ブログが業績になるには。老兵の消えるのを待つ。

 昔、と言っても、まだ 30 年くらい前、1980 年代にワープロが普及し始めるまでは、「原稿」 を書く、と言えば、「原稿用紙」 に一文字ずつ手書きで書いていました。今でも、そういうことをしている、というか、そういうことしかできない人が、著名な年配の著作家にはいるようです。
 手書きの 「原稿」 を publish するには、紙に活字に印刷して配布しなければなりませんでした。そういうことは、個人の資力ではできないので、出版社に出してもらわなければなりませんでした。出版社は営利企業ですので、売れる見込みのあるものしか publish してくれません。これは、今でも同じです。
 このところ話題にしている 「研究業績」 は、特に文系の場合は、publish された 「著書・論文」 のことでした。
 論文を、原稿用紙で書いていた時代からワープロ印刷、PC のワープロ・ソフトで書いて、print out する時代になっても、それを publish し、大勢の人に読んでもらうように配布するのは、個人ではできないことでした。
 それでは 「研究業績」 ができないし、折角研究したことも発表できないので、まずは、大学当局が金を出して、通称 「紀要」 という 「論文集」 を編纂・出版するようになりました。
 出版しても、売れるものではないので、本屋に置いて売ってもらうわけにはいきません。それで、郵便代を大学が負担して、全国の大学の図書館や研究室へ送る、という方法で配りました。
 それで、読まれたかどうかは、大学人ならよく知っていることです。
 紀要に載せる論文には、数に制限があり、希望する人の論文が全部載るわけではありません。
 そこで、大学人たちは、それぞれの専門に応じて 「学会」 を作り、そこでの研究発表に基づく論文集を 「学会誌」 や 「学会紀要」 の形で publish し始めました。これにも希望者が多いので、審査をするようになりました。
  そうなると、通常は「審査」 のない、大学の紀要より、こちらのほうが格上だ、という風潮が広がりました。大学の昇格人事などで 「業績」 が、大学の紀要論文だけしかないと、恥ずかしい時代になりました。
  こういうことは、大学に籍を置いたことのある人なら、誰しも経験していることですが、非公開の教授会内部で行われていることですから、世間には知られていないようです。大学人でない人、Did you know this fact?
こういう時代が長く続いていたところに、blog という、大学人が想像もしてなかった 「文書」 publish 手段があらわれたのです。しかも、後程もっと立ち入りますが、文書だけでなく、カラー画像、音声、動画も組み込んで publish できる手段が、突然のようにあらわれたのです。
 もうひとつしかも、印刷、配布の手間暇もコストもかけず、金のない研究者でも手づるのない若手の研究者でも、ネットにつながっていれば、自分の研究成果を、one click/tap で publish できる時代が来たのです。
 つまり blog のことです。
 で、問題は、教授会や学会が、blog で publish された研究成果を 「業績」 として認めるか、どうか、なのです。また、実際に blog で研究発表する研究者がどれだけ現れるか。です。
  いきなり、変わった話です。ただし、この話と関係あります。
  今度の参院選挙からやっとネット選挙が解禁されました。今さらの感です。なぜ、今までで来なかったか。ネットに疎い長老議員たちが反対していたからです。森元首相など有力長老が、この前の衆院選で大挙引退しました。若手の多い民主党はもともとネット選挙推進でした。反対勢力がいなくなったので、国政のネット選挙がやっと実現するのです。まだ、自民党の長老が支配している地方議会のネット選挙は、彼らが引退するまで、むりではないか、と私は思ってますが。What do you think?
そこでです。今年度で、国立大学を、65 歳前後で定年退職する年代の教授は、昭和 23 年前後の生まれです。最近は 70 歳定年の私学なら、昭和 18 年前後の 「老人」 が支配しています。
  Windows 95 で、 インターネットが身近になったころに大学生になっていた世代は、昭和50年代以降の生まれです。現在 40 歳前後。まだまだ、大学の支配層ではありません。
 となると、blog など何のことかわからない、いわんや書いたこともなければ、読んだこともない、修行時代には原稿用紙を使い、その後ワープロ、PC になっても、やはり、紙に印刷されたものを 「業績」 として長年親しんできた世代が、学長、学部長として長老支配を、まだまだしています。
  しかし、国政と同じく、かれらもやがては、それもここ数年のうちには、「死なず」 とも 「消え去る」 運命にあります。
  「研究業績」 が、blog で publish される時代が、すぐそこまで来ている気がしきりにするのですが、What do you think?
この blog の、過去の entries で、blog とは、どういうものか、その歴史なども含めて書いていますが、その時には、「Blog で研究業績」 という観点は抜けてました。
  そこで、過去の entries に基づきながら、改めて 「研究業績」 publish media としての、blog の merits を、demerits には目をつむって、「ことあげ」?してみます。
 その前に、今までの entries のタイトルと URL を list up しておきます。再読、あるいは、「新読」 してくだされば、と、思うのですが。今日は、Sunday ですし。

昨年の 5 月 14 日から 6 回と今年の 1 月 25 日の entries です。
ブログ事始め。先ずは語源から。
http://76871734.at.webry.info/201205/article_14.html
「ブログ」は、「思想」「経験」のシェアー・システム。
http://76871734.at.webry.info/201205/article_15.html
ブログ」は個人の「日記」。「更新」するものではない。
http://76871734.at.webry.info/201205/article_16.html
ブログは、「公開」が原則。ブログの心得。
http://76871734.at.webry.info/201205/article_17.html
ブログは、誰が読むか分からない。
http://76871734.at.webry.info/201205/article_18.html
ブログは、気楽に。
http://76871734.at.webry.info/201205/article_19.html
誰でも「アンネの日記」が書ける時代。そして読める時代。
http://76871734.at.webry.info/201301/article_21.html

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