英語学習工学者のお仕事 その6 ーー あらゆる英語に通じている

今日は英語教則本の 内容となる英語はどういものであるべきかというお話です。
『 超整理法』で 有名になった野口由紀雄さんが 大学教員になった後にアメリカの大学で研究生活を送られたことがあります。その最初の頃に、足し算引き算割り算掛け算が英語で言えなくて恥をかいた、日本の英語教育を恨んだ、ということをあるところで書いてみます。この話以前にもこのブログで紹介しています。
今までの英語教育では、英語教育の専門家が 教える英語を選んでいました。 そうすると必然的に自分の好きな英語だけになります。英語教育関係者の多くは 文学部英文科の出身者ですので、その人たちが知っている英語は、 その関係のもの、特に文学的なものに限られます。
割り算 掛け算 引き算 足し算というような算数のことは知らない人が多いです。いわんや葉緑素とか光合成とか、表面張力とか遠心分離力とか 議会解散とか分割払いとか、そういう自然科学や社会科学のが作る教科書やテキストは あなたの教えたい英語ばかりになっていました。
しかし、英語学習工学者は、学習者の 知りたい覚えたい 英語を 英語教則本の内容にしなければならないのです。
それはどういう英語かと言うと、その参考になる、というよりむしろ規範になる本があります。
それはこの本です。
画像

教育学者の E. D. Hirsch 博士が提唱した Cultural literacy です。Wiki にも項目があります。 日本語版はありません。 ただ「文化リテラシー 」という別の項目がありますが、英語版とは全く違った内容です。
日本では Cultural Literacy はあまり良く理解されていないようです。
Literacy というのは読み書き能力のことですが 、Cultural literacy は単なる読み書きではなく、 それぞれの文化圏で話が通じるような 読み書きができる能力です。それも一言付け加えれば、程度の高い話ができる読み書き能力です。
そのためにはそのような話に必要な 語彙や言い回しを知らなければなりません。それが単なるリテラシーとは違うところです。 アメリカ文化に属して Dr. Hirsch がそのような単語を編んだのが次の本です。
画像

新しい版も出ています。
画像

子供のための edition もあります。
画像

Cultural literacy があるかどうかテストする本も出ています。
画像

このテストの オンライン版があります。
そこに出ている Cultural literacy のカテゴリーです。
画像

画像

画像

アメリカ国民のための Cultural literacy ですから American History とか American Literature が 重視されていますが Global English のためには 最後の方の World History や World Literature を重視すべきでしょう。日本人のためには Japanese history とJapanese literature を付け加える必要があります。
日本人英語学習者のための「英語教則本」の英語には、上にあげたカテゴリーの全てについて程度の高い 話や読み書きができるような英語が必要です。
ということは 、そのような「英語教則本」を作ることを期待されている英語学習工学者には そういう Cultural literacy が求められる、ということです。
今まで日本の英語教育界に溢れていた凡百の 英語教育関係者には できない相談ですね。
ということで今日は終わりましょう。
そうそう一言付け加えるならば、 私は上述の Cultural literacy test で ほぼ満点の成績を収めました。
なぜ そういうことができるかと言うと、昨年末のブログでも紹介したように、私は Kindle で いろんな方面の本を読んでいるからです。
何しろ私は Jean Jack Rousseau と誕生日が同じで、常日頃百科全書派を心がけているのでそういう読書ができるわけです。
英語学習工学者になるには 百科全書派 になる必要がありますよ。
画像

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 5

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い 面白い

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック