日英自動翻訳が露呈した、恥じ入るべき日本の英語教育の実態。

 少し前の日経に、自動翻訳の滑稽な例が出ていたのを思い出し、新聞を片付ける際に、探してみたけど、みつからない。こうなったら意地でも見つけてやろうと、紙の新聞はあきらめて PC で google した。
”日経 自動翻訳 ” の後にあれこれ入れて、そういえば、案内板の翻訳だったな、と思い出して、
”日経 自動翻訳 案内版” と google したら、真っ先に出てきた。
この記事です。とりあえず、全文紹介します。まあ読んでください。

誤訳の案内板、訪日客が困惑 退出口に「出て行け」
2019/5/11 15:26日本経済新聞 
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訪日外国人向けの観光案内で誤訳が相次いで見つかっている。インターネットで利用できる無料の翻訳サービスや翻訳ソフトに頼るなど専門家のチェックを受けていないことが背景にある。意味が伝わらないだけでなく、不快な気持ちにさせてしまうこともある。観光立国を目指す日本にとってイメージダウンにもつながる恐れがある。
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「ゴミを捨てないなら、帰りなさい」という中国語が書かれていた看板はシールが貼られて修正されている(4月、東京都八王子市の高尾山)
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「ゴミを捨てないなら、帰りなさい」という中国語が書かれていた看板はシールが貼られて修正されている(4月、東京都八王子市の高尾山)

「你退出(あなたが出て行け)」。大阪市北区の梅田スカイビルに掲げられた案内板が1月下旬、中国の交流サイト(SNS)で話題となった。

案内板は、40階建てで屋上から大阪の市街を一望できる人気スポット「空中庭園展望台」からの帰り道に設置されていた。日本語での案内は「お帰り口」。SNSでは「中国語を尊重していないの?」など厳しいコメントが飛び交い、2月までに撤去した。

ビルの管理会社によると、案内板は混雑時に案内スタッフを配置できないエリアなどに臨時に設置した。通常は翻訳会社を通じて看板などを製作しているが、臨時用のためスタッフが翻訳ソフトを使って作成したのが誤訳の原因となった。

管理会社の担当者は「『退出』という漢字が使われていたため違和感はなかったが、まさかこんな意味になっていたとは……」と悔やむ。

東京地下鉄(東京メトロ)でも駅で掲示していたポスターで誤訳が見つかっている。

「走路分散注意力是非常危険的」。直訳すると「歩きながら注意力を分散させるのは危険」だが、ポスターはスマートフォン(スマホ)を歩きながら操作することを注意する内容だった。中国語には肝心の「スマホの操作」が抜けていた。

新宿御苑(東京・新宿)を観光で訪れた上海在住の大学生、王激文さん(20)は近くの丸ノ内線の駅で見た誤訳について「中国語の表記があると注意深く見ている。でも何を言いたいのか分からない」と苦笑いする。

大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)も18年9月に自動翻訳ソフトを導入し、日本語の公式サイトを英語、中国語、韓国語、タイ語に翻訳して閲覧できるようにした。

ところが英語版サイトで路線名の堺筋線」は「Sakai muscle line」と表記。天下茶屋駅が「World Teahouse」など誤訳が見つかり、外国語対応のホームページを閉鎖した。
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誤訳が日本のイメージを損ねることもある。

3月下旬、友人と大阪観光していた北京在住の専門学生、江子豪さん(22)は立ち寄った大阪・ミナミの定食屋で「日本式に牛とけんかした麺」と中国語で書かれたメニューを目にしたという。

「どんな料理か分からないので怖くて注文できなかった」という江さんは「せっかくの日本観光なのに、誤訳があれば注文後のトラブルにもつながる」と眉をひそめる。

訪日外国人に人気の高尾山(東京都八王子市)でも、直訳すると「ゴミを捨てないなら、帰りなさい」と中国語で書かれた看板が登山道などに約30カ所設置されていた。日本語表記は「想い出とゴミは持ち帰ろう」。観光客などからの指摘を受け、現在はシールを貼って翻訳を修正している。

台湾から旅行で訪れていた男性会社員(28)に誤訳を伝えると、「日本人は丁寧で優しいというイメージがあるけれど、攻撃的なメッセージに感じる」と首をかしげた。

看板などの翻訳を請け負っているアイコス(東京・千代田)の社長、石橋宏之さん(55)は「誤訳で感情を逆なですることもあり、日本のイメージが下がりかねない」と危惧する。

現代中国語に詳しい大阪大学外国語学部の古川裕教授は「自動翻訳の精度は向上しているが、専門家や母国語として話す人のダブルチェックが必須」と指摘している。


■必要な情報が不足のケースも
 観光庁は2~3月に複数の鉄道会社が乗り入れる主要駅やホームページを対象に、案内表示が外国人旅行者に分かりやすいかどうか調査した。その結果、全言語共通の誤訳パターンや意味の通らない表現が複数確認され、自動翻訳頼みの実態が浮かび上がった。
 自動翻訳で意味の通らない表現になった例として「遺失物センター」を「Forgotten center(忘れられたセンター)」、「小人」を「dwarf(こびと)」などが見つかったという。
 主要駅から乗り換える80ルートでは、ルートで案内板に英語が併記され、79ルートでは中国、韓国語の表記もあった。多言語表記は広がっていたものの乗車方法など必要な情報が不足しているケースもあり、同庁は改善が必要としている。(加藤彰介、金子冴月)

 私は、フランス語やドイツ語のサイトを見るときには、Google 翻訳を使って、英訳をしています。自然な英語に訳されて違和感ありません。試しに、日本語訳にすると、おかしな意味不明な日本文になります。

 おかしいと思うのは、これらの自動翻訳による英語表現を、英語としておかしいとも思わず、そのまま、案内板などに載せた担当者の英語力のなさ、です。せめて高校ぐらいは出ているでしょう。
それななのに、「堺筋線」を ”Sakai Musle Line" 「三両目」を ”eyes3" 「遺失物センター」を ”Forgotten Center" として、何も疑問に思わず、案内板に使った、というのは、What do you think?
 それを検討した上司もいるでしょう。周りのスタッフもいるでしょう。誰も、これらの英語をなんとも思わなかった、というのは、正に日本の英語教育の程度を表している、と思いませんか。
 こんなの氷山の一角で、日本の官公庁や企業で、自動翻訳に頼って、似たような誤訳を後生大事に使って、国際関係に失礼なことや、経済的損失を被るようなことが日常茶飯事に起こっているのではないか、と心配になります。
 大学まで英語教育を行いながら、こんな事態を招いている現状を、
 英語教育関係者は、恥じ入るべきですね。 Do you agree?

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