『英語ものしり帖』「股の巻」<「股」は「もも」>

「もも」と「また」と「コ」

日本語で言う「また」は、本来は、二つのものが分かれるという意味の「叉」という漢字を当てるべきだったのです。
それが、訓読みが同じの「股」を当ててしまい、更には、後年には「叉」が、当用・常用漢字からも外れてしまったので、「股」の独占を許してしまったのです。
そして、この「股」をそれこそ、「ふたまた」かけて、時には「もも」と訓読、時には「また」と訓読しているのです。

「股」が、「もも」と訓読される漢字二字熟語を列挙します。
股引、股下、股長、股立、内股、外股、太股、股肉
これらの中で、「股」に代わって「腿」がつかわれるものがあります。「股肉」「太腿」です。
ここに使われている「股」の「訓」(意味)は、全部腿をふくむ脚の意味です。だから、正しい訓読です。

「股」が、「また」と訓読されているものです。
股下、股上、猿股、股旅、大股、小股、素股、三股、二股、蟹股
訓読とは、漢語の「音」で読むのでなく、その意味を表す日本語で読む、読み方です。
この例の「股」の意味は、「股下」「股上」を除いて、全部「脚」です。「叉」ではありません。
念のために、意味を解読しておきます。
「猿股」は、腿のところに着る下着です。
「股旅」は、股引状の着衣をきた博徒が旅する様です。
「大股」は、脚を大幅に動かして歩く様です。
「小股」は、脚を小幅に動かして歩く様です。
「素股」は、太腿辺りが素っ裸の状態です。
「三股」「二股」は、脚状のものが、三つ、二つに分かれている様です。
「股木」は、本来「叉木」と書かれるべきもので、脚が二本に分かれている支柱のようなものです。
「蟹股」は、通称「ガ二股」と呼ばれる蟹のような歩き方のことです。

「股」が「コ」と音読されるもの。
股肱、股間、四股
この「股」は、全部脚の意味です。

ということで、日本語の中で使われている「股」という漢字は、本来は、「叉」を当てて「また」と訓読すべきものだったのです。

そして、「股」の訓読は「もも」が正しいのです。「コ」と音読する場合は、その意味は「脚」と解釈すべきで、「また」ではないのです。

このことは、漢字の訓読・音読の問題であって、日本語の「また」と「もも」が、指し示すところは、現在私たちが日常思っている所に変わりはないですね。
ただ、ここで注意したいことは、「もも」は、身体の部分ですが、「また」という身体部分はなく、身体の特定の場所、それも、「ズボンの寸法」の画像でわかるように、
二つの脚の分岐点になる「点」の場所です。

こういうことを言うこともできます。
もも」という身体部分は切断できますが、「また」という部分はないので、切り離すことはできない、ということです。

合点しましたか。
「英語ものしり」というより「日本語ものしり」というか「漢字ものしり」になりました。これが「英語ものしり」とどういう関係があるか、この後、おいおいわかってきます。

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