GAGA スクール構想。Windows、iPad、Chromebook、どれを選ぶ? 「本読む」人間になるか、「本書く・出す」人間になるか、の境目。
Chromebook が、2020年になって、急激にシェアを伸ばしてきた背景には、文部科学省が推進するGIGA スクール構想があります。
この構想、私の感じでは、マスコミはあまり取り上げてないのではと思います。GIGA スクール構想について、どれくらい知っていますか。
先ずは、文部科学省のサイトを覗いて見てください。
GIGAスクール構想の実現について
次に、このサイトも参考になります。
GIGAスクール実現推進本部について
子供たち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育ICT環境の実現に向けて、令和元年12月19日、文部科学大臣を本部長とする「GIGAスクール実現推進本部」を設置しました。

これによると、地方自治体の首長と教育長対象のフォーラムも開催するそうです。もう開催されたのかな。
令和元年というと、安倍内閣の時ですね。菅内閣も、デジタル庁を新設したりして、この構想推進に邁進してますね。
これは、私に言わせれば、日本の将来に関わる大事業です。なのに、国会の委員会では、全く取り上げられていませんね。野党も、特に立憲民主党は、学術会議ばかり、ヤーヤー言ってます。マスコミも同調してます。
GIGAスクール構想というのは、簡単に言えば、各学校に Hi-Fi 環境を整備し、生徒一人ひとりにノートパソコン(英語では laptop) か、タブレットを持たせる、ということです。
「持たせる」というのが、貸与なのか、あげてしまうのか、貸与の場合、家に持って行ってもいいのか、私には分かりませんが、学校関係者で知っている人、教えてください。
パソコンかタブレットを購入する場合の、政府補助金の上限は、4万5千円です。
そこで、特に小中学校設置者の市町村自治体に対して、Hi-Fi 環境整備とパソコンかタブレットの売り込みに、いろいろな業者がしのぎを削っています。自治体の首長としては、どれにするか困ってしまいます。そこで、文部科学省は、こんなサイトを作っています。

このサイトに行くと、いろいろな企業が、売り込みたいパッケージを説明するサイトの一覧が出ています。
基本バッケージだけで、42社、応用パッケージで、32社のサイトがあります。もっとも一社で、複数出しているケースもあります。

どういうパッケージがあるか、代表的(と私が思うもの)を拡大して、紹介します。





マイクロソフトは、「現場の先生が慣れ親しんだ」というのをセールスポイントの一つにしていますね。
大事なことは、先生でなく、生徒がいかに慣れるか、です。

あなたが首長だったら、どれにします?迷ってしまいますね。
しかし、ことは、Windows か、iPad か、Chromebook か、これら3つのうちからどれを選ぶか、になりますね。
よく見てみると、こんなことに気が付きます。
WindowsとiPad の場合、価格設定が、補助金上限の 4万5千円になっているのが、ほとんどです。
それが、Chromebook の場合は、メーカーの機種の価格による、となっています。(そうなっていないのもあります。)
Windows や iPad は、4万円以上する機種ばかりですが、Chromebook は、2万円台からあるからです。
このブログで何度も紹介しているように、Chromebook は、applications が、初めから無料で付いています。
Windows の場合も、教育用の office package を preinstall しています。iPad も最初から入っている apps はあります。
これくらいの情報で、首長や教育長に、どれか決めよ、と言っても無理でしょう。もっとも首長や教育長は、情報関係の担当部局に相談するででょうが。
私が首長なら、迷わず Chromebook です。その理由は、
開けば直ぐ使えるから、
です。
Windows は、電源を入れて、立ち上がるまでに、5分以上かかるのが普通です。授業時間は、45分です。5分のロスは、大きいですよ。
同じ理由の裏返しがあります。
Chromebook は、作業が終わったら、そのまま閉じても、問題ありません。そして、次回開けば、前回閉じたところから作業が、すぐはじめられます。
Windows は、作業が終わって、そのまま閉じたら、故障します。作業が終わったら、いちいち電源を切らなければなりません。ということは、次に始める時、また電源を入れて、いらいら5分待たなければなりません。
この二つの理由だけでも、Windows より、Chromebook を選ぶ理由として十分です。
学校の教員なら、特に小学生相手に、機器を使わせる時、この差が、どれくらい大きいか、実感できるでしょう。
では、IPad より、Chromebook を選ぶ理由は?
これは、やや高尚です。ここまで理解出来る首長や教育長が、何人いるか?
このブログで、何度も、特に Donald Clark さんを引用して説明してきたことです。
iPad を始め タブレットは、私が言うところの consumer 的学習には、適していますが、prosumer 的学習には、Chromebook などの PC でなければだめです。端的に言えば、「本読め」には、iPad でいいですが、「本書け」「本出せ」には、Chromebook しかだめです。
こういう理由なのか、やっぱり Chromebook が、一番安いのが理由なのか、今のところ、Chromebook のシェアが、大きいようです。
これを、アメリカ並に50% 以上にするには、Chromebook を売り込みたい業者が、私がここにあげた理由をもっと打ち出すと、いいのではないかな。
この GIGA スクール構想、今後どのように進展するか興味津々見守って行きますが、どの機種を選んだか、によって、consumer 学習者、つまり「本読む」人間で終わってしまうか、prosumer 学習者になって、「本書く」「本出す」人間になるか、そこまで考える事のできる首長が、果たして何人いるかなあ。
この構想、私の感じでは、マスコミはあまり取り上げてないのではと思います。GIGA スクール構想について、どれくらい知っていますか。
先ずは、文部科学省のサイトを覗いて見てください。
GIGAスクール構想の実現について
次に、このサイトも参考になります。
GIGAスクール実現推進本部について
子供たち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育ICT環境の実現に向けて、令和元年12月19日、文部科学大臣を本部長とする「GIGAスクール実現推進本部」を設置しました。

これによると、地方自治体の首長と教育長対象のフォーラムも開催するそうです。もう開催されたのかな。
令和元年というと、安倍内閣の時ですね。菅内閣も、デジタル庁を新設したりして、この構想推進に邁進してますね。
これは、私に言わせれば、日本の将来に関わる大事業です。なのに、国会の委員会では、全く取り上げられていませんね。野党も、特に立憲民主党は、学術会議ばかり、ヤーヤー言ってます。マスコミも同調してます。
GIGAスクール構想というのは、簡単に言えば、各学校に Hi-Fi 環境を整備し、生徒一人ひとりにノートパソコン(英語では laptop) か、タブレットを持たせる、ということです。
「持たせる」というのが、貸与なのか、あげてしまうのか、貸与の場合、家に持って行ってもいいのか、私には分かりませんが、学校関係者で知っている人、教えてください。
パソコンかタブレットを購入する場合の、政府補助金の上限は、4万5千円です。
そこで、特に小中学校設置者の市町村自治体に対して、Hi-Fi 環境整備とパソコンかタブレットの売り込みに、いろいろな業者がしのぎを削っています。自治体の首長としては、どれにするか困ってしまいます。そこで、文部科学省は、こんなサイトを作っています。

このサイトに行くと、いろいろな企業が、売り込みたいパッケージを説明するサイトの一覧が出ています。
基本バッケージだけで、42社、応用パッケージで、32社のサイトがあります。もっとも一社で、複数出しているケースもあります。

どういうパッケージがあるか、代表的(と私が思うもの)を拡大して、紹介します。





マイクロソフトは、「現場の先生が慣れ親しんだ」というのをセールスポイントの一つにしていますね。
大事なことは、先生でなく、生徒がいかに慣れるか、です。

あなたが首長だったら、どれにします?迷ってしまいますね。
しかし、ことは、Windows か、iPad か、Chromebook か、これら3つのうちからどれを選ぶか、になりますね。
よく見てみると、こんなことに気が付きます。
WindowsとiPad の場合、価格設定が、補助金上限の 4万5千円になっているのが、ほとんどです。
それが、Chromebook の場合は、メーカーの機種の価格による、となっています。(そうなっていないのもあります。)
Windows や iPad は、4万円以上する機種ばかりですが、Chromebook は、2万円台からあるからです。
このブログで何度も紹介しているように、Chromebook は、applications が、初めから無料で付いています。
Windows の場合も、教育用の office package を preinstall しています。iPad も最初から入っている apps はあります。
これくらいの情報で、首長や教育長に、どれか決めよ、と言っても無理でしょう。もっとも首長や教育長は、情報関係の担当部局に相談するででょうが。
私が首長なら、迷わず Chromebook です。その理由は、
開けば直ぐ使えるから、
です。
Windows は、電源を入れて、立ち上がるまでに、5分以上かかるのが普通です。授業時間は、45分です。5分のロスは、大きいですよ。
同じ理由の裏返しがあります。
Chromebook は、作業が終わったら、そのまま閉じても、問題ありません。そして、次回開けば、前回閉じたところから作業が、すぐはじめられます。
Windows は、作業が終わって、そのまま閉じたら、故障します。作業が終わったら、いちいち電源を切らなければなりません。ということは、次に始める時、また電源を入れて、いらいら5分待たなければなりません。
この二つの理由だけでも、Windows より、Chromebook を選ぶ理由として十分です。
学校の教員なら、特に小学生相手に、機器を使わせる時、この差が、どれくらい大きいか、実感できるでしょう。
では、IPad より、Chromebook を選ぶ理由は?
これは、やや高尚です。ここまで理解出来る首長や教育長が、何人いるか?
このブログで、何度も、特に Donald Clark さんを引用して説明してきたことです。
iPad を始め タブレットは、私が言うところの consumer 的学習には、適していますが、prosumer 的学習には、Chromebook などの PC でなければだめです。端的に言えば、「本読め」には、iPad でいいですが、「本書け」「本出せ」には、Chromebook しかだめです。
こういう理由なのか、やっぱり Chromebook が、一番安いのが理由なのか、今のところ、Chromebook のシェアが、大きいようです。
これを、アメリカ並に50% 以上にするには、Chromebook を売り込みたい業者が、私がここにあげた理由をもっと打ち出すと、いいのではないかな。
この GIGA スクール構想、今後どのように進展するか興味津々見守って行きますが、どの機種を選んだか、によって、consumer 学習者、つまり「本読む」人間で終わってしまうか、prosumer 学習者になって、「本書く」「本出す」人間になるか、そこまで考える事のできる首長が、果たして何人いるかなあ。
この記事へのコメント
知らない情報ばかりで、唖然とします。
こう言うことになっているんですか。
ITに精通した人は政治家にも教育者にもなかなか出会いません。
藤懸先生はレアな存在です。
息子が海外の高校に行った時、日本のコンピュータ教育は30年は遅れてるよとショック受けてました。それは25年も前の話ですが。