こうして教えれば英語ができなくなる方法ーその二。単語カード読み

 斉唱の一種ですが、新出単語を単語カードにして、それをクラス一斉に発音させる場合があります。
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最近は単語カードでなくて映像で提示する方法もあります。
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個人用の単語カードもあります。
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これをやると、英語ができなくなる、というより、この場合は英語の本が読めなくなるのです。
 ところで、あなたは今までの一生?で英語の本をまるっと一冊、何冊読みましたか。
私など数えきれないほど読んでいます。ひょっとすると日本語の本より多いかも。
 学校時代にああやって一生懸命単語を覚えたたのになぜ英語の本がすらすら読めない人がこのように多いでのでしょうか。他にも原因がありますが、学校時代の単語カード読みが元凶です。
 なぜ?まずは、この話から。

 大学院時代に、当時名古屋にあった American Cultural Center で、Rapid reading の本を見つけました。
当時アメリカの Kennedy 大統領が rapid reading で大量の文献を読む、ということが話題になっていました。
 これだな、と思って、早速その本を借りだしました。その本に書いてある rapid reading の訓練は、まだPCが普及してない時代で、実に原始的な方法でした。
 厚めの紙に、まずは平均的な長さの単語 one letter 分の横に細長い穴をあけたカード状のものをつくります。
 それを、平均的な長さの単語が縦に並んでいるリストに上から順番に当てていって、一文字一文字を認知するのでなく、単語全体を、一つのゲシュタルトとして認知するようにせよ、というのです。
 そして、認知したら、それを別の紙に鉛筆でその単語を書きます。確か単語の長さは、最初は three letters でだんだん長くなったはずです。
 それを、one letter ずつ認知するのでなく、一つのまとまりとしてぱっと認知して、それを書き写すという訓練でした。
 このこと漢字に当てはめて見るとよく分かるかもしれません。「東」という漢字は、「木」と「日」からできています。「木」に「日」(太陽)が昇る方向と意味を表しています。しかし、そんなことを意識している人は滅多にいないでしょう。「東」をひとまとまりの一つのゲシュタルトとして認知しています。
 英語の単語も同じことで、one letter づつを意識することなく、一つのまとまりとして認知するように、one letter づつに目が行くひまがないように、穴を開けたカードをサッと動かすのが訓練のコツでした。
 手動ですと、つい長くなるので、コンピューターが普及してからは、否応無しにさっさと単語が入れ替わるrapid reading program が普及しました。
 この訓練、単語に続いて、次には、read a book とか in the box のように、二語以上の phrase にカードの穴をあてて、それを「読み取り」、鉛筆で書き写す作業になります。
 この時気をつけることは、絶対に単語1語1語を読み取るのでなく、全部の単語を一目のもとに認知することです。それをするには、単語1語1語を声を出して読んでいてはだめです。
 Rapid reading の研究では、この時の目の動きを eye camera で捕らえ、目の動きが1語1語の上に止まったいては失格になります。3つの単語を one eye span で認知できるようにならなけばならないのです。
 この訓練、段々と単語の数が増えて、普通の長さの英文になります。
 訓練によって、だんだん長い英文が one eye span で認知できるようになると、reading speed が増す、という理屈です。
 この原理を用いた PC のプログラムや、最近は smartphone/tablet 用 apps もあるようです。

 私の場合は、紙の本による原始的な方法で訓練しましたが、それでも読むスピードが上がったかな、という実感がありました。何しろその当時、修士論文のために、毎日何十ページもの文献を読まなければなりませんでしたから。訓練したことを意識しながら読んだから早く大量に読めたと思います。
 何しろ、それ以降、私の英文読みは、早くなったことは確かです。

 という経験から行くと、単語カードを提示して、それも長い時間提示して、例えば book なら、b-o-o-k と4つの letters からできているなということまで認知できてしまうやり方で、単語を読ませ、更に悪いことには、この意味は、といって日本語訳を教えていると、その訳語が単語の試験に出るので、英語の単語より日本語訳の方に注意が行ってしまう傾向があります。 Am I right?

 ということで、単語カードで、単語読みの練習をすると、いざ英語の本を読むときに、1語1語に目が止まって、しかも、その訳語を思い出そうとしたりして、なかなか先へ進みません。
 本一冊読むのに大苦労します。そのうち、英語の本など読まなくなります。
 という結果になるのが、単語カード読みの成れの果てです。 How about you?
 
 Evernote 版 SF Modular System には、単語を読むというプロセスは一切ありません。単語をおぼえるのは、画像を伴って耳からです。読むのは、必ず文単位です。
 PM(Pronunciation Module) Pronunciation Module) では、単語を読ませますが、ちょっと理屈が違います。どう違うかは、考えてみてください。
 単語の訳語をおぼえることは一切ありません。
 だから、ちゃんと英文がスラスラ読めるようになります。

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