「ネイティブ」 って、そんなに偉いの?

今日は、昨日のついでに、もう一度 「ネイティブ信仰」 を取り上げまさう。

私は、これまでの entries でも、日本の英語教育関係者の多くにみられる 「ネイティブ信仰」 を、negative に取り上げています。

 英語教育関係の学会だけか、他の学会でもそうか、知りませんが、一番馬鹿げている (と私が考える) のは、英語の論文を提出する場合に、 「ネイティブチェック」 を義務付けていることです。
 「ネイティブチェック」 は、google すればわかりますが、和製英語です。 Am I right?
私たちの年代の大学時代には、英語教育界だけでなく、英語関係の世界には、「ネイティブ」 という言葉は流行ってなかったです。
 Chomsky 派の linguistics が、native speaker intuition どと言い始め、日本の英語学が、それまでの Structural Linguistics から、Generative Transformational Grammar の Linguistics 一辺倒になった頃から、「ネイティブ」 がはやり始めました。 昭和38年頃からでしょうか。 詳しい人、教えてください。

 SF Modular System には、先にも何度か紹介しているように、日本人英語学習者の日本における life を紹介する英語の文章が、いくつもあります。
 My Life Series という大学用のものもあります。 それらの英文は、全部私が書いたものです。 それを紹介すると、 「ネイティブチェック」 は受けてあるか、という absurd question (私にとっては) をする人が、特に大学の英語教師がいます。
 My Answer は、
受けてないですよ。 だけど、これらの文章は、全部英語の 「ネイティブ・スピーカー」 に録音してもらってます。
彼らは、録音中に、別に何も言いませんでしたよ。


 そもそも native speaker intuition というのは、ある英文が正しいかどうか、native speaker が、口に出して言ってみて、不自然でないかどうか、確かめる、という方法でした。 Am I right?

 とならば、私の英文を録音する時、口に出して言っているわけですから、その英語がおかしかったら、当然、ここはおかしいと、言うでしょう。

 今までそう言われたことはなかったですね。 むしろ、素晴らしい英文だ、と褒めてくれた人は、何人かいますが。

 しかしですね、 もし、私が、その英文を見てくれと、「ネイティブチェック」 を頼んだら、彼ら・彼女らは、絶対何かケチを付けるか、訂正しますよ。 大抵は冠詞についてですが。

 日本にいて、「ネイティブチェック」 を頼もうとすると、現在日本にいる 「ネイティブ・スピーカー」 に頼むが普通です。 大学の英語の教師をしているか、ALT か、英会話学校の講師か、「英語を教えている人」 が多いようです。
 「ネイティブチェック」 を有料で引き受ける agent もあります。 Japan Times の classified ads に出ています。 日本にいて、英語で稼ごうという人たちのようです。
 インターネット時代ですから、アメリカ発のものもあるようです。 私は、関心がないので、詳しくは知りません。
 そういう人に頼むと、どうなるか。
 
 もう少し書こうと思いましたが、面倒になったので、ここらでやめます。 どういうものか、経験した人は知っているでしょうから。 それでよい、と思っていたら、その人の 「ネイティブ信仰」 には、口をはさみません。
 どうしても、「ネイティブチェック」 が必要だったら、どうするか。
 チェックしてもらいたい英文の内容を専門とする、そして、お金を請求しない 「ネイティブ」 なら、してもらってもいいかも。 そんな人、見つからない、というなら、私もそこまで面倒みきれません。
 そうそう、よくある話があります。 大学の英語関係でない専門の教員が、英語の論文を書かなければならなくなった時や、本文は日本語でも、英文のレジメを書かなければならない時に、同僚の 「英語の先生」 に英文チェックを頼むことがあります。 「英語の先生」 は、英語が専門ですので、頼まれた英文の内容については知識がありません。 だから、結論を言えば、チェックのしようがないのです。 できるのは、スペリングのミスを見つけるとか、冠詞や前置詞の間違いを指摘するくらいでしょう。
 ことは、日本にいる 「ネイティブ」 も同じ事です。
 ので、この話は、ここで打ち切ります。 自分で考えてください。
 
そもそも、「ネイティブ」 とは、何者でしょうか。
本来は、Native speaker-hearer のことでした。
それが、日本では、一般の人まで使い出すと、単に 「ネイティブ」 になってしまいました。 「ネーチブ」 にならなかっただけ、ましか。 本当は、「ネィティヴ」 とすべきでしょうが。

アメリカへ行けば、 Native speaker of English がいっぱいいます。 そうでない人もいっぱいます。
日本で、「ネイティブ」 「ネイティブ」 と言っている人が、アメリカへ行って、
相手が、Native speaker of English なのかどうか、確かめようと思って、
"Are you a native?" と、少なくとも、語尾は、[v] にして訊いたら、相手はどういう顔をするでしょう。
訊かれた人は、この質問を
”Are you a native American?"
と理解するでしょう。
あるいは、native のままで、
a person born in the place or country indicated
と理解するかもしれません。
他の国なら、native をそのように理解してもいいでしょう。
例えば、日本に来た他国の人が、日本人に ”Are you a native?" と訊いたら、
それは、
あなたは日本生まれの日本人か、
ということです。
が、アメリカで、そのように訊くと、訊いた方は、
あなたは、アメリカ生まれのアメリカ人か、
というつもりでも、相手はそういうふうには取りません。
先に指摘したように、a native American か、と訊かれたととります。

 アメリカで、native American と言えば、google の画像検索では、こういう人たちです。
画像

アラスカへ行って、
”Are you a native?"
と訊いたら、訊かれた方は、
”Are you an Alaskan native?”
と解釈します。
Alaskan native の画像検索の結果です。
画像

別の話ですが、アメリカには、African American もたくさんいます。
画像

Obama さんも載っています。

アメリカには、その他、Hispanic American がいます。
画像

Asian American もいます。
画像

この人達のほとんどは、アメリカ生まれです。 ですから、native speaker of English です。

「ネィティヴ信仰」 をするなら、差別なく、すべての native speakers of English を、「敬うべき」 です。
そういう 「信仰」 がなければ、「敬う」 ことはありません。

ということで、日本の英語教育関係者の 「ネィティヴ信仰」 に、いつも違和感を持っているので、ちょっと水をさしてみました。

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この記事へのコメント

echo
2016年02月26日 21:17
こんな昔の記事にコメントをつけて返していただけるか分かりませんが、気になったのでコメントさせていただきます。
別に間違っている事を言っているなどとは思わないのですが、結論がよく分かりません。
「ネイティブ」はそんなに偉くないよ、という事が言いたいのではなかったのですか?
なぜ偉くないのか、どう偉くないのかが見えてこないのですが。
あと、ネイティブチェックが馬鹿げているという理由は何ですか?
ケチをつけているつもりはありません。純粋な疑問です。教えてください。

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