場所の 「機能」 を表す前置詞 at の話です。 聞いたことのない話かも。

 前置詞の主な機能は、二つあって、場所と時間を示すことです。
このところのエントリーでは、もっぱら 「場所」 の方を取り上げています。
 
 日本語で 「場所」 を表すには、助詞が使われますが、助詞単独で場所を表すことは、例外的で、普通は、場所を示す名詞を使います。
 「~の上に」 「~の下に」 のように、「上・下・中・横・側・間・内側・外側」 のように、場所を表す名詞を使い、その後に、場所を表す格助詞の 「に」 をつけるのが、もっとも一般的です。 「に」 に加え、同じ格助詞の 「で」 を使うこともよくあります。 「に」 と 「で」 の違いは、国文法で、よく説明されていることです。 興味ある人は、google すれば、いろいろ出てきます。
 今まで、取り上げた前置詞は、on, in, under, below, above, beyond, up, down で、日本語でいうと、もっぱら 「上・中・下」 を使うものでした。 そうでないものもありましたが。
 今日は、そういう名詞を使わないで、格助詞の 「に」 か 「で」 だけで、日本語で表している場合の前置詞の使い方です。
具体的な例を上げるとわかりやすいでしょう。 「に」 の場合なら、
 「机に座っている」 「テーブルに座っている」 のような場合です。 「バス停にいる」 「窓のところにいる」
 「で」 の場合は、
「学校で勉強する」 「会社で働く」 「図書館で本を読む」 「公園でジョギングする」
 いずれも、場所を表す名詞の後に、「に」 か 「で」 をつけて、その場所で、それぞれのことを行っていることをあらわしています。 そして、日本語 native speaker なら、別に意識せずに、「に」 と 「で」 を使い分けています。
 「学校に勉強する」* とか、「机で座っている」 * などとは、言いません。

 で問題は、これらを英語でいう場合にどう言うか、です。
 「机の上に本がある」 という文なら、「上」 なら on、 「冷蔵庫の中にスイカがある」 という文なら、「中」 なら in、と、「上」 や 「中」 という 「意味」 の前置詞を使って来たはずです。 
 それが、「路上駐車」 なら 「上」 があるから、on the street と思ったのが、間違いのもとでしたが。

 そこで、上の例のように、「上」 も 「中」 も 「下」 もない場合、「に」 とか 「で」 の 「意味」 の前置詞はあるかということです。 そういうこと考えたことありますか。 
 
 そこでまず、こういう話を紹介します。
 Peter Drucker は、Managing in the Next Society という本の中で、研究者・技術者を knowledge worker と分類し、
Knowledge workers don't work for the company, but they work at the company.
と書いています。
つまり、knowledge worker にとっては、会社のために仕事をするのではなく、会社は自分の仕事をするところだと言う意味です。
それを表すのに、単なる場所を表す in ではなくて、会社というものの機能を表す at を使っているところが、ミソです。
 次の場合を考えると更にわかりやすいでしょう。
学校は、生徒・学生にとっては、学びの場であり、教師にとっては、教えると言う仕事の場です。
従って、大学・学校の場合、
We are learning at A University.
We are learning at B High School.
I am teaching at C Elementary School.

と in ではなくて、at を使うのが、ふさわしいのです。
 これらの場合は、日本語では、格助詞の 「で」 を使う場合です。
 
 私の場合の話です。
When I am at home, I usually sit at my desk and work at the Chromebook to write blog entries.
この文の中に、at が三回使われています。 それぞれの at の後の名詞は、home, desk という場所か、Chromebook という、ものではあっても、そこで仕事をする場所的イメージのものです。
 「そういうところ」、あるいは、「そういうところ」 それぞれの場所の 「機能」 を働かせるように 「いる」 ので、
前置詞は、at になるのです。
 ちょっとややこしい話ですね。 やっぱり、「一見」 してみましょう。 下の画像は、”at desk" で google したものです。 右の画像は、ものは試しに "at the desk" で google したものです。
画像
皆さんちゃんと desk 本来の機能を果たすように at desk しています。 Desk 本来の機能のために 「机のところにいる」 ので at desk になるのです。 これが、desk に腰掛けているなら、sitting on the desk になります。 机に向かて勉強なり仕事をしていれば、sitting at the desk です。
 Desk と似たものに table があります。 "at table" と "at the table" で goolge してみました。
画像画像
気が付きましたか。 どちらも食事をしている場面が多いでしょう。 そうです。 Table の機能は、食事をすることです。 会議をするためのものではないのです。
 このことは、更に次の画像を見るとはっきりします。
画像画像
左側は、"waiter at the table" 右側は "serving at the table" で google したものです。 Waiter の仕事は、table で食事の service をすることです。 Table で serve するのは、食事です。 左の画像で serving at the table をしているのは、waiter だけでなく、普通の家庭の場面もあります。 いずれにせよ、table の機能は、食事の場ですから、その場所を示す前置詞は at になるのです。

 余談ならぬ余談ですが、日本座敷に置いてある 「座敷机」 、あれは英語で言えば table です。 desk ではないです。
その昨日は何か、といえば、やはり、食事に使われることが多いです。 「机」 =desk と覚えていて、座敷で 「座敷机」 に座っている状態を sit at the table と英語でいうと、そこで 「勉強」 や 「仕事」 をしていることになってしまいます。
 この話、もうすこし詳しく、そのうちにします。 今日はさわりだけです。
 At は、このように、単に、日本語の場合の 「に」 「で」 で場所を指示する時に使われるのでなく、at の後の名詞の機能が発揮されるときに使われるのです。
 「に」 「で」 が、ただ単に場所を示しているだけの、例えば、「部屋にいる」 「地面に横たわっている」 「ソファで寝ている」 「庭で遊んでいる」 のような場合には、at は使いません。 それぞれの場合に応じて in, on など、場所を表す前置詞が使われます。
 At のこういう使い方、多分今まで聞いたことのない話でしょうから、まだ、掴みきれないかもしれません。 
明日、もう一回別の例で説明します。 そうすると、もっと納得できるでしょう。 

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