英語脳の肥やしになる texting は、こうして始まった。

Text は、もともと、書かれた文章のことでした。Text の Wiki には、次のように定義されています。
A text is any object that can be read.
https://en.wikipedia.org/wiki/Text

この text を動詞として使うようになったのは、いつごろからでしょうか。そして、それは、何をすることでしょうか。

On line etymology dictionary には、次のようになっています。
text (v.)
"to send a text message by mobile system," 2005; see text (n.). Related: Texted; texting. Formerly it meant "to write in text letters" (1590s), text letters being a kind of large writing used by clerks in the text or body of a manuscript (distinguished from the smaller hand used in the notes).

そして、
Meaning "a digital text message" is from 2005.

もともとは、メモなどではなく、公文書類に手書きで文章を書くことでしたが、特に、携帯電話や smartphone などの mobile system で、digital text message を送る、という現在のような使い方を意味するようになったのは、2005年のこと、となっています。

Text messaging という Wiki があります。そこには、次のように説明されています。
Text messaging, or texting, is the act of composing and sending electronic messages, typically consisting of alphabetic and numeric characters, between two or more users of mobile phones, fixed devices (e.g., desktop computers) or portable devices (e.g., tablet computers or smartphones). While text messages are usually sent over a phone network, due to the convergence between the telecommunication and broadcasting industries in the 2000s, text messages may also be sent via a cable network or Local Area Network.
Text messaging と長たらしい名前より、texting と言われることが多いですね。
そして、typically (一般的には)
alphabetic and numeric characters
アルファベット文字と数字からなる text (文章)ということです。
となると、漢字交じりの日本文は、この意味の text にはならないことになります。
そういうこともあってか、日本では、texting ということばは、あるいは、「テキストする」というような言い方は、まだ普及していません。
"テキスト" という Wiki には、次のように説明されています。
テキスト(英語: text、ドイツ語: Text、フランス語: texte)は、文章や文献のひとまとまりを指して呼ぶ呼称。 言葉によって編まれたもの、という含みを持つ語で、英語: textile(テキスタイル、「織物」)と同じくラテン語の「織る」が語源である。
説明されているのは、この名詞の意味だけで、動詞の用法は紹介されていません。
http://bit.ly/2vQDHF7

私が、texting ということばを初めて知ったのは、2005年より以前の2003年のことでした。
Virtual Community や Virtural Reality とういうことばを世に普及させた Howard Rheingold が、2003年に出版した
Smart Mobs: The Next Social Revolution
は、こんな書き出しです。
The first signs of the next shift began to reveal themselves to me on a spring afternoon in the year 2000. That was when I began to notice peple on the streets of Tokyo staring at their mobile phones instead of talking to them.

日本で携帯電話が初めて出現したのは、1985年です。最初は下の画像の一番右にあるような肩にかけるものでした。「携帯電話」とは呼ばず、「ショルダーフォン」などと呼ばれていました。
画像

それが、真ん中の画像にあるように、携帯型になり、だんだん小型化して現在の smartphone のようになりました。真ん中の画像は、アメリカの Motorola の製品の歴史ですが、折り畳み式 (foldable) のものはないですね。一番左の画像は、docomo の製品ですが、foldable cellphone は、日本独自のもののようです。
こんなサイトがあります。
日本人の「ガラケー好き」を支える、独自の「折り畳み文化」=中国メディア
http://bit.ly/2w0iQ2r
これらの「携帯電話」(英語では cell phone/cellular phone/mobile phone)は、電話(phone) と呼ばれるだけあって、固定電話の受話器と同じように耳に当てて相手の話を聴き、喋るとどこにあるかわからないマイクが話声を拾ってくれる仕組みになっています。この仕組みは、smartphone になっても、phone 機能を使う時には変わりません。電話の送受信をするときには、smartphone を耳にあてます。

要するに電話であったのが、「携帯電話の歴史/年代流行」というサイトから引用すると、
1997年
 デジタルホングループ、携帯電話初のショートメッセージサービス「スカイウォーカー」導入。
 各社で次々にショートメールサービス開始。
 (NTTドコモ→10円メール、IDO→プチメール、J-フォン→Sky Walker)

●1998年
 DDIセルラー、初のCDMA方式cdmaOne開始(IDOは1999年に開始)
 ドコモは、漢字ショートメールサービスを開始。まだiモードメールはありませんでしたが、人々はケータイを使って簡単なテキストを送受信した。


上の携帯電話の画像を見ると、最初期のモデルには、モニター画面は存在せず、ショートメッセージサービスが始まったころから小さいモニター画面が付くようになり、
それがだんだん大きくなり、smartphone になって、画面全体がモニターになったわけです。
そして携帯電話の時代には、ダイヤルするための数字だけの「物理キーパッド」と呼ばれるものが、固定電話のダイヤルのようについていました。
それが smartphone になると、soft keypad と呼ばれて、ダイヤルしたり、文字を打つ時だけ画面に出てくるようになりました。
そして、keypad だけでなく、PC の keyboard と同じものも soft keyboard として選べるようになりました。

そして、下の画像のように、携帯電話/smartphone を耳に当てるのでなく、Rheingold さんが渋谷で見たような風景が出現したのです。Texting が始まったのです。
画像

携帯電話で、通話だけでなく、text message が送れるようになった経過を紹介するために、ちょっと脇道にそれました。

そこで、肝心な話は、この text message を、当初は cell phone で、現在は smartphone で、'typing' することを、texting と呼ぶようになったか、です。

この話、長ーくなりますので、次回に回します。

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