上には上、下には下、up/down もあります。 人生の up/down もあります。

above, below の 「上下」 は、平面上の 「上下」 のイメージ、
と、昨日指摘しました。
 そのことを、さらに、なるほど、と思わせる使い方があります。
 高校などで、女子生徒の dress code に厳しいのに、skirt の長さがあります。 その長さを決めるのに、膝 knee が基準になる場合が多いです。 その丈が、knee より上になって、knee が見える skirt は禁止され、knee が隠れる長さの skirt でないと、いけない、という dress code が多いようです。
女性用 skirt のカタログをみると、above knee skirt と below knee skirt という分類がしてあります。
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 これは、考えてみると、leg という前から見れば面になっている身体部分の中程に knee と呼ばれる関節部分があり、それを基準にして、skirt 丈が、それより 「上」 above か、「下」 below か、で skirt の長さを規定しています。
 学校教育関係者には、above the knee 丈の skirt は、女子生徒には、着用させると、何やら困るようです。
 
 こういう場合もあります。 川に橋がかかっているとします。 その橋より「川下」 は、
the river below the bridge
です。 橋の 「下」 の部分の river のことではありません。 それを言うなら、the river under the bridge です。
その橋より 「川上」 のところは、
the river above the bridge
です。 この場合は、bridge の 「上」 に river が来ることはないので、誤解することはないでしょう。

 橋を基準としないで、「上流」 「下流」 となると、どうなるでしょうか。
 今までの 「上」 は、「ウエ」、「下」 は、「シタ」 と訓読みされていました。
「上流」 「下流」 の 「上下」 は、「ジョウ」 「カ」 と音読みになっています。
 
 今までの 「上」 にあたる英語は、on, over, above でした。 「下」 に当たる英語は under, below でした。
上流、下流には、これらのどれも使われません。
上流 upstream,
下流 downstream
と、up/down が使われます。

 ついでながら、「上流/下流」 は、比喩的に社会的階層に使われます。
その場合、「上流」 は、upper class と up の比較級を使いますが、「下流」 は、lower class です。
社会の階層を上がることを、social ladder を 「上がる」 と言いますが、その動詞は climb を使います。
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ただし、climb を 「上がる/昇る/登る」 と覚えていると、間違います。
climb は、「上がる」 だけでなく 「下(降) りる」 場合にも使うのです。
climb a ladder といえば、普通は、「上がる」 ですが、climb down a ladder といえば、「下(降) りる」 です。
山は、登ったら降りなければなりません。 その場合は、climb down a mountain です。
階段も climb up/down stairs です。

up/down は、副詞として使われることも多いので、前置詞として意識している人が少ないようです。
go up, go down, stand up, sit down などはお馴染みです。
 この場合、「上がる」 「下りる」 「下る」 のように、「アガる」 「オリる」 「クダる」 と訓読みするので、これを 「ウエ」 「シタ」 と同じ意味だと理解することは、難しいですね。
 下の画像 the images below は、SF Modular System で、前置詞としての up/down を学習する chart です。
画像
左側の上から順に (from above left side)
The road is winding up the hill.
The soldiers are hoisting the flag up the flagpole.
The boy is rowing the boar up the stream.
The men are pushing the bus up the hill.
右側は、上から順に ('from above)
The gorillas are walking down the street.
The sailor is lowering down the flag.
The sailboats are sailing down the river.
The girl is pulling down the cow down the hill.

これらの例を、日本語でいうと、そのほとんどが、「上」 「下」 を 「ウエ」 「シタ」 と訓読みするのでなく、「アガる/アゲる」 「オリる/オロす」 、「サガる/サゲる」 と訓読見する場合です。 「上/下」 が up/down になります。
 他の例を出します。 この場合は前置詞でなく、副詞の例です。
踏み切りは railway (railroad) crossing. 遮断機は、crossing gate.
crossing gate を降ろすのは、lower で、上げるのは、raise です。
「下りている」 状態は down で、上がっている」 状態は up です。
lower the crossing gate,
raise the crossing gate,
the crossing gate is up,
the crossing gate is down

と言います。
ついでに、遮断機の竿は、crossing gate arm です。
When the crossing gate is down, the railroad crossing is closed.
When the crossing gate is up, the railroad crossing is open.
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ついでながら、アメリカやヨーロッパでは、railway crossing はありますが、crossing gate はないところが、ほとんどです。 そして、一旦停車の必要もありません。 うっかり一旦停車すると後続車 (the car behind) に追突され危険があります。

up/down の付け足しです。 アメリカでレストランで朝食を取ろうとすると、定番は 「目玉焼き」 です。 これを英語 (アメリカ英語) では、sunny side up ということは、知っている人も多いでしょう。 二つあるのが普通です。
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「上下」 を逆さまにひっくり返すことを、upside down と言います。 アメリカでは、有名人の顔写真を upside down するのが流行っているようです。
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誰だか、わかりますか。
"upside down" で google したら、こんな画像もありました。
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このように、日本語の漢字で 「上」 「下」 を使う場合、その読み方は、訓読・音読合わせて何種類もあり、それぞれに応じた英語があります。 繰り返しになりますが、上=on、下= under と単純に覚えていては、ダメだということが理解ったでしょう。 こういうことを、早い段階で小学生や中学生が学ぶと、いわゆる英語脳が育ちます。
 なお、「上司」 「上役/下役」 「上品/下品」 「上級」 「上部/下部」 など、形容詞的用法の 「上/下」 がありますが、そう言うものについては、自分で google してみてください。 ここでは、もっぱら前置詞の用法についての話でした。
 「下」 の話も、ついでに出てきましたが、明日は、もう少しまとめてみます。 だだし 「下ネタ」 の話はなしです。

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