デジタル教科書が hypertext だったら? 教師は要らなくなる?

 Hypertext がどういうものか、何ができるか、その一望が分かったでしょう。
そこで、先ごろから問題にしているデジタル教科書は、 hypertext かどうか?です。
まだ、はっきりしたことは分かりませんが、どうやらそうではないようです。
そこで、一応は仮定の話として、デジタル教科書が hypertext だったら、どういうことが起こるか?です。

先ずは、英語のデジタル教科書の場合です。
英文のテキストは、すべて日本語訳できます。「翻訳」機能で、読み上げもやってくれます。
次の日本文を英訳せよ、なんて、前時代的な課題があったら、日本文をハイライトすれば、すぐに英訳が出てきます。どこまで正しい英文かは、問題がありますが、すくなくとも生徒の作る英文よりましかもしれません。
そもそも英語学習の目的は、英文を読むときには、いちいち日本文に訳さなくてもそのまま理解できることです。日本文を与えられて、それを英文にするのでなく、最初から自分で書きたいことを英文で書けることです。自分の話したいことを、英語で話せることです。
英文を訳すこと、英文の範読をすることしかできない英語教師は、することがなくなります。
そうとなれば、本来すべき上述のことをしなければなりません。さあ、どうしますか?ということになります。
私の結論は簡単です。私のキンドル本、Vocabulary & Syntax Series と
My Life Series を使えばいいのです。
が、まあ、それはさておいて、他の教科の場合を考えてみましょう。

理科の場合、教科書に出てくるすべての動植物、雲の形などの自然現象など、すべて Google 画像検索で目に見えるようになります。
また、こんなことをやってみる生徒もいるかも知れません。
蝶々やトンボが出てきたら、英語で何というのだろう、と「翻訳」機能を使って、butterfly と dragonfly かと覚えてしまうかもしれません。発音もちゃんと出てきます。
家庭科かなら、いろいろな野菜や果物の名前、その他の食品の名前、なんでも、それらの英語を知りたければ、直ぐ分かります。一旦忘れても、またすぐ one tap で調べれますから、忘れがたくなります。
そういう生徒が、先生に向かって、「先生、ほうれん草って、英語でなんて言うか知ってる?」と訊いてくるかもしれません。知らないと、権威失墜です。
社会科の場合、登場する世界の歴史上の人物の写真や画像は目にすることができるし、その詳しい経歴はWikipedia で知ることができます。
名所旧跡だけでなく、例えばアメリカ国会議事堂、中国の人民広場など、そういう場所の写真なども、Google 画像検索で見ることができます。

つまり、デジタル教科書が hypertext になっていれば、生徒は先生に教えてもらわなくても、知りたいことは、何でも自分で one tap で知ってしまいます。
今のところ、デジタル教科書は、パソコンやタブレットでしか見れないようですが、これが スマートフォンでも見れるようにすれば、もっと手軽に気軽に、いつでもどこでも、生徒は知りたいことを知ることができます。

と、言うようなことを、ある小学校で教頭をしている卒業生に話したら、「先生(私のこと)そんなことになったら、教師は教えることがなくなってしまいます」
そんなこと、とうの昔に分かっていたことなのに、何を今更と思ったのですがね。
今から10年前のエントリーです。
Screenshot 2020-11-14 at 9.25.29 AM.pngこの URL です。今更同じことを書くのも面倒ですので、これを読んでください。
https://76871734.at.webry.info/201006/article_9.html

この4年後にまた同じようなことを書いています。
Screenshot 2020-11-14 at 9.44.12 AM.pnghttps://76871734.at.webry.info/201407/article_29.html
 この記事の中では、この間に書いた、同じような記事が紹介されています。ついでに読むと、もっと理解が深まります。

 実は、これよりも前から、私がまだ岐阜大学にいた頃、Windows 95によって、インターネットが身近になったときから、私の研究室のモットー
「教えるな、学ばせよ」だったはずなのに、卒業生たちは、学校現場に入ると、みんな教えるのに熱心になってしまったようです。
 これは、私自身、そういうことを「教えた」だけで、「学ばせ」なかったのかな、と反省しています。もっとも、学ばせようにも、卒業してしまったあとでは、「あとの祭り」ですが。
 せめて、このブログから学んでくれれば、と毎日せっせと書いているのですが、果たして誰がどれだけ読んでいるか no comment ですから、わかりませんね。

 デジタル教科書が、Hypertext になるだけでなく、キンドル本で出版され、スマートフォンで見れるようになれば、更に生徒の知的好奇心は満たされ、教師不要感は更にたかまります。
 今日の日経の記事によれば、来週発足予定のデジタル庁、民間から100人超を入れるそうです。その中に、私と同じような発想をする人が何人いるかな?
 ところで、「デジタル化」と「デジタルトランスフォーメーション」(DX)との違いを知っていますか。
デジタル庁の目指す方向が、どちらなのか、いまいちはっきりしない、と感じますが、皆さんどうですか。
「デジタルトランスフォーメーション」(DX)を目指して、「教育改革」でなくて、「学習改革」を目指す人が民間から多く入ると、面白いな、と思っています。

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