これが大脳生理学に基づいた reading ability への道。効果実証済み。スマホなればこそ。

 英語学習における「読み」の指導とは、学習者の読みこなせない内容の英文を、いかに「読解」するか、と教えるのでなく、
学習者の読みたい英文ならどんな英文でも、すらすら読めるようにすること、
と、今まで何度も指摘してきました。
 
 ここで大事なことは、「学習者の読みたい英文」ということです。
私は、自分の読みたい英文なら、なんでもスラスラ読むことはできますが、例えば、マルクス経済学に関する「読みたくもない英文」は、スラスラ読むことはできません。第一読む気にもなれないので、読めなくてもかまいません。

 英文の「読み」の指導、というと、いきなり英文を与えて、それを「読解」させる、という方法が支配的です。それもまとまった文章でなく、入試問題集のような、本にすれば一ページにも満たない「長文」を読解させることが行なわれています。

 また、大学の一般英語の reading 学習では、学習者が読みたくもない内容のテキストを与えて、それを毎時限少しずつ「講読」しています。
 くどくど説明するまでもなく、学校・大学英語教育の reading 教育がどういうものか、よーくご存知でしょう。
 それに対して、SF Modular System では、まず、単語をひとつのゲシュタルトとして認知する習慣をつける Pronunciation Module から始め、次に英文を読むときの eye span が単語ごとに止まるのでなく、意味としてまとまった単語のグループ(chunk) ごとに移るように、RTP (Reading Through Pictures) を次のステップとして取り入れています。
 この PM と RTP は、SF Modular System 以外、今までの日本の英語教育になかったものなので、「前代未聞」ということばを前回のタイトルに使ったのです。

 で、どこが大脳生理学に基づいたものか、というと、PM/RTP もある程度はそうですが、それよりむしろ次の step の、名づけて Kindle reading です。
 それが、どのように大脳生理学に基づいているか、というと、
 実は、私が大脳生理学を研究して、それに基づいて、この step を設定したのでなく、ある大脳生理学者のブログ記事を読んで、ああそういうことか、ちゃんと大脳生理学に基づいているな、と気づいたのです。
 その記事の当該部分を紹介します。
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と書いているのは、脳科学者の
加藤俊徳博士。この本に書いてあることです。
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博士自身、
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 Believe or not、勝手ですが、この知見によれば、日本の学校英語教育は、脳科学の見地からすれば、絶対に NG なことを、今までも、そして、これからも延々としていることになります。
 No Wonder! 日本の高校生の7割以上の reading ability が、国際基準に照らして中学3年レヴェル以下にとどまっているのは。
 
 そこで、SF Modular System の Kindle reading の「読み物」は、My Life Series と名付け、学習者の日本の日々の生活を描いたものを、学習者の興味をそそるような、時に「非教育的な」内容を含むものになっています。そして、最初の方は複雑な構文の英文を避け、単語も Evernote 版の notebook に出てくるものを多用しています。
 そして、なぜ Kindle にこだわるか、というと、Kindle の辞書機能を活用することによって、知らない単語をすぐ調べることができるからです。
 こうして、大脳生理学に理にかなった英文ならば、多少長くても、いちいち訳すことなく読み進むことができます。
 そんなことできるか、と思う人もいるでしょうが、とりあえず、実習明けに再開するクラスでやってみましょう。結果は、ドキュメントで報告します。
 実は、ある40台後半の高校出の、家庭の主婦が、Evernote 版 Notebook と Kindle で英文を読む癖がついた結果、半年ちょっとで、My Life Series の10以上の Topics を全部「読破」し、現在は Series 最後の My Driving Life をKindle 版で読み終わるとしています。それが、どのようなものか、下記サイトで読んでみてください。
 http://kindletext.blogspot.jp/2015/05/my-driving-life-senior-female.html
 ただし、これは Kindle 版ではありません。皆さんスラスラ読めますか。
 
 看護短大の私の英語クラスの学生が、全員が1年以内にこの程度の英文が「何気なく」読めるようになったら、世の中どうなるでしょうね。全員は無理としても、半数以上でもすごいことだと思いませんか。
 これも smartphone だからできることです。紙の本では不可能です。
 これくらいの「長文」をスラスラ読めるようになるための strategy が、まだあります。
 それは明日以降に。

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