教員免許更新制度;最悪・最低!

 最近、あちこちで、特に東京など、大都市圏の小学校で、教員が不足して、担任不在のクラスが多数でている、という記事が目につく。
それに対して、60歳で定年退職した教員を、非常勤講師などで採用したらどうか、という声がある。至極もっともな考えである。
 ところが、世間が知らない、そういうことができない事情があるのである。
平成21年度(2009年)4月から導入された、教員免許更新制である。平成21年度以降に教員免許を取得したものは、10年ごとに免許を更新しなかればならない、というものです。
平成21年度以前に教員免許を取得したものは、取得した年月に応じて有効期限が定められ、いつまで有効かは、それぞれ文部科学省のサイトで調べて、講習を受けよ、という甚だわかりにくい制度です。
免許を取得して、10年以上経っているものは、確か2年以内に、免許更新講習を受けよ、ということでした。
その趣旨は、文部科学省のHP によると、
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至極もっともな趣旨です。
しかし、それが以下に最悪・最低の制度か、教員の間でも評判が悪いですが、次のサイトを読むとよくわかります。
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https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56375

免許更新講座を担当するのは、各都道府県の大学・短大になっています。岐阜県では、どの大学が講座を開くか調べてみたら、

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正直行って、なぜこんな大学が教員免許更新講座を開く資格があるのか、皆さん疑問に思いませんか。正直言って、自動車短大という、およそ教員養成と関係ない大学が、教育に関する最新の知識・技能を身に着けれるような講座を開けるでしょうか。実際にいくつかの大学の講座内容を調べてみたら、こんな講座を受けなければ教員免許を取り上げられてしまう教員に同情せざるを得ませんでした。
そこで、何人かの、すでに講習を受けた卒業生に訊いてみたところ、確かに教員養成大学系では、ためになる講座もあるけど、そうでない場合、ひたすら我慢して眠気に耐えるのに必死、という講座が多い、ということです。

昔、こういう笑い話がありました。視聴覚教育が流行り始めたころです。教員養成大学で、そういう講座が開かれるようになったのですが、それを担当する教員は、そんなことしたことがないので、視聴覚教育に関する本を買わせて、従来のような旧態然たる、黒板を使った一方的授業をした、という話です。

教育についての最新の知識・技能は  ITC を駆使した、Active Learning とか、Cooperative Learning です。そんなことができる大学教員が、岐阜県の場合、上記大学に、一体何人いるか?
話に聞くと、自分の大学に適任者がいないと、退職校長などを、非常勤講師として採用して講座を担当させる大学もあるそうです。退職校長に ICTに限らず最新の教育に関する知識・技術が備わっているものが、一体何人いるか。自分の古い経験談しか語れない退職校長しかいないですよ。

話に聞くと、定年3,4年前に、二回目の免許更新をしなければならなくなった教員の中には、あんなアホな免許更新講座を3万円以上もかけて受けるなど、もういやだから、と定年前に退職する教員もいるとか。そうなると、教員不足に拍車をかけることになります。

教員が不足していれば、新採用教員を増やせば、という考えもありますが、少子化時代、たくさん新採用すれば、いずれ、教員過剰になります。

とやかく言っている間にも、あちこちで担任がいない、先生が足りない、という保護者の嘆きが聞こえます。

さあ、どうしたらよいか、世間は、こういう事情を知りません。

ジャーナリストの中には、反安倍、反権力に闘志を燃やしている人がいますが、世間の人が気づいていない、こういう不合理を取り上げる人が出てきませんかね。

聞いた話ですが、たとえ、現在の文部科学省の担当者で、この制度を改めるなり廃止しようとしても、中央官庁では、先輩が作った制度や法律を、廃止したり、修正することは、先輩の顔を潰すことになるので、できない相談、だそうです。

ただし、次のような動きもあります。
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この財団では、免許更新講座を on line で行い、講師陣も一流の人で、それこそ最新の知識・技術が身につく講座の感じです。経費も、大学が提供する講座より安いようです。
ただ、こういう on line 講座に馴染みのない教員が、飛びつくかどうか、わかりませんが。

各都道府県には、教育センターのような教員研修機関があります。岐阜県にも「総合教育センター」があります。
そういうところで、上記のような、On line 講座を開いて、無料で公開し、在宅で免許更新講座を smartphone/tablet で anytime, anywhere で、受講できるようにしたらどうですかね。もっとも、そういう講座を担当できる講師がいるかどうかが問題ですがね。少なくとも 英語学習や、ICT についてなら、私が担当してやってもいいですよ。

どうですか、皆さん、こういう事情知らなかったでしょう。お盆で集まったら、話題にしてみたらどうですか。

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