「「頭」 と head は、別物。 「生首」 は、neck でなく、head のこと。

 昨日は、一気につま先まで行ってしまいましたので、今日は、頭に戻って、改めて、頭からの話です。
これからつま先までは、長い道中です。 飽きずに、ついてきてください。

 「頭」 は、英語では、head と思っている人が多いですが、日本語の 「頭」 が指す部分は、頭髪が生えている部分ですが、英語の head は、首から上全部です。 
  「生首」 とか 「さらし首」 というと、首から上の頭部のことですが、それが、英語の head と一致します。
  首を斬る、というのは、実際に首のところをバッサリするので、日本語では、そういいますが、英語では、
  behead です。
  Marie Antoinette was beheaded by the guillotine.
実際そうなったか、どうかわかりませんが、その結果
  Her head fell down to the ground.
となるわけで、head が body から、切り離されるのです。
  
 日本語で、「断頭台」 というのは、文字通り、「頭」 を 「断」 つ台のことで、和英辞典では、guillotine となっていますが、guillotine は、断頭台に据えられた、言ってみれば、「断頭機」 ですね。Guillotine が置かれている 「断頭台」 は、guillotine platform と言います。電車の駅の platform と同じです。
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  日本語では、「頭髪」 「頭皮」 「頭蓋骨」 と、「頭」 を付けて呼ぶものを、英語では、head は使いません。
  「頭髪」 は、hair です。
hair は、他の部位にもありますが、その場合は、その部位の名を付けて呼びます。
  armpit hair, leg hair, back hair, pubic hair, nose hair です。
それぞれ、どこの hair か、わかるでしょう。 Pubic hair が、ちょっとわからないですか。 人間の体で、hair のついているところを思い浮かべてください。
 単に hair といえば、頭の毛のことです。
 しかし、hairy man と言ったら、こういう人です。 気持ち悪い!
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 「頭皮」 は、英語では、どういうでしょう?
 Skinhead ということばがあります。 坊さんは一種の skinhead です。
 このことばは、もともと 1960年代に London の労働者階級の頭を剃りあげた若者のことを、そう呼んだのです。 それが、ファッションとして、世界中の若者に広がったのです。
Head に hair がなく、skin 丸出しなので、そう呼んだのです。
  
 では、「頭皮」 は、head skin* か、というと、
 scalp という、head とはまったく関係のないことばです。
  
 なぜ、skin と呼ばないか、というと、head の skin は、通常は hair に覆われていて、体の他の部分の skin のようには見えないからです。
 だから、skin とは呼ばず、scalp と、まったく関係のないことばで呼んだのでしょう。
  
 それが、hair を剃ってしまうと、skin 丸出しになるので、skinhead と呼ぶのです。 「ものしり」 になりますね。
  
 余談ですが、skin には、毛穴 (pore) があります。 腕とか、手の甲 (back of the hand) とか、よく見ると pore が見れます。
 Skinhead は、hair を剃ったわけですから、当然 pore があるはずですが、あれはすべすべと光っていて、pore があるようには見えませんね。
 
 Skinhead では、「ふけ」 はでませんが、scalp の状態ですと、hair があるので、「ふけ」 がでます。
この 「ふけ」、漢字で書くと、「頭垢」 となります。 「頭の垢」 なんですね。
 英語では、dandruff といいます。 その由来は、語源辞典を見てもよくわかりませんが、「垢」 という意味はないようです。
  Wiki では、次のように説明しています。
Dandruff is the shedding of dead skin cells from the scalp.
 Wiki 日本語版では
頭の皮膚から発生する、うろこ状の白い老廃物
 両方を読み比べてみると、scalp の skin が新陳代謝によって、shed する、つまり、洗い流すように、捨ててしまうものなのですね。
 
 次のようなことも知っておくと 「ものしり」 になりますよ。
 戦国時代、何人の敵を討ち取ったか、を証拠だてるために、「首」、つまり、head だけを、behead して、腰にぶら下げていました。 それを、大将に見せて、褒美をもらうわけです。 5,6人以上討ち取ると重くて持てませんから、その場合は、耳を切り取っていたそうです。
  
 日本以外では、head でなく、scalp を剥ぎ取って、何人討ち取ったかの証拠にしたそうです。 その方が head を持ち歩くより軽くていいですが。 しかし、剥ぐ手間がかかりますね。 慣れれば簡単かな。
 そういうわけで、scalp には、a trophy of victory という意味もあります。
  
 American Indian と呼ばれていた部族が、敵を生け捕ると、生きたまま scalp を剥ぐという習慣があった、と言われていますが、その真偽については、”インディアン 頭皮剥ぎ” で google すると、いろいろ出てきます。 興味ある人は、自分で google してください。
  
 「頭蓋骨」 は、head bone* と言いたいですか。 そもそも bone は、犬が好きな部分です。 棒状の骨ですね。
「頭蓋骨」 には bone はないです。
だから、bone とは、関係なく skull と呼びます。
まったく同じ発音で、scull がありますが、これは、オリンピックの競艇種目にもある、一種のボートです。
ついでに、「骸骨」 は、skelton で、それが bone でできているのです。
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「頭皮」が、scalp で、「頭蓋骨」が、skull とは、なんとなく発音が似ていますが、どちらも head という語とは、まったく関係ないですね。
 Vikings の末裔である、北欧の人たちは、「乾杯」 というときに、Skoal と言います。
 これは、skull のことです。 なぜ、そういうか、というと、
 Vikings は、戦いに勝った時、討ち取った敵の skull で、Skoal と乾杯したからです。
 余談ですが、日本では、「乾杯」 は、最初だけですが、北欧の人は、何度も Skoal をします。酒に強くないと相手が務まりません。
 と、「乾杯」 したところで、今日は打ち上げにします。

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