イノベーションを起こすには、国境を超えた連携が必要。それには英語が、と思わないのかな?

 今朝の日経をめくっていたら、「経済教室」のページで、「やさしい経済学」『テクノロジーが変えるビジネス①』という短いコラムが目に止まった。①となっているから、今後も続くらしい。
 今日のテーマは、「イノベーションが起こす大変動」となっている。
 実は、この後「イノベーション」について書くつもりだったので、このタイトルが目に止まったのだった。
 この記事の中で、次のところが、そうだよ、と頷いた。

イノベーションは異業種が混じり合うことで生まれる新結合です。実用化に耐えうる人工知能も、コンピューターサイエンスと神経科学の融合で生まれました。複数の分野に専門性を持つ人材の必要性が高まっているわけですが、日本では若い頃から理系・文系に分け、世界のトップ層の留学生と触れ合う機会も少なく、各国間や違う専門分野間の対話が遅れました。
変革の芽はどこから生まれるか分からず、そのサイクルも年々短くなっています。全ての機能をゼロから内製するのは時代遅れです。テクノロジーにおいて国境を越えた連携はかつてないほど重要です。世界中の新技術の動向にアンテナを張り、大胆に外の技術を取り込む。うまくいかなければ事業を中止し、次の事業にフォーカスする決断が大切になりつつあります。
全文は下記サイトにあります。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46899300T00C19A7SHE000/

太字にしたところが、イノベーションに必須なのに、これが日本の企業に欠けている、という指摘です。
こういう指摘を受けると、長年英語教育学界に身をおいている私は、やるせなくなります。

話はちょっと脱線します。
ずーと昔の話です。大学の同僚で、美術科で美術史の専門家であった N 氏が、日経の昔からある最終ページの文化欄の美術のコラムに、ベルギーの美術について連載をしていました。このコラムは、私の愛読コラムなので、すぐ気がついて、教授会のときに、君の記事読んでいるよ、と告げました。そうしたら、びっくりした顔をして、大学の教員で日経を読む人間は、めったにいないから、俺が日経に書いていることを知っているのはいないのに、と言いました。
なぜ、私が日経を購読していたか、というと、知らない人もいるようですが、日経は、美術関係の記事や催しに熱心です。日曜日には、美術館系の特集がよくあります。この地方でテレビ愛知や、BS Japan で毎週土曜日放送されている『美の巨人たち』(この4月からは、『新美の巨人たち』は、日経映像の制作です。
大学関係者や、英語教育関係者で、美術に興味・関心のある人って、少ないですよ。こういう人たちは、朝日新聞の読者が多く、日経は経済新聞と思っているから、経済にも興味ない人は、日経など読まないわけです。
この時、N氏いわく、あんた株やってるの?
私の大学時代の恩師、T先生は、90歳過ぎてから最近株の本を出しました。先生、昔から株をやっていて、私が30代のころに、君をやったら、と勧められたことがあります。

話を戻して。
だから、株ではなくて、美術や、更にはいつも紹介している読書欄のために日経を購読しているわけですが、それだけでなく、経済と密接な関係のある技術革新には、もともと興味あるので、そういう記事があると、すぐ目につくわけです。

そして、このところ目につくのが、イノベーションとか国際競争力です。
ところが、それらの記事の中に、そのためには、英語力が必要、ということは、ほとんど指摘してないのです。
指摘するまでもなく、当たり前、ということでしょうか。

で、私一人が切歯扼腕しているわけですが、英語教育に従事している人たち、もうちょっと世界に目を向け、こういう日経の記事にも目を留め、自分たちの教えている(と思っている)若者が国際社会で活躍して、イノベーションに貢献できる英語力を身につけられるよう、そういうこと考えてみないかな、と思うのです。
そういうつもりで始めた、今年で三年目になる岐阜県総合教育センターの「ICTを活用する英語学習」、申込みは最初の年は10人、昨年は4人、今年は、今のところまだ三人、という寂しい話。高校教員をしている卒業生に声を掛けても、今まで乗ってきたのは二人だけ。

と、最後は、嘆き節になりましたが、学校教育など当てにせず、我が子をグローバル人材にしたければ、私の相談したらどうですか。

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この記事へのコメント

y.fujii
2019年07月05日 00:25
日経は文化欄がユニーク。毎年4月5月は無料なので、この2カ月に1ヵ月おまけして、3ヵ月取っている。5月の橋田寿賀子の自叙伝は面白かった。美術関係は日系の独壇場で、「美の美」以来、すべて見ているから、現在の「美の巨人たち」まで30年以上見ていることになる。とくに「美の美」の吉田喜重の解説はユニークで、西洋美術に目を開かせてくれた。読書欄も日経がダントツ。最近ではオックスフォード大学が世界のジャーナリズムの信頼度ランキングを発表し、日本の新聞では日経が一位、朝日が最下位でした。