「前後」 は、場所だけでなく、時間にもある。 英語と日本語の違い。 意識してますか。

 今までの前置詞で、「前」 「後」 を表す前置詞は、The moon is behind the mountains. という文でチラリの紹介した behindd だけでした。
 今日は、「前」 「後」 の話です。
ホテルに 「フロント」 という受付場所があります。 英語では、front で、基本的にもっとも目立つ場所、言ってみれば表にあるので (そうでない場合もありますが)、front というのでしょう。
 「~の前にある」 という時には、この front を使いますが、"front the house"* のように、一語で使うのでなく、
"in front of the house" というように、句にして使います。 というようなことは、中学校で習ったことです。
その一方 behind は、単独で使います。
 下の画像は、SF Modular System の "in front of" と "behind" を学習するときの Chart です。
画像
こうやって、「一見」 させればいいものを、「前」 だ 「後ろ」 だと、ことばだけで 「百聞」 させているとどうなるか、というと、
日本語の 「前」 「後」 は、場所だけでなく、時間にも使われます。
"in front of" を 「前」 と、ことばじり?だけでおぼえていると、時間の、例えば、「八時前」 という時に、
"in front of 8 o'clock"* といいかねません。
英語では、時間の 「前後」 は、before/after で表します。 例を出すまでもないですが、
before seven o'clock,
after three o'clock,
before noon,
after midnight,
before I go to bed,
after he was born,
before Christ, after Christ

それは、それでいいのですが、
before は、
before my eyes、'an' is used before vowels.
The governor will appear before the committee.
というように特別の場合は、場所的な「前」にも使われることがあります。

そうなると、"in front of" を、時間の 「前」 に使うことには、多分抵抗があって、そうは言わなくても、
before を 「前」 とおぼえていると、場所の "in front of" の前置詞句の代わりに、この方が一語で短くていいので、
"before the house"* とか、”before the fridge"* のように、使う人が出てきます。 実際にそういう人いますよ。
だから、しっかり Chart などの画像で 「百聞は一見に如かず」 の学習をしておくことが、ここでも大事です。

一方、
behind は、場所だけでなく、時間的な遅れにも使われます。
「時間的」 と言うのは、"behind seven o'clock"* のように、「八時より後に」 という場合に、「時間」 には使わないからです。 時間の場合は after を使って、"after 8 o'clock" になります。 サラリーマンの仕事の後の自由時間のことを 「アフターファイヴ」 と言ってますね。 もっとも、ブラック企業や、官公庁などでも、5時定時に終わるところは少ないですが。
 で、どういう 「時間的」 な場合に使うかというと、時間が明示しない、
behind the schedule,
behind time (時間に遅れる)
behind the times (時代遅れ)

のような場合です。 これくらいしか例を思いつかないですが、他の例があれば紹介してください。

次の場合は、時間的な遅れと言えば遅れですね。
Our team is three points behind.(三点負けている)
つまり、時間が経てば追いつけるかもしれないという意味があります。 追いつけない場合もあります。
追いつくといえば、「逆転勝ち」 というのは、behind の状態から追いついて勝つので、
come-from-behind victory
といいますね。 「あとから来て」 追いついて勝った、ということで納得です。

日本語的な感覚では、「後ろ」と感じてない behind の使い方に、自動車の運転を誰がしていた
かを表す言い方があります。
My husband is behind the wheel.
といえば、旦那さんが運転していたということです。
よく考えれば、自動車の前から見ると、運転者は steering wheel の後ろ、即ち、behind の位置にいるわけです。google すると 「一見」 できますよ。
画像


ちょっと脇道です。
日本語でハンドルといっているのは、steering wheel のことで、ハンドルは、丸い輪ですから、wheel で、その wheel が、車を steer するので、steering wheel というのです。
steer は、「舵を取る」という意味です。 いろいろな組織で、運営委員会というのがありますが、その組織の舵取り役をするので、
steering committee
と言います。

ちょっと本道に戻って、
behind は、また、副詞的に使われて、
the car behind (後続車)とか、
The wind is behind. (風は送り風)
のようにも使われます。

ついでに、「前方の車」は、the car ahead です。
もうひとつ、ついでに言えば、「対向車」は、
oncoming car です。

ついでついでにどんどん話が別方向に進みます。 追い風が吹いてきました。
「風は向かい風」なら、
The wind is against.
送り風、向かい風自体を言うときは、
tailwind, head wind 何故か、tailwind は、一語で、head wind は、二語になることが多いです。
では、横風は、どういうのでしょうか。 side wind とも言いますが、
それでも通じるようですが、正式には、航空用語などでは、
crosswind です。google したら、こんな画像がありました。
画像画像

head wind, tailwind のことを、日本語では、「逆風」 「順風」 といいます。 経済や政治の分野で、比喩的に使われることがあります。 「民主党には逆風がふいている」 のように。 英語の head wind, tailwind も比喩的に使われます。
画像

[逆風」 とか 「順風」 は、飛行機や政治・経済の世界のことで、私達が、実際に head wind に遭遇する場合は、「向かい風」 という言い方になります。 The wind is against. というのが普通です。 その状態を 「一見」 すると、
画像
日常語で 「追い風」 という時は、
The wind is following.
「風が追いかけてくる」 というのでなく、「後からついてくる」 という発想なのです。 英語っておもしろいですね。
後先の after の話がまだありますが、この後の話にして、今日は、これにて打ち上げます。

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