英語学習工学者のお仕事 その4 ーー 英語養殖者

今日は昨日の続きで 英語学習に なぜ「 教則本」がないかという話です。
まずはなぜこんな話をするのかという話から始まります。
1976年のことです。私が当時の西ドイツに滞在していた時に Do you speak English というドイツ語の歌が流行っていました。タイトルだけが英語で残りの 歌詞 はドイツ語です。
この歌が調子がいいので レコード屋 さんへ行ってそのテープを買おうとしました。そして Do you speak English というテープはあるかと、英語で尋ねましたら Yes I speak English という答えが返ってきました。そうではなくてそういうタイトルのカセットあるか と聞いたのですが、
やっぱり Yes,yes, I speak English というわけです。
結局は話が分かって二人で大笑いしました。
そのカセットどこかへ行ってしまって手元にはないので、当時のその歌がまだあるかどうかネットで調べましたが 、ずいぶん昔のことですからもうその歌は見つからなくて、代わりに最近流行っている Do you speak English という別の歌が出てきました。
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そこでなぜこんな話をするかだんだんと分かってきます Do you speak English ということを 日本語で聞こうとするとあなたはどう 言い ますか 。
「英語が話せますか」とか「英語を話すことができますか」という風に聞きませんか。
そしてこれを英語で言おうとすると Can you speak English と言ってしまいませんか。
こんなサイトがいくつかありますよ。
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SF modular System の Information Activities の最初に色々なスポーツをするかどうか尋ねるメニューがあります。
そこで例えばテニスの場合は Do you play tennis? と聞くようになっています。
そして Can you play tennis?というのは失礼にあたるので 他のスポーツについても Can は使ってはいけないという説明がしてあります。
なぜならば テニスとか ソフトボールとか バレーボールとかというようなスポーツは別に習わなくても下手でもやろうと思えばできますよね。
Information Activitiesの次には色々な楽器が演奏できるかどうか聞くメニューがあります。
そこでは Can you play the piano? とか Can you play the guitar? と Can で聞くようになっています。
なぜなら 楽器の演奏というのは やろうと思ってもそう簡単にはできないですね。
一定の手順を踏んで習わないとできません。だからそういうものには 「教則本」があるのです。

考えてみれば 日本語でもそうですけど 言葉などというものは 教則本を使って手順を踏んで 習ったものではないですね。なんとなく自然に覚えているものです。
学習理論の分野で Nature vs. Nurture 対比的に言う言い方があります。
Nature は放っておいても自然に学習が成立する場合。
Nurture は、手をかけて学習させなければならない場合。
Nature versus Nurture というWikipedia のものすごい詳しい項目があります。各国版がありますが、日本語版はありません。ということが日本では この事について知っている人が少ないということですね。
Nature vs. Nurture の人間の学習に関する詳しいことは Wikipedia を読んでもうとして、動植物界のもっとわかりやすい例をあげましょう。

自然界では環境の変化などで育ちにくくなって絶滅の危機に瀕する動物や植物を 人間の手で育てる養殖という技術があります。
最近では近畿大学のマグロの養殖が有名です。牡蠣なども養殖です。鮎やマスも養殖ものが出回っています 。
野菜などの温室栽培や水耕栽培 なども 一種の養殖ですね。
養殖真珠もあります。

養殖でないものを天然ものと言います。

養殖技術の進歩によって 天然物より美味しいと言うかすぐれたものがどんどん出てきています。何よりも 天然物しかない時には 高くて 庶民には手の届かなかったものが 養殖によって 普通の人でも手に入ったり食べられるようになってきています。

英語は本来天然物です。それを手に入れた人は、英語が天然にある国へ留学したり、天然英語を使う人に教わったり付き合って英語を身につけました。
国際教養大学とか国際関係学部の学生は天然英語を身につけるために在学中に1年以上の留学を義務付けられたり、その大学に留学している天然英語学生と寮生活を共にするなど天然英語環境に住まわされています。
こんなことは 誰にもできることではありません。 お金もかかります。限られた人しか 天然英語は身につかないことになりま 。
天然物が間に合わない時はどうするか。養殖すればいいのです。
かくして、英語養殖のために、誰もが養殖英語が身に付くようにと、英語学習工学を立ち上げたのです。
今日は長々と話しました疲れたので続きは明日 にします。

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