グローバル化とインターネットのその先にある世界3。

  「メタップス社長のブログ」 の紹介の3回目、今日で終わりです。

早速、昨日の続きから。

活版印刷技術とインターネットの共通点
テクノロジーの発明によって社会や人間が劇的に変化した事が何度もあった。
インターネットと最もよく似たテクノロジーが
活版印刷技術の発明。
この技術前は、人間は知識を保存し共有する習慣がなく、知識とは口頭で伝承されるものだった。
書物の作成には莫大な費用がかかるため、一部の特権階級を除いては作ることも読むこともできなかった。
知識は聖教者や貴族などのに独占され、市民は知識を入手する方法がなかった。

グーテンベルクが活版印刷技術で、書物を安価に大量生産できるようになり、
社会は劇的に変わった。
一般市民が安く書籍を購入でき、人類は知識を蓄積し共有できるようなった。
思想・哲学・学問が生まれ、図書館や大学などの近代施設が作らた。
知識を保存し共有できるようになった人類は急速に文明を発達させた。
産業革命が起こり、王様や聖教者は歴史の表舞台から姿を消す。
代わって、資本主義と民主主義を味方につけた商人・知識人・軍人が社会の主役として何世紀にもわたって現代社会の基礎を築いていった。
今日私達が共通して持つ価値観(自由・平等・平和・人権)は彼らがこの時代に普及させた概念である。


インターネットも活版印刷技術も、最初は人間の知識や情報を共有するただのツールだった。
爆発的に普及する事で進化し、社会の枠組みを変え人間の習慣をも変化させた
印刷技術の登場から書物が一般に普及しそこから社会に変化を与えるまでに、約200年の準備期間を必要とし。
ネットは本格的に普及し始めてからまだ20年。 2013年の段階でネットが社会を変える準備期間を終えた。


この見出しの部分は、印刷術とインターネットの普及が、社会を変えたということを適確に把握しています。
かく言う私も、つとに、2011年の7月に、多分、もっと過激に、同じようなことを何回かにわたって書いています。
それを最後に、三回にわたって 「コミュニケーションの歴史 まとめ」 として、エントリーしています。
第一回第二回第三回、それぞれ、click/tap すれば、開きます。


営利と非営利の区別
資本主義の基礎、「稼ぐ」という行為も変化
消費者が世界中の情報にアクセスできると、企業が消費者を騙したり、一方的に有利な条件でサービスを提供し利益をかすめ取る事ができなくなっている。
例えば劣悪な商品だった場合には一瞬で口コミはネットを通して拡散し、その商品に興味を持ったユーザが検索をした時にその記事を目にするようになる。
企業は情報格差や政治的特権を活用して利益を上げる事ができた。
今は消費者がネットを使ってあらゆる選択肢を調べて自力で最良の選択ができるようになってきている。
ネットの集合知のおかげで消費者が劇的に賢くなった。
これからの時代は本当に価値のあるサービスを提供しない限りは利益を出しにくい、価値と利益がイコールに結びつく時代


以前はビジネスとしてはまったく魅力的には映らなかった研究開発的事業や社会貢献的事業も、
それに価値を感じる支持者を集め利益の出るビジネスとして成立する。
テスラの電気自動車は前者の典型。 テスラの成功例を見て既存の大手自動車メーカーも本腰を入れて電気自動車の開発に取り組むようになった。
大手がこぞって参入すればCO2の削減とエネルギー問題は前進する。
貧困の撲滅というテーマは社会貢献的な非営利活動であったが、グラミン銀行から始まるマイクロファイナンスはそれを収益の出るビジネスという活動に置き換えた。
これを収益の機会と捉えた既存の銀行が参入し、結果として貧困減少を前進させた。


「楽に儲かる」 という動機で始められるビジネスは、情報がオープンである世界では過剰な競争を発生させ最終的には満足に収益が出にくくなっている
全体の流れを見ると、社会的に価値のある取り組みは利益が出しやすくなってきている一方で、利潤のみを徹底的に追求する事業は短期的な利益を求めすぎて消費者に迂回されてしまうか、過剰競争に巻き込まれて長期的には収益を出しにくくなっているよ。
数十年後には 「営利」 と 「非営利」 という区別は無くなっており、活動はすべて 「価値」 という視点から捉えられるようになっているかもしれない。


これは、するどい指摘です。 このトレンドの魁的存在は、やっぱり、グーグルです。
今朝、ベッドの中で起きる前に読んだ記事があります。
題して、
これが「グーグルカー」の本当の狙いか!?
続・このままでは日本が「自動運転」で勝てない理由


 この記事を読むと、グーグルが、何を目指しているか、よくはまだわかりませんが、なんとなくわかります。
上にも紹介されていた、EV (電気自動車) に言及して、
一時は、グーグルがテスラを買収するのでは?などと噂されていた。 だが、EV とはいえ、製造販売業としてみればテスラも所詮、旧態依然とした自動車ビジネスの一種だ。
 そして、
グーグルの狙いは、そうした“既成概念”を対象にしていない。 社会基盤の実情に沿った 「(世界中の人々が)こんなのがあったら便利だ」 と思えるモノを作り出そうという 「素直な発想」 を優先している。
 そして、
こうした発想は、日本だけではなく、欧米の自動車メーカーからも出てこない

 私のブログの先のエントリーで、「グーグルは、どうやって稼いでいるか」 という話をしましたが、
グーグルの目的は、どうやら、「稼ぐ」 ことではなく、
「(世界中の人々が)こんなのがあったら便利だ」 と思えるモノを作り出す、
ために、「稼いだ」 金を使うことだったようです。
 よく言います。 金は 「稼ぐ」 より、「使う」 ほうが難しい。

 どうやら、世の中のトレンドは、いかに 「稼ぐ」 から、いかに 「使う」 かに、向かっているようです。
里田まい (本名田中舞) さんも、旦那が稼いだ金をどう 「使う」 か、考えているでしょうか。
田中投手を上回る7年総額2億1500万ドル(約220億円)の契約をどジャーズと結んだ、
ドジャースのエース左腕カーショーは、
7年220億円「すごい責任」 カーショー 社会貢献に意欲
という記事で、
「この契約でものすごい責任が伴った。 妻のエレンとともに社会が良くなるようにしていきたい」
と殊勝に話したそうです。

そして、いよいよ結びです。 これからの10年、どうなるでしょう。

社会の移行期にあたる10年間
これから10年間でインターネットとグローバル化のコンボが社会に与える影響は、予想をはるかに上回る規模になる。
そしてこの10年間はこれまでの仕組みとこれからの仕組みが併存する期間になる。
今私達が当たり前に考えている成功や失敗の定義、働く事、結婚する事、家庭を持つ事、お金を稼ぐ事、生産して消費をする事、こういった当たり前の事も見直されていく時期なのかも。


テクノロジー的には実現可能であり生活を激的に向上させるものであっても、新しい価値観が受け入れられるまでには時間がかかる。
「あり得ないなんて事があり得ない」 という時代を経験できるという事は不安が半分、期待が半分といったところ。

そして、結び。
近ごろは世界の変化が速くなった。
「そんなことは不可能だ」 と誰かが言いかけると、まだ言い終わらないうちに、それをすでに実行している人から異を唱えられる。


そういう時代になったのです。 こういう時代を実感できるのも、smartphone/tablet で、常時インターネットにつながっているからです。 インターネットにつながっているとは、世界中、というより、地球のあらゆる場所とつながっていることです。
Smartphone/tablet を持たず、ガラケーや、パソコンをたまに立ち上げている人には、窺いしれない世界です。 
知らぬが仏
かな。 だけど、そのうち、書きますが、
無知は、犯罪であり、
無知は、怠慢であり

そして、
無知は、損です。
損失の支払いは高くつきますよ。
まあ、せいぜい、私のブログで 「有知」 になってください。

ということで、今回は三回にわたって、メタップス社長佐藤航洋氏のブログを紹介しました。
全文をぜひ読まれることをおすすめします。
日本の、若いネット起業家に、これほど、しっかりした、21世紀の世界観、というより、グローバル観、というか、「地球観」 を持っている人がいるとは、頼もしいですね。
老いては子に従え、
もはや老害でしかない、アナログ活字物書きの書く本や、新聞・雑誌記事を読んでいる時代ではないです。
ネット上に copyleft で、free で、publish されている blog を、寒い朝にぬくぬくとベッドの中で、
7 inch tablet で読む時代です。

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