グローバル人材とは、グローバル人工環境を英語で利用出来る人。簡単?

 前回で、「グローバル人材」にあたる英語は global person になる、と提案しました。
では、「グローバル人材」とか global person は、どういう人か、というのが、次の問題になります。
 「グローバル人材」については、内閣府の「グローバル人材育成推進会議」が中間報告で出したものがあります。
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 これを読むと、「グローバル人材」ってのは、すごい人だ、到底自分ではなれない、と思う人もいるかもしれませんね。
 一方、先に紹介した global person の定義を、もう一度 c&p すると、
A global person is someone who is knowledgeable about the whole world,
not just his or her little corner of it.
To become more global,
one needs to explore other cultures and their points of view.
Travel and study help,
but I believe openness to others is the single most important quality.

 日本語で少し解説すると、
狭い自分の住んでいる世界だけでなく、他の世界全体について通じている。
他の文化や他の国の人のものの見方を知ろうとする。
そして何より、他の国の人に対する開いた心がもっとも重要である。

 これなら、自分でもなれると思いませんか。
日本語で「グローバル人材」と高く掲げてしまうと大変ですが、
英語で global person というと、そう大したことない感じがします。

 ただし、そうなるには、一つの絶対条件があります。
それは、私が1970年に最初の著書 『英語教育の変革』(SF Press)を出した時から言っていることです。
 それについては、すでに、何度もこのブログで紹介していることです。
英語を使って環境利用効率を高める。 Better Life のために。
グローバル人工環境に適応するための英語。
英語環境利用術ー私の経験
グローバル人材の要件
階層社会と word power
1,500語のGlobish では、不適応を起こす!
人間はシンボルを操るー環境に適応するために
 詳しくは、これらのエントリーを読んでいただくとして、簡単に説明します。

 ヒントとなったのは、最初のエントリーに紹介してある、人類学者の今西錦司博士のことばです。
全文はこのエントリーを読んでいただくとして、要点だけを抜粋します。

 人間は、身体の外にものを作りだすということを学んだ。道具の使用である。
 そうして人間が自分の周辺に環境を利用するために作り出したものが、こんどはその人間の環境になってくる。 そのためになまの自然と自分との間に中間帯として、第二次的な人工環境ができてきた。   そしてそれを利用するためには、それに適応することが必要であって、まず言葉を覚えなければわれわれの環境利用は成り立たない。
 
 日本だけで事が済み、日本語だけで人工的環境が利用できれば、それで生きていけますが、世界がグローバル化すると、日本語では利用できない人工的環境が増えるだけでなく、どんどん進化します。
 そういうものに適応できないと、人工的環境、平たく言えば文明の利器や便利が利用できません。
不適応を起こすと、適者生存の原理で、滅びてしまいます。
 その人工的環境を利用するのに、もっとも効率のよい言語が英語であることは、論を俟ちません。
中国語も大事だという人がいますが、環境利用効率という観点から考えたら、中国語は効率の悪い言語です。
 人工的環境は、マクルーハンのメディアに通づるところがあります。
 メディアには、各種の道具、鉄道、飛行機、コンピューターなどのハード・メディアと法律、経済行動、政治、芸術などのソフト・メディアがあります。
 それらの多くは、西洋で発明されたものです。そういうものがグローバルな人工的環境を形作っています。それを利用するのに、日本語だけと、英語も使うのとでは、環境利用効率が全く違います。

 そもそも英語では、「グローバル人材」を直訳したような global human resources より、なにか当たり前のような global person が多用されるのは、そもそも英語でグローバル環境を利用することを、普通のパーソンが当たり前にしているので、その人達がグローバル環境を利用し始めると自然にグローバル・パーソンになるのです。
 ですから、日本人でも英語をものにすれば、global person になれるのです。
ただ、この「英語をものにする」というのは、TOEFL 600点とか、TOEIC 800 点という試験の点数でなく、日本語で不自由なくしている程度の、あるいはそれ以上に英語を駆使することが必要です。
 
 ということで、今日のところは、
日本人が「グローバル人材」になるには、えいごでいう global person を目指せばよい、
それには、英語国の人並みの英語力を身につけて、グローバルな人工的環境に適応し、それを利用すること。
というところで、終わりにします。
 それには、どうしたらよいか。皆さんも考えてください。
 

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この記事へのコメント

takkk
2015年01月08日 01:50
こんなのはいかがでしょうか?

ビジネスの世界では、human resourcesに代わってtalentという語がつかわれるそうですが、同様に、global talentはどうでしょうか?
SF
2015年01月11日 16:50
Global talent の使われ方を調べてみると、企業社会での用法がほとんどです。
一般の人にも当てはめるには、似合わないと思います。

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