「海底」「海面」 から見えてくる、at, on, in の視界の違い。 「一見」すればこそ。

昨日 Rosa Parks さんのことを紹介したら、早速アメリカ在住の卒業生の HY さんから、下記のようなメールがとどきました。 該当する部分だけ紹介します。

今日の記事のRosa Parksですが、こちらでは小学生の低学年で習います。
私もアメリカに住むことがなかったら、キング牧師しか知らなかったかもしれないです。
デトロイト郊外の博物館に、Rosa Parksの乗っていたバスの展示がしてあるのですが、
こちらの学校の社会見学で行ったりしますよ。


それくらい有名な話です。 日本の英語の教科書には取り上げたものはないですかね。

家、部屋、乗り物の中の 「前後」 を表す場合、at と in が、案外仲良くしていることを紹介しました。
「前後」 は、水平的な (horizontal) な位置関係です。
垂直的 (vertical) な位置関係があります。 あるものの 「底」 と 「表面」 と言った場合です。
英語では、「底」 は bottom がもっぱら使われます。
「面」 の場合は、広い場合は、surface, 限られた 「面」 の場合は、top が、使われます。
「海は広いな大きいな」
なので、海面は surface になります。 
海底は、bottom です。
「海底」 「海面」 に物がある場合、その場所を表すのに、日本語では、「に」 一つですみますが、英語は一筋縄では行きません。 ここでもやはり、at, on, in が勢力争いをします。 勢力図を google で調べてみました。

at the bottom of the sea 25,100,000
on the bottom of the sea 316,000,000
in the bottom of the sea 25,700,000

at the surface of the sea 13,800,000
on the surface of the sea 14,600,000
in the surface of the sea 14,500,000


私達の感覚ですと、on になるのが普通です。 bottom の場合は、on が圧倒していますから、納得できますが、それでも in とか at の場合が結構あります。 In the bottom of the sea など、中学生が 「忠実に」?「海の底の中に」 と訳すと、「海底の地面の中」 のことになってしまいます。 英語でそれを言うなら "under the bottom of the sea" です。

一方 「海面に」 となれば、on the surface of the sea となるのが当たり前というのが、私達の感覚でしょう。 なのに、
at と in が、全く拮抗してます。 中学生が 「海の表面の中に」 と訳して、首をかしげている様子が思い浮かびませんか。

実際、これらは、どういう状況なのか、一見してみます。 左側が、bottom、右側が surface で、どちらも、上から at, on, in の順になっています。
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この bottom/surface それぞれ at, on, in の場合の状況を 「一見」 して、なにか気が付きますか。
「一見」 だけでは、気づかないでしょうが、「二見」 「三見」 すると、気がつくことがあります。 少なくとも私には。
どういうことか、というと、
at の場合、それぞれのもののある場所が、特定されるような限られた場所にある、と思いませんか。
on の場合は、それぞれの状況を見る目は、on the bottom, on the surface に居る人からの目線で見たもの、と思いませんか。
in の場合は、bottom の場合は、diver が上の方から bottom を見下ろした時に見える bottom の様子。
surface の場合は、飛行機など上空から the surface of the sea を見た場合、と言う風に私は 「認知」 しました。
What do you think?
このことを、概念化すると、at は、より限定された場所、on は、at よりひろく、見渡せる場所、in は、見渡す限りの場所、と言ったらどうか、と今のところ思っています。 What do you think?
実は、こう考える理由があるのです。
at, on, in は、時間を表すにも使われます。 場所を表すときの使われ方と違って、時間の場合は、
at は、time, on は、day, in は year と、はっきり使い分けられています。
at seven thirty on Thursday in 2014 と、だんだん広い範囲の時間になります。
そのように使い慣れているなら、その 「認知」 が、場所にも転移して、at, on, in とだんだん広い場所を表すように、無意識のうちにも使い分けている、というのが、私の考えです。 認知言語学では、こういうこと考えていますか。 いたら教えてください。
というわけで、今日は、the bottom of the sea と the surface of the sea から、at, on, in の使い分けを考えてみました。
 そして、言いたいことはですね。 英語の先生は、紙の辞書を引け引け、と言い続けていますが、そろそろ、紙の辞書や教科書は、廃棄物にして、smartphone/tablet で google することを、必須にすべきでないですか。 その前に、自分が紙の辞書や教科書を棄てなくてはなりませんが。
寺山修司の 「書を捨てよ、町に出よう」 のもじりではないですが、「辞書を捨てよ、google しよう」 と繰り返し言いたいですね。
 Blind & deaf の英語学習とおさらばしない限り、日本の学校英語教育は、いつまでたっても変わらないですよ。

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