Texting の由来。高校生の英語脳養殖の餌になる。

当初は cell phone で、現在は smartphone で、'typing' することを、texting と呼ぶようになったか?

これについて、あれこれ調べましたが、これについての説明はみあたりませんでした。
そこで、私なりの解釈です。

最初に断っておくことがあります。
Text の入力方式には、大きく分けて、keypad と keyboard があります。keypad については、日本では、フリック入力が主流ですが、アメリカではトグル入力の variations がいろいろあって、こちらの方が主流のようです。一方、keyboard 入力を使う人もいます。
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どの方法を使うにしても、若者は、両手の親指を使う thumbing が主流で、高速で texting します。
で、断っておくこと、というのは、この入力方法の詳細に立ち入ると、話がややこしくなるので、これからの話は、とにかく、世界中の、特に若者が、入力方法にかかわらず、高速で texting できるようになっていることを前提にしています。それも、学校で教えてもらったのでなく、出来るようになっている、ということです。

話を元に戻して。
ことばを文字にする行為は、文字が発明されていらい「書く」(write) と呼ばれていました。「書く」(write) ためには、書くための道具、各種の「筆記具」が使われました。
文字を書きとめるためには、紙の発明以降は、紙がもっぱら使われてきました。
alphabet を使う国では、typewriter が発明されてからは、筆記具でなく、type で write する方法も普及しました。個人にも普及しました。
日本では、和文タイプライターが発明されましたが、個人には普及しませんでした。

文章を書く (write) する目的は、出来事を記録する、他者の交信する、の二つがもっとも大きなものでした。
他者と交信するには、文章を書きとめた紙を、相手の届けなければなりませんでした。

タイプライターが電動になり、それが進化して、ワープロになり、PC が普及して、ワープロソフトによって、文章を「書く」(write) ができるようになりました。
最初は、紙に印刷して、やはり、以前と同じように相手にとどけていました。
それが Internet の出現により、いちいち紙に印刷しなくても、世界中に送信できるようになりました。電子メール(email) が登場したのです。

携帯電話で、文章を typing できるようになったのは、そういう技術的進化を受けてのことでした。
だから、それは、タイプライターの延長上であったわけです。となれば、typewriter ですから、やっぱり、「書く」(write) 行為であったわけです。

それを、「書く」(write) と呼ばず、texting と呼んだのは、なぜか?ということを今考えているわけです。What do you think?

携帯電話で、文章を typing できるようになる以前の、 ワープロや PC による 「書く」(write) 行為 の typing は、それをするために、
机の前に座って、機器を立ち上げなければなりませんでした。
それには、短いとはいえ、待つ間は結構時間を感じたものです。そして、touch typing が出来れば、話す速度で typing することも可能でした。
映画やドラマの場面でも見たことがありますが、欧米の新聞記者や作家など、昔の typewriter で、時には人差し指だけで、話すスピードで typewriting 出来る人がいました。
しかし、そうして書いたものは、一旦紙に印字しなければなりませんでした。

携帯電話で始まった message の送信は、instant messaging と呼ばれます。
そうです。Typing した message は、instantly に相手に送られます。印字の手間もありません。そういうことだけでなく、device は、直ぐに立ち上がります。ポケットに入っています。いつでもどこでも message を instantly の送れます。
それは、結局電話をかけていると同じです。
電話で声で message を送る代わりに、screen 上に文字で message を instantly に表示し、即座に送信するわけです。
そして、その行為を、特に日本の若者は「フリック入力」で、話すスピードで、時には話すスピードより速く、多分声を出さなくても話しているつもりで、keypad を thumbs でなぞって入力します。
それまでの「書く」行為とまったく違う感覚です。「書く」という感じではないですね。しかも、使っているのは、「ケータイ電話」であり、smartphone です。本来「電話」として「話す」「聞く」ために使っていたものです。

こういう例があります。
2011年 3月11日の東北大地震 のほぼ直前2月22日にニュージランドで大地震がありました。英語短期留学に行っていた日本人学生が多く死亡して話題になりました。 
その時の、現地のテレビのニュース報道を見ていたら、地震の災害を伝えるアナウンサーの後ろにテレビの画面が写っていました。
そこに画面の下のところにテロップが流れていました。
Don't call, Please text!
というテロップが右か左へと続けて何度も流れていました。

私は、先に書いたように、2003年の Howard Rheingold の本で、この text の動詞用法を知っていて、以降ネット上で、text/texting に関する記事や blog にいつも接していたので、なるほどそうか、と納得しました。
後から、このニュースを見たであろう、いろいろな人に、このことに気が付いたか、と問いましたが、誰も気づいていませんでした。このテロップを見たとしても text の意味に気がついた日本人はほとんどいなかったのではないかな。
しかし、英語国の NewNew Zealanders には、この意味はちゃんと分かっていたのです。

つまり、text(ing) は、call(ing) の代わりなのです。
text (名詞)は、音声言語を文字にしたものです。だから、音声言語を文字にする行為は、text (動詞)なのです。
Don't call, Please text!
とは、声でなく、その声を文字に代えて伝えよ、ということです。

そして、それから間を置くこともなく起きた東北大震災けの時、人々は携帯電話はつながらなくなってけれど、インターネットはつながったという経験をしました。
あの時、NHK などのテレビ局がテロップで、
携帯電話をかけないでください。インターネットでメールを使ってください、
と呼びかけていたらどうだったでしょう。
それにしても、
Don't call, Please text!
とは、簡にして要を得た言い方ですね。それもこれも text という動詞の使い方があるからです。

ということで、携帯スマホからこその、texting という行為とその naming が誕生したわけです。
くれぐれも writing または、typewriting とは、質的に違う行為ということが、理解できたでしょうか。

この texting を Rheingold さんが渋谷で見た若者は、日本語でしていたわけです。
現在の日本の高校生も texting をするのは、日本語でしかしていません。

この texting を英語でさせると、英語脳を養殖するのに、とってもよい餌というか、肥やしになるのです。
だからと言って、英語で texting せよ、と言っても、出来るわけがありません。
では、どうやって texting させるか、そして、それがなぜ餌や肥やしになるか、次回のテーマです。

そして、また、たかが texting のことに、なぜ、こんなに、あれこれ、くどくどこだわるのか、それは、次の次のテーマです。

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