「頭に来る」 と、head は、どうなる。 「頭を使え」 は、head or brain?

 昨日の締めくくりは 「石頭」 でした。

 「石頭」 は、体の部分のことでなく、頭の働きについての言い方ですが、「頭にくる」 も、血が頭に上った結果でしょうが、精神的なものです。
 英語では、head は、使いません。 get mad とか、get angry とか、怒りの表現を使いますが、「くる」 という感じをもっとも表している言い方は、drive me crazy です。
「あいつは、頭にくる」 といいたいときには、
He drives me crazy.
 というと、感じがよくでます。 google では、
drive me crazy 1,180,000
drives me crazy 899,000
drove me crazy 442,000


よく使われている、ということは、「頭にくる」 人が多い、ということでしょうか。
 
日本語では、「頭」 を使わないのに、英語では、head を使うものがいろいろあります。
 今では、日本語でも 「ヘッドライト」 と言いますが、道路交通法では 「前照灯」 です。 そして後部にあるのは、「尾灯」 ですが、
これは、英語では、taillight ですね。
 イギリス英語では、headlamp, taillamp を使います。 すべて、一語になっています。
  
「額」 は、日本流では、「頭」 の部分ではないですが、英語流では、head の一部です。 そして、前の方にあるので、
forehead となります。
昔の学校英語では、forehead をイギリス英語で発音して 「フォリッド」 のように言わされました。 現在では、アメリカ英語で 「フォヘッド」 が、標準になっています。 「ヘッド」 になったのです。
ネット上に、こんなサイトがあります。 このページでは、各国の人の forehead の発音が聞けます。 イギリス人やオーストラリア人は、「フォリッド」、アメリカ人は 「フォヘッド」 と、見事なくらい分かれています。 私達日本人は、「ヘッド」 のほうが、発音しやすいし、何しろわかりやすいですね。
画像

 では、「後頭部」 は、どういうか。 これは文字通り the back of the head (google hits 51,000,000)です。 長たらしいですね。
 「校長先生」 は、アメリカでは、principal ですが、イギリスでは、head teacher です。
 
体の部分のことでなく、車を 「頭から駐車する」 というのは、英語も似た言い方で、park head first です。 head でなく、front first という言い方もあります。
 では、「お尻から駐車」 は、back in to the parking space/lot と back を動詞で使います。

このように、「頭」 も head も、いろいろな言い方に使われます。
 では、「頭を使え」 は、英語でも、同じように言うか、です。 こういう時も google です。
 use your head 9,970,000
でした。しかし、待てよ、「頭を使う」 の「頭」 は、英語では、brain のはずです。 use your brain の方が適切ではないか、と考えられます。
 そこで、google
use your brain 761,000
head より少ないですね。
そこで、例によって、アメリカの友人たちに mail で違いと、彼らはどちらを使うか問い合わせました。

"Use your head" and "Use your brain" mean the same thing, though "Use your head" is more commonly used.
 Sometimes "Use your brain!" is used sarcastically, insinuating that the person whom you're addressing is not too intelligent or a bit stupid.

 だ、そうです。
 どうやら、他の人に向って、use your brain といわない方がいいようです。
下に、先の "drive me crazy" と、今の "use your head" を 「一見」 する google images を紹介しておきます。
なお、"use your brain" には、「一見の価値」 ある画像はありませんでした。
画像画像

 というわけで、「頭」 と head とは、いろいろ違うので、「頭を悩ます」 ところです。 そこで最後に、「頭を悩ます」 には、head は役立つか、ということです。 和英辞書で、調べると、いろいろ出てきますが、もっともぴったりするのが、
"rack brain" です。 "rack * brain" で google すると、こんな image があります。
画像
ピッタリの言い方ですね。 他にこんな images があります。
画像
「頭を悩ましている」 様子が 「一見」 されます。
 ところで、rack というと、日本語で 「マガジンラック」 とか、「ハンガーラック」 というものがあります。
画像画像
この 「ラック」 と、rack brain の rack と、関係あるか、と興味を持ちませんか。
 そこで、「英語ものしり帖」 の登場です。
 この rack、もともとは動詞で、stretch (引き伸ばす) という意味でした。 そして、ヨーロッパ中世には、拷問機械として、rackがありました。 ロンドン塔に残されています。 詳しくは、Wiki の記事を読むといいですよ。 どういうもので、どう使うか、「一見」 しましょう。
画像画像
一見すればわかるように、rackの上と下に、人間の手と足を縛って stretch して torture (拷問) するわけです。 最後には、2つに別れてしまうのでしょうか。
 で、rack your brain というのは、このように brain を拷問にかけるという 「意味」 になるのです。 拷問にかけられるのは、身体的な部品である head でなく、思考をつかさどる brain ですから、rack your brain になるわけです。
 これからは、いろいろな rack を見ても、rack には、こんな歴史があったんだと知っておくのもいいでしょう。
 余談ですが、中世の街として有名な、ドイツロマンチック街道のローテンブルグには、「中世犯罪博物館」 があって、当時の拷問道具が陳列されています。 ローテンブルグへ行ったらぜひ訪れるべきです。 中世の暗黒部分が見えます。

 どうですか、いろいろ 「英語ものしり」 になったでしょう。

「頭」 の話なら、これで済むところですが、head には、face, eyes, nose, ears などの parts が付いています。
 この文章、英語で書いているなら、これらも 「head の巻」 に収めなければなりませんが、日本語で書いているので、別の巻に独立させて、明日からの話になります。

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