世界の散歩事情。

二足歩行を始めた人類がいつ頃から「散歩」を始めたか、Google に訊いてもはっきりしません。
ギリシャ時代には、哲学者アリストテレスの「逍遥学派)が、散歩しながら哲学を論じていました。
そのアリストテレスが散歩をしているらしい様子を、ルネッサンス時代の画家ラファエルが、「アテネの学堂」に描いています。
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左側の人物はプラトンで、右側がアリストテレスです。喋りながらゆっくり歩いています。

時代は下って、啓蒙思想の時代、私と誕生日が同じ(というのはどうでもいいですが)ジャン・ジャックルソーが、こんな本を書いています。
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こちらは、1人で散策し思想を練ったようです。
 どうやら、散歩と思索は、相性がよいようです。
 そう言えば、京都には「哲学の道」という散歩道があります。Wiki によると、
明治の頃、文人が多く住むようになり「文人の道」と称されていた。その後、京都大学の哲学者・西田幾多郎や田辺元らが好んで散策し、思案を巡らしたことから「哲学の小径」といわれたり、「散策の道」「思索の道」「疏水の小径」などと呼ばれた。
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私も歩いたことあります。何を思索したか、忘れました。
「哲学の道」といえば、ドイツのハイデルベルグに、Philosophenweg があります。「哲学者の道」と訳されています。Wiki によると、
多くの哲学者や詩人、大学教授や学生らが散策し、瞑想や思索にふけったことに由来するとされる。この道を散策した詩人には、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの他に、フリードリヒ・ヘルダーリンやヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフがいる。
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 1976年に3月末から8月末まで、当時の西ドイツの Wuppertal に滞在していた時、真っ先にハイデルベルグを訪れ、この Philosophenweg を散策しました。
 ドイツ滞在中のアパートの前に公園があり、そこをよく散歩しました。公園と言ってもドイツの公園は、森のようなものが多く、言ってみれば、森林公園です。そこで出会う散歩者は、夫婦連れが多く、ふたりとも正装していることが多かったですね。男性なら、ちゃんとネクタイを締め、帽子をかぶっていました。そのまま観劇にいってもよいような服装でした。今でもそうかな、と ”ドイツ人散歩服装” でgoogle してみたら、
こんな結果でした。まあ見てみてください。
最近のドイツ散歩事情については、ドイツ在住の方のブログがありました。
 ついでに、イタリア散歩事情について google したら、
イタリアの散歩・パッセッジャータというブログ記事がありました。それによると、
 イタリア人の生活でうらやましいことの一つが、夕方のパッセッジャータ(散歩)だ。
 日が落ちて薄暗くなると、市内のメインストリートには、だんだんと人の数が増えてくる。季節や曜日にもよるが、とっぷりと日が暮れたころには、もう人でいっぱい。
こんな様子です。
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 同じくヨーロッパのウイーンでは、シェーンブルグ宮殿での散歩がおすすめだそうです。こんな散歩道が、宮殿の庭中にあります。
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実は、私は、このシェーンブルグ宮殿の庭も歩いたことがあります。広くて、ほんの一部だけですけど。
 その他、ここでは、全て紹介しきれませんが、世界各国、特にヨーロッパの国々の散歩事情を google すると、どの国でも、散歩は盛んにおこなわれています。そして、早朝でなく、午後や夕刻にするのが普通で、それに1人でなく、2人以上連れ立って、早足でなく、おしゃべりしながら、要するに逍遥する、というのが基本のようです。

 最後にアメリカ事情です。
 昨日メールで紹介した、アメリカは NJ在住の卒業生に問い合わせた返信には、
時々ご近所さんにDo you want to take a walk together?とお誘いされるんですが
大抵「仕事が片付いた2時過ぎにどう?」といわれます。

 とありました。そして、こんなことが付け加えられていました。
 Her husband 曰く
ひと仕事終えてRefreshするために歩くよね」と、
 そのあとに「ジムなら仕事前の早朝にいく人けっこういるけどね」と。

 
 早朝ウオーキングはしないけど、早朝ジムに行く
なんかアメリカ人らしいですね。

 あなたなら、どのように散歩しますか。アリスとテスの逍遥学派のように哲学的対話をしながらしますか。あるいはルソーのように、ひとり思索しながらしますか。単に運動のためだけでなく、少しは哲学的な散歩を心がけたいものですね。ご自分で「哲学(者)の道」を見つけるといいですね。

 世界の国々の散歩事情について、いろいろお知りのことがあったら、コメント欄で、皆さんにもお知らせください。

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この記事へのコメント

Y.K
2021年01月10日 17:51
面白い記事でした。(いつも面白いのですが)
ウィーンの街を11月の夕暮れに歩いたことを思い出しました。11月と言えばもうヨーロッパはクリスマスの季節に入っているのですね。男女のカップルが先生の仰るように正装、しかも女性はほとんどが毛皮のロングコートに温かそうな帽子姿、男性はほとんどが黒のロングコートに襟巻、帽子スタイルでコンサートにお出かけ?と思ういで立ちでした。ウィーンを歩くときはそれなりの格好でと言われていたので、イタリアで買った黒のレザージャケットとブーツに着替えました。単身で歩いていたのは私くらいでした。プロかと思う人のバイオリン演奏が路上であり、とても寒かったのですが、音楽の都らしいお散歩の光景を見て別世界だなあと思ったことでした。
SF
2021年01月10日 19:44
そうでしたか。やっぱりそうでしょう。
日本で散歩するときでも、たとえ田舎でもみっともない格好で歩くのは、やめたほうがよいでしょうね。日本の文化成熟度が測られますから。