グローバル人材育成と教育格差。所得格差とどちらが問題?

 最近、特に日本やアメリカで所得格差が社会問題になっています。
で、私が不思議に思うのは、教育格差について、問題にする人が少ないような気がするのです。How about you?
 アメリカの話ですが、昨年度の Harvard University などの有名大学の入学者の統計が発表されています。
CNN Online によると
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 という話で、この記事によると他の有名大学でも軒並み合格率が低下しています。理由は簡単で、志望者が多くなっているからです。そして、特徴的なことは、アジアの国からの志願者が増え、合格者に占める比率も増えています。日本からは、どうか、この記事ではわかりません。

 先ごろ、2015年度からの Super Global High School 56校が文部科学省から発表されました。
このサイトへ行けば、その概要や指定校の一覧表、それぞれの指定校の構想が読めます。
 先に指定を受けた高校と合わせると、全国で100校を超えることになります。
これらの高校は、グローバル人材育成を目指すわけです。
 それは、それでいいですが、私は何か疑問を感じざるを得ないのです。
2つの疑問があります。
 一つは、指定校の一覧を見ればわかりますが、指定校は大都市圏に偏っています。東海地方では、愛知県では、三校が指定を受けていますが、岐阜県、三重県、静岡県は、今回は1校も指定を受けていません。
 そうなると、いわゆる地方では、グローバル人材は育成されない、でもいいのか、という疑問です。
もうひとつは、これらの指定校の構想をつらつら眺めていると、こんなことでグローバル人材が育成できるのかな、と疑問に思わざるを得ないのが多くあります。
 そして、こんな疑問も湧いてきます。
グローバル人材育成は、グローバル人材によってでなければできないのではないかな、と。
とすると、これらの指定校の教員の中に、更に言えば校長の中に、グローバル人材と呼べると言うか、値する人が、いったい何人いるのか、そもそもいるのかな、と疑問に思うのは私一人ですか? How about you?
 しかし、まあ、そういう高校を出れば、グローバル人材になったと、世間の見る目が変わるかもしれません。
 指定校に選ばれた私立高校などは、そのことを盛んに宣伝して、生徒集めの PR 材料にしています。

 もう一つ、こういうことがあります。グローバル人材になるなら、日本の高校へ行くより、先ほどの Harvard University の話ではないですが、欧米の有名大学へ行ったほうが、言ってみればてっとり早いです。
 欧米の大学への入学を目指すなら、国際バカロレア認定校へ入らなければなりません。
 この国際バカロレア認定校が、これまた大都会に集中していて、東海三県では、名古屋と静岡にしかありません。国際バカロレアとその認定校のリストについては、このサイトでわかります。
 この国際バカロレア認定校の授業料は高いですよ。金持ちしか行けないないです。聞くところによると、首都圏では、「教育熱心」な(そして富裕層の)母親の間では、国際バカロレア認定校を目指す動きが加速しているそうです。

 長くなる話を、短く言えば、地方と首都圏では、グローバル人材育成についての教育格差が存在し、それが広がりつつあるのです。そして、その教育格差は、所得格差とも絡んでおり、それが、将来のさらなる所得格差につながるのです。
 この教育格差、放おっておいてもいいですか。What do you think?
今あちこちの県で県議会議員選挙の真っ盛りです。このような教育格差問題を取り上げている候補者はいますか。
 この後、各市町村の首長選挙があります。地方におけるグローバル人材育成をマニフェストに掲げている候補者は、いますか。
 私の知るところ1人はいます。そのこと、この後のエントリーで紹介します。
 
 ということで、今日の雨降りの日曜日、教育格差について思いをめぐらしてくださることを期待しています。
 


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この記事へのコメント

セサミ
2015年04月13日 19:10
教育格差が所得格差の影響を受けてしまうのが残念です。
学びたい人が学びたい場所で学べる仕組みがあればいいなと思います。

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