『英語ものしり帖』「肩の巻」<肩は口ほどにものを言う?>

肩は口ほどにものを言う

Western cultures では、人々は、shoulders で、いろいろな感情を表す、と前回指摘しま。
ちなみに、私が愛読している、Debbie Macomber の小説から、shoulder(s) が、どのように使われているか search してみました。
ebook だから、こういうことも簡単にできますね。
まずは、shrug は、shoulders なしで、よく使われます。ある本では調べてみたら、34回も使われていました。

次に、shoulders をどうしたか、という使われ方です。

Mack straightened his shoulders
squaring her shoulders
lifted her shoulder
Shaw raised his shoulders
She threw back her shoulders

she hunched her shoulders against the bitter wind

次に shoulders がどうなったか、という使われ方です。

His shoulders rose as he took a deep breath
his shoulders slumped
Meagan's shoulders drooped
his shoulders sagged
his shoulders sank
his shoulders tensed
his sholders relaxed
Her shoulders buckled in a sob.


その他の shoulders の様子です。
tension ease from between his shoulder blades
give him the cold shoulder
her rigid back and stiff shoulders
Huge sobs racked her shoulders
Disappointment fell heavily on her shoulders
weight had lifted from his shoulders

本を読んでいると、前後のコンテクストから、これらの shoulders の動きが、どういう感情を表しているかがわかります。
翻訳では、分からないことです。

そこで、今感情と言いましたが、日本語で言う感情は、英語では、feelingsemotions があります。
この両者、「感情」と訳してしまうと、違いが分かりません。同じと思ていたら、大間違いです。
「英語ものしり」としては、違いをちゃんと知っていなければなりません。

こういうサイトがあります。
What’s The Difference Between Feelings And Emotions?
このように説明されています。
Although the two words are used interchangeably, there are distinct differences between feelings and emotions.

Emotions play out in the theater of the body.

Feelings play out in the theater of the mind.


そして、こんな画像が添えられています。
画像


先に、「目は心の窓」という格言を紹介しました。この場合「心」とは、mind です。
顔の表面にある「目」を「窓」と思って、そこから心の中を見ると、人が何を feel しているか、つまり、feelings が分かる、ということです。

一方、shoulders という body parts を observe すると、人がどのような emotions を感じているかが分かる、というのです。
この場合、肩の中を覗くわけではなく、その動きを observe すると、「肩は目ほどにものを言う」かが分かるのです。
そして、肩ほど、前から見ても後ろから見ても、もっとも目につきやすい body parts なのです。なにしろ、そこから body が始まる、しかも両端ですからね。

普通の辞書では emotions は、「感情」と訳しています。そして、小説などで emotions が出てきたら、多分「感情」と訳していることが多いでしょう。

しかし、emotions は、心理学の専門用語で、心理学の学術文献に出てきた場合は、「情動」と訳されます。
情動の Wiki は、こうなっています。
情動(じょうどう、emotion)とは、
(心理学用語)怒り、恐れ、喜び、悲しみなど、比較的急速に引き起こされた一時的で急激な感情の動きのこと。
比較的短期の感情の動き。


そして、日本語版から、多言語版で English を選ぶと Emotion の Wiki が開きます。
そこに、Emotion として、次のような「心理状態」が list up されています。

Affection Anger Angst Anguish Annoyance Anticipation Anxiety Apathy Arousal Awe Boredom Confidence Contempt Contentment Courage Curiosity Depression Desire Despair Disappointment Disgust Distrust Ecstasy Embarrassment Empathy Envy Euphoria Fear Frustration Gratitude Grief Guilt Happiness Hatred Hope Horror Hostility Humiliation Interest Jealousy Joy Loneliness Love Lust Outrage Panic Passion Pity Pleasure Pride Rage Regret Remorse Resentment Sadness Saudade Schadenfreude Self-confidence Shame Shock Shyness Sorrow Suffering Surprise Trust Wonder Worry

日本人は、感情を表に出さない、と世界で言われています。それは、江戸時代に確立した武士道で教え込まれたものです。
その態度が、明治以降の学校教育においても、おりからの軍国主義と相まって、国民各層の規範となったのです。

結果、日本人の肩は「ものを言わせ」なくなったのです。
そして、今更英米人の真似をして、肩でものを言おうとしても様にならないのです。Cool にならず uncool になってしまうのです。
仕方ないですね。

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