英文高速 texting への唯一の道は?これしかないですよ。

 一つの notebook による学習の 「締め」とも言うべきものは、texting です。
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 この texting という言い方は、まだ日本の英語学習では馴染みの薄い、というより、全く行われていないことです。なぜ?
 Texting は、基本的には smartphone で行うものであり、もともとは、smartphone 以前の携帯電話 (通称ガラケー) で行われ始めたものです。その smartphone (及びカラケーを教室へ持ってくることを禁止していますから、英語学習で texting が行われることはないわけです。

 Texting NTT docomo が、携帯電話に i-mode を採用し、携帯電話で 「電子メール」を出すことができるようになりました。詳しいことはわかりませんが、同じ頃に当時世界最大の携帯電話メーカーであったフインランドのノキアも、違う方式で「携帯メール」に対応しています。
 「携帯メール」ができるようになった時、それまで大人たちが携帯電話を耳にあててもっぱら電話をしていたのに対し、
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日本とフィンランドの若者は「携帯電話」を耳にあてて 「通話」をする代わりに、keypad を両手、または片手の親指で叩いてメールを送ることを始めました。英語では、これを thumbing と呼んでいます。Wiki の説明です。
The act of typing on a small keyboard (known as a thumb keyboard) solely (or primarily) using the thumbs. It is primarily used with mobile phones for SMS text messaging, and also with devices such as PDAs with built-in keyboards.
 この thumbing を若者たちは、何ら教則本に頼ることもなく、それぞれが勝手に習い覚え、しかも人によっては目にもとまらぬ速さ、話すよりも速くできるようになりました。
 このメール、英語では、email (e-mail) と呼ばれ、当初は日本語では「電子メール」と呼ばれていました。
 mail の日本語訳は 「手紙」です。email をなぜ 「電子手紙」と訳さなかったか。「電子手帳」というものはあったのに。
 「手紙」は、筆記具を使って、紙に考え考え書くものです。
日本語には、「話し言葉」と「書き言葉」があります。「手紙」は文書ですので、「書き言葉」を使うのが常識です。
 ところが、「携帯メール」は、「電話」(phone) で出します。筆記具も使わないし、紙も使いません。だから、「文書」という感じがしません。しかも、「メールを書く」とは言わず「メールを打つ」とういう言い方が普及しました。
 携帯メールは 「書く」ものでなく「打つ」ものになったのです。
 では、何を 「打つ」か。
 携帯電話の本来の役目は「通話」です。「通話」をするには、相手が出てこなければなりません。
メールなら出しておけば、相手がその場にいなくても後から見ることができます。
 「携帯メール」は「通話」の代わりに出すものだったのです。
 「通話」のために 「打つ」わけですから、打つ文は「話し言葉」調になります。というより、話していることばを文字にしているだけ、という意識で 「打つ」のです。それもゆっくりゆっくりでは「話す」気分になりませんが、高速 thumbing ですから、人によっては早口でしゃべる感じで 「打つ」わけです。
 text というのは、本来音であることばを文字にしたものです。
Text を作るのに、携帯電話以前の PC の時代でも、人々は、話すように text を作るのでなく、紙の時代のように、考え考え文章を「書いて」いました。
 英語学習では、英文を書く作業のことを「英作文」と呼んでいます。そして、それは、もっぱら率い具で英文を「書く」作業です。
 ところが、日本とフィンランドの若者に続いて他の国の若者も高速 thumbing で、携帯電話でメールを打つようになると、それは、本来音声で話すことを、そのまま即時に文字にしている、つまり、text にしていることになります。そこで、誰言うとなく、携帯電話でメールを「打つ」行為を text を動詞にして、texting と呼ぶようになったのです。
 誰言うとなく、と言いましたが、texting という言葉を流行らせる?きっかけになったのは、Virtual Community ということばの元祖、Howard Rheigold ではないか、と言うのが私の考えです。
 2003年刊の Smart Mobs の Introduction の冒頭でこんなことを書いています。私が texting ということばを知ったのはこの引用文ででした。ちょっと長いですが、引用します。
 The first signs of the next shift began to reveal themselves to me on a spring afternoon in the year 2000. That was when I began to notice people on the streets of Tokyo staring at their mobile phones instead of talking to them. (中略)Since then the practice of exchanging short text messages via mobile telephones has led to the eruption of subcultures in Europe and Asia. (中略)
I've learned that "texting," as it has come to be called, is only a small harbinger of more profound changes to come over the next ten years. (後略)

 少し前まで電車に乗ると、「携帯電話の電源を切るか、silent mode にしてください」という車内アナウンスが流れていました。最近では、携帯電話を操作しながらの乗り降りは危険ですからやめてください、というようなアナウンスになっています。
 そして、車内の風景は、Rheigold が2000年の渋谷で見たように、今では、若者だけでなく各年齢層の男女が携帯電話を耳にあてることなく、staring at the mobile phones です。
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 「携帯電話」は、そしてその後の smartphone は、「電話」(phone) よりも、texting media になったのです。
 
 この texting、誰に教えてもらったのでもなく学校でならったのでもなく、むしろ、学校で禁止されているのに、若者たちは、そして、大人たちも、日本語が出来る人は、だれでもできるようになっています。

 英語国に限らず、それぞれの国の人たちは、自分たちのことばで texting ができます

 英語ができれば、英語で texting ができます。
しかし、今までのような英作文で、英語を書いていては、英語の texting はできません。

 SF Modular System では、ここまでの process で、自分で話せるようになった英文を話しながら、あるいはつぶやくながら、話すスピードで texting をするのです。
 すべての Notebook に先立つ Introduction で説明しているように、この texting は 自分の smartphone/tablet で、上の Chart を見ながら行うことはできません。
 クラスの中で、友達同士、互いの Evernote を見せあってするか、smartphone 以外のガラケーを持っていればそれを使うか、あるいは、parents のガラケーや smartphone を借りて行う必要があります。
 その際、メールソフトを使って texting をし、それを、先生なり友達にメールの形で送ると、実査に texting をしている気分になります。
 こうして、英文 texting ができるようになれば、世界中に mail pals を作ることができますし、今や business の分野でも、時差のあるやり取りには必須の通信手段です。

 世の中、聴くだけで喋れるというような英会話教材があふれていますが、
 SF Modular System 英語学習カリキュラムは、smartphone/tablet を Pitching machine として使うことにより、texting に習熟できるようになっているのです。
 それなのに、学校では、smartphone を持ってくることを禁じています。別に学校に持って行かなくても家でやればいいのです。
 日本語の携帯 texting は、学校で習ったのではなかったですね。英語 texting も家で習えばいいのです。
 英語の先生が、英語 texting できないのに、生徒ができるようになったら、どうなるのかな。面白いですね。

 なお、texting については、過去のエントリーがあります。合わせて読んでいただくと参考になりますよ。2011年の6月に書いています。
Texting の意味、知る人ぞ知る。
Texting って、何すること?
プラトンの「饗宴」は、texting だった。

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