インターネットも携帯電話も、有線である。 無線ではない。

 昨日、パケット通信による インターネットの network について説明しました。
後から考えたら、付け加えておいたほうが、やっぱりいいかな、ということがあることに気が付きました。
 それは、こういうことです。
「テク音痴」 の人でも、ほとんどの人が、ガラケーは持っている状況です。
 昔の電話は、公衆電話でも、そこまで行って、電話線に繋がれていることが目に見える電話器を使っていましたから、電話の会話は無線ではなく、電話線という有線によるものということは、わかっていました。
 それが、ケータイ時代になると、ケータイ電話は、電話線につながってなくて、昔のケータイはアンテナを伸ばして電話をしていました。 今の smartphone には、アンテナがないですね。
 だから、ケータイや smartphone は、無線でつながっている、と思っている人が多いようです。
 更に、最近は cloud computing と言って、data や apps が、cloud、つまり、「雲」 の彼方にあって、そこへ無線でつないで使う、とイメージしている人も多いようです。
 
 すぐとなりに座っている人と、ケータイを使って話をすることは、普通にはしないでしょうが、もしそうするとしたら、二人の間には、何も線がないので、二人は無線で話をしている、と思うでしょう。
 そういう 「テク音痴」 でも、ちゃんと使えるようになっているから、ありがたい世の中です。 そういうのが、テクノロジーの進化です。 ありがたく思わなければいけませんよ。

 そこでです。 実際に、ケータイ電話は、どうやってつながっているか、「意外と」 知らない人がやっぱり多いらしいです。 だから、NTT が、こんなサイトを開いています。
意外と知らない電話・通信の仕組み

 私が、わざわざ説明する必要なかったのでした。 これを読めばよくわかります
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 6つの話があります。 その三番目が携帯電話の仕組みです。
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 この図からよく分かるように、私達の携帯電話や smartphone は、無線で通話しているように見えますが、無線で通話しているのは、張り巡らされている無線基地局までの間で、そこから先は有線ケーブルなのです。
 昨日図示した、インターネットのネットワークは、具体的には、光ケーブルの線が地上を走っているのです。 そして、大陸間は、海底ケーブルでつながっているのです。
 ケーブルですから、破損することも、戦争になれば破壊されることもあるわけです。 だから、どこかで破損しても回り道で着けるように、ああいう仕組みになっているのです。 では、途中でなくなってしまうことはないか、と心配になるでしょう。 だから、packet に小分けして送り、その一部がなくなったりしたら、到着先から一部の packet が着いてないよ、と連絡がくるようになっているので、その部分だけを送り直しするようになっているらしいです。 「らしい」 というのは、そういう説明を読んだことがあるからです。
 昨日、東北震災の時に、電話は通じなくても、メールは出来た、といいましたが、実は、無線基地局が流されたり、壊れたところでは、インターネットにつながることが出来ないので、メールもできなかったのです。 だから出来たところは、無線基地局がかろうじて生き残ったところでした。
 東北大震災の時の私の一連の entries を読み返すとわかりますが、実は、携帯電話には、衛星を使った
衛星電話があります。 ところが、当時の東北地方の市町村や学校には、衛星電話は備えてなかったのです。
 そういうことなら、携帯電話も、インターネットも全部衛星通信にしてしまえばいいではないか、ということになりますが、それこそ、戦争になって、衛星が撃ち落とされたりしたら、通信不能になるし、今でも衛星放送が雪が降ったり、台風が来ると、受信できなくなることから、わかるように、現在の技術では、まだ、不安定な通信システムなのです。
 ということで、 「テクジョ」 「テク男」 が、まず知っておくべきことは、
携帯電話もインターネットも有線である、
 ということです。
 無線 LAN の一種である Wi-Fi は、「無線」 ではないか、と思う人もいるでしょう。
家庭で、Wi-Hi を使うには、まずは、NTT 東・西などと契約して、家庭内にまで、光ファイバーなどのケーブルをひいてもらって、それについてくるルーター (分配器) に、Wi-Fi ルータを接続して、その Wi-Fi ルーターと smartphone/tablet の間だけが、ちょうど携帯電話と無線基地局の間のように、無線でつながっているだけです。 そのルーターから、離れると交信は絶たれます。 だから、LAN は、Local Area Network のことで、この local を 「地方」 などと訳して覚えていると誤解しますが、local とは、限られて身の回りの場所のことです。 ここでは、Wi-Hi ルーターの電波が届く範囲の local area のことです。
 local が、いかに狭い範囲にも使われるかは、体の一部が痛む時に、local pain と言ったり、局所麻酔が
local anesthesia と言うことがわかると、納得できるでしょう。

 携帯電話や smartphone が、無線基地局とつながっていることは分かった。 しかし、無線基地局は一箇所に固定されているだろう。 車に乗って、高速道路を走っていても、ちゃんとつながるのはなぜか、と 「テクジョ」 「テク男」 さんなら知りたくなるでしょう。
 それも、ちゃんと、この NTT の記事で説明してあります。 私が繰り返すまでもないので、自分で読んでください。
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 そして、今日の最後に 「テクジョ」 「テク男」 なら絶対に知って置かなければならないことがあります。
皆さんが持っているパソコンや smartphone/tablet、そして i-mode 携帯は、どのようにして インターネットにつながっているか、ということです。
 私の場合、1995年頃でしたか、バブルの時期、文部科学省の予算が余って、全国の国立大学に光ファイバーによるインターネットを引いてくれました。 岐阜大学の場合は、名古屋大学を通じて、インターネットにつながる状況でした。 今はどうか知りません。
 その時、教授会で、研究室で、インターネットに繋がりたいひとは、庶務で手続きをして、IP アドレスを取ってください、という説明がありました。 何のことか、ちんぷんかんぷんでしたね。
 そこで、早速庶務係に出向き、IP アドレスなる、数字の連続したものをもらってきたのですが、それに基づいて、実際のインターネットに接続するのは、最初は勝手がわからず大変苦労した覚えがあります。
 その頃、大学院が出来て、私の研究室に入る条件として、自分でパソコンを買うことになってました。
修士課程の一年生と二年生、それに学部の卒業研究の4年生も加えると、10人以上になります。 彼女ら・彼ら全員が、インターネットに繋がるように、全員に IP アドレスを取ってやりましたので、担当の庶務係から、先生のところだけで、そんなにたくさん取って行ってもらっては、本当はこまるけど、他に希望者がすくないから、まあいいですが、と言われたものです。
 
  「テクジョ」 「テク男」 なら、ちゃんと知っておくべきことは、インターネットにアクセスするには、IP アドレスが要る、ということです。
 アクセスするというより、こう考えた方がわかりやすいでしょう。
インターネットにアクセスする目的のひとつは、そこからいろいろな情報を得るためです。
その情報源にアクセスして、これこれの情報が欲しい、と注文します。
情報というと、いかにも 「情報」 みたいですが、こういう 「動画」 が見たい、こういう 「音楽」 が聴きたい、こういう 「美術作品」 が見たい、こういう 「ゲーム」 がしたい、というのも、インターネット上では、全部 「情報」 です。
 その情報を届けてもらうのに、住所がわからなくては、相手は届けようがないでしょう。
IP アドレスというのは、「届け先住所」 だ、と考えるとわかりやすいでしょう。
 
 その アドレスは、初期には、いまお話したように、大学では、庶務係からもらうものでした。
では、皆さんが家で使っているパソコンはどうでしょう。
 インターネットに接続するために、プロバイダーと契約したでしょう。 そのプロバイダーがちゃんとあなたのパソコンに IP アドレスをつけていてくれてます。
 ついでながら、ここがややこしいですが、光ファイバーなどを敷いてくれる NTT 西・東は、プロバイダーではなくて、まずそれを敷いてから契約する、例えば私の場合は、Biglobe ですが、そういうのがプロバイダーで、そのプロバイダーが IP アドレスを管理している 「庶務係」 なのです。
 となると、皆さんがもっている smartphone/tablet は、どうか。
 「設定」 かどこかで、調べてみてください。 どこかに、その device の IP アドレスが書いてあるはずです。
私の場合、Nexus 7 には、ちゃんと IP アドレスが記載されていましたが、XPERIA には、新旧どちらも記載されていませんでした。
 
 この IP アドレスの仕組みについては、NTTの記事が参考になります。
下の図による説明によると、現状では、IP アドレスが足らなくなるので、新しい仕組みになると、無限の割り当てができるようになる、ということです。 そうなると、家電から、自動車から、あらゆるものに IP アドレスを割り当てて、インターネットにつなぐことができることになります。 一人ひとりの人間の、例えば脳などに、IP アドレスを割り当てる時代が来るかもしれまえんよ。 そうなるとどうなるか、おいおい考えましょう。
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ということで、今日は、
インターネットは有線である。 そして、
インターネットには、IP アドレスという住所で繋がっている、
ネット上の情報は、すべて、その住所に配達される、

という話でした。
結構長くなりましたね。 Cloud の話は明日になってしまいました。

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