Reading 学習の目的は、内容理解でなく、どんな内容の英文も読めるようにすること。そのためには?

 昨日の続きです。
Face to face で classmates と質問しあったり、話し合ったりした後は、
Reader through Pictures
という、これまた個人ペースの batting 練習です。
この活動は通称 RTP と呼んでいます。今後は、もっぱら RTP を使います。
まずは、どういうものか見てください。
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左側に、質問や話をした時に使った chart の絵が一つづづつ出ています。
右側に、その時にした質問や statement の文が出ています。
要するに、話した文の text、つまり、文字にしたものです。改めて書いたものではありません。
ここが肝心なところです。意に留めておいてください。

学校の英語の授業の教科書を使った reading では、生徒は読んでも何のことかわからない英文をとにかく先生の後について音読します。
その後で、前もって予習してきたか、あるいは、その場で、新出単語の 「意味」を問われます。
その 「意味」というのは、英和辞典に載っている各単語の訳語です。
その新出単語を板書したり、単語カードを使って、一斉に音読するのが普通に行われています。
そして、新出、既出の単語の 「意味」をたどりながら、文章の 「意味」を理解します。
皆さんが中学・高校を通じて英語の授業でやってきたことです。

これが、reading の練習と思われているし、思っている人が多いようです。
つまり、英語の reading の練習とは、単語の 「意味」を調べて、文章の 「意味」を知り、その文章に何が書かれているか、知ること、それも、日本語の訳文を読んで知ること、と思っている人が多いようです。英語の先生もそう思っているようです。

そうやって、英文の「意味」を知ってから改めて英文を読むことを 「わかり読み」と呼んでいる英語の先生もいます。

英語の reading の目的は、英文の内容を理解すること、となると、学校教育の一貫としての英語教育ですから、非教育的な内容を教えることは避けなければなりません。できれば 「人間教育」のためになる 「心を打つ」感動的な話が望ましい、ということになります。
そうなると、文学的な内容が中心になります。そういう内容は、文学部や教員養成学部でも、英文学を学んで英語教師になった英語教員の得意分野でもあります。英語教員免許取得必須単位に英文学が入っています。
最近は、文学的でない、科学的・技術的な内容も増えて来たし、センター入試などでは、文学色はほぼ一掃されています。

というようなことは、どうでもいいことで、肝心の RTP の話に戻ります。
RTP で read するのは、すでに話したり聞いたりしたことのある英文です。しかも、左には、その文の 「意味」になる picture が添えてあります。
下には音声クリップがあって、それを tap すれば、順番に読み上げてくれます。
この RTP を最初に取り入れた紙の時代から、パソコン版の時代を通じて、RTP の英文を読めなかった小学生はいません。Lower 2 の生徒でも読みました。
この RTP では、単語の読みの練習をすることは、一切ありません。

Rapid reading という英語国で流行っている速読法があります。
その手法は、文章を読むときの eye span を広くすることです。いわゆる斜め読みができるようにすることです。
英文を構成する単語一つ一つに目を止めていては、eye span は狭く、1行の文を読む間に、eye は、何箇所も立ち止まります。それでは、各駅停車で時間がかかります
単語だけを取り出して、音読したり、その意味は、といって訳語を言わせていると、
英文を読む時にも、単語一つ一つを意識し、更には、その 「意味」たる日本語訳が意識下で、もぞもぞします。そうなると、一つ一つの単語を拾い集めているようなもので (あまりよいたとえではありませんが)、各駅の停車時間が長くなります。

こういう話も、今までの英語学習の reading のことで、どうでもいいことです。

RTP で読む英文は、この例では、
Do you play tennis?
I don't play basketball.

のように4words ですが、だんだんと長くなります。
最後の方では、
The tree Yuki is reading the book under is thinner than the one Kayo is waling the dog around.
のような長い文になります。この文も先に言ったもの読むわけで、one stop くらいで一気に読めるようになっています。

RTP は、単語ごとに各駅停車し、さらにその単語の 「意味」はと各駅でぐずぐずする習慣に陥らないように、いくつかの駅 (単語)をさっと通過して、終点まで早く到着する習慣を付ける batting 練習です。
しかも、pitching machine が投げてくれる authentic な発音と intonation が自然と耳につきます。Natural speed で読まれるので、listening の力もつきます。

このように、わかりきったことを読むことを、習慣的に行なっていると、英語というのは、読んでわかるものだ、という 「わかりグセ」がつきます。
後から出てくる、My Life Series のまとまった長い英文を読む場合も、知らない単語があっても意に介さないようになります。このことについて、さらに詳しくはその時にします。

この RTP すべての notebook の、すべての note に原則16個以上あります。
この 「英語でおしゃべりしましょう」(高校大学版は Information Activity) では、全部で 21 notes があります。この notebook だけでも、16x21=336 の英文を読むことになります。
全部の notebook で読む RTP は、いったいいくつになるか、面倒で数えたこともないです。
英語の教科書一冊分の英文より、質量とも圧倒的に多いことは確かです。
それを、smartphone/tablet で anytime, anywhere で読めば、たとえ一回の RTP は、5,6分でも、塵も積もれば山となります。

こんなことやっていて、教科書の英文は理解できるようになるか、という素朴な疑問を持つ人も多いでしょう。
これについては、後ほど、もっと深く、詳しくお話します。

とりあえず、言いたいことは、英語学習における reading 学習の目的は、
テキストを与えてその内容を解説 (購読)して、内容を理解させることでなく。
どんな内容の英文でも、自分で読めるようにすること、
ということを指摘するに、今は、とどめておきます。
そして、忘れてならないのは、生徒は、他の教科で、英語の先生の理解できないような内容を、日本語で学習している、ということです。
そういう内容の英文をスラスラ読めるようにすることが、英語の reading 学習の目的でなければならないのです。

ということで、RTP の趣旨や目的は、ご理解していただけましたか。
これは、日本の学校英語学習にぜひ取り入れるべきものだ、と思いますか。コメントがほしいですね。

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