業」「農業」「医学」の専門家もいますが、一人ずつ。空気を支配できる存在(人材)ではありません。例外はありますが、学部長や学長は、主要5教科の教員で占められます。

 こんな例があります。岐阜大学教育学部に、全国の教員養成学部で唯一の「カリキュラム開発研究センター」が、できた時のことです。
 英語の正式名は、Curruculum Research & Development Center.
企業社会では、R&D ということばがあふれています。日本語でいう時は、「研究開発」。
 ちなみに "開発研究" で google したら、でてきたのは、「研究開発」ばかり。自分で試してください。
 私は、当然英語名で考えますから、このセンターは、「カリキュラム開発」を行うところだと思っていました。ところが、それらしき動きが、ない。そこで、初代センター長の N 教授に、「ちっともカリキュタム開発しませんね?」
 N 教授曰く、「ここは、「カリキュラム開発研究センター」であって、「カリキュラム研究開発センター」ではない。カリキュラム開発を研究するところだから、カリキュラム開発をする必要はない
 だから、その後の「カルキュラム開発研究センター」の生み出す「業績」は、論文ばかり(の感じ)でした。
 N 教授は、次期学部長の有力候補でした。残念ながら、志半ばにして、脳動脈瘤破裂で亡くなりました。
 教員養成学部の教員の主流は、二つの why の学部・大学院で「論文」を書いて、修士以上の学位をとって、大学教員になった人たちです。それで何がいかんのか、というと。
 「教育」は、そもそも profession の「学」なのです。How の「学」です。「教授法」「教育法」など、文字面から見ても、how の「学」です。
 なのに、その教育。特に。「行」としての「教育」を研究すべき「教育学部」が、朱子学的「学問」に執着しているのが、いかん、と私はいうのです。
 昨日紹介した「学習学」も、どうやら「学問」「科学」をめざしています。
 面倒になってきたので、結論をいそぎます。
 Science 的ひびきの「学習学」でなく、profession を表明する「学習工学」を、すでにある「教」側の研究である「教育工学」に対抗して、「学」側に武器・弾薬を供給する logistics として位置付けることが、学校だけでなく、life long learning の時代には、社会基盤 infrastructure として大事ですよ、と言いたいのです。そうしないと、「教」から「学」へと、潮の流れを変えることは、できないのです。
 ちょっと結論急ぎすぎですか。実は、右手の挫傷の回復が芳しくないので、整形外科専門医のところで X ray を取り直してもらったら、骨にひびがはいっているとわかり、右手に cast をはめられてしまったので、右手の指がまったく使えない状態になりました。左手 only typing にもどってしまったので、結論を急ぐ結果になっています。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 4

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック