あなたは、ネイティブ英語を聴くために TED を見るの?

先に紹介した、広島大学の、いくつかの学生のコメントの中に、
ネイティブの話す 「自然な英語」 を聞き取る力がつきます。
 ということばがありました。

これは、本人は、深い考えがあって書いているのでなく、日本の英語教育界にはびこる 「ネイティブ教」 の反映である、と私は考えます。 What do you think?

 私が、最近見た TED Talks を3つ紹介します。
最初は、
Lisa Bu: How books can open your mind
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彼女は、中国生まれです。 生年ははっきり書いてないですが、1970年代で、アメリカに移住したのは、1995年と、話の中にあります。 ということは、すでに20代なかばであったはずです。
タイトルをクリックすると、彼女の Talk が視聴できます。
 視聴すればわかりますが、20代半ばでアメリカに来て読んだ本の題名がいくつか挙げられています。
抜き出したみました。
Benjamin Franklin by Walter Isaacson
John Adams by David McCulloug
Personal History by Katharine Graham
The Snowball: Warren Buffett and the Business of Life by Alice Schroeder
Holy Bible: King James Version
Lamb by Chrisopher Moore
The Power of Myth by Joseph Campbell

Joseph Campbell まで読んでいるのは、very impressing でした。 私も読みましたが。
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だから、どうか、というでしょうが、ことは、
彼女は 「ネイティブ」 ではないですよ、
ということです。
彼女の Talk が、
ネイティブの話す 「自然な英語」
か、どうかは、自分で確かめてください。

そしてですね、日本に来て、「英語を教えている?」 「ネイティブ」 で、これほどの読書をしている人は、おそらくいないですよ。 いたら、紹介してください。

次は、
Pico Iyer: Where is home?
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彼は、現在アメリカに住んでいますが、U. S. Citizen ではなく、Green card で、住んでいるとのことです。
Talk の中では、はっきりと述べられていませんが (と思います)、国籍はインドのようです。
しかし、
People are always asking me where I come from, and they're expecting me to say India, and they're absolutely right insofar as 100 percent of my blood and ancestry does come from India. Except, I've never lived one day of my life there. I can't speak even one word of its more than 22,000 dialects.
そして、大学を出るまでは、イギリスにいて、それからアメリカに来たそうです。 日本に25年間住んでいた、とも言ってます。
大学までイギリスで教育を受けたのですから、ネイティブの英語ですが、日本人の感覚ですと、彼の姿を見ると、
ネイティブか、どうか、疑いの目で見るでしょう。 というより、日本人のイメージする 「ネイティブ」 とは、違和感があるでしょう。

 この人はどうですか。
Manal al-Sharif: A Saudi woman who dared to drive
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タイトルからもわかるように、Saudi Arabia の女性です。 視聴すればわかりますが、<ネイティブの話す 「自然な英語」 > ではありません。 だから、あなたは、視聴やめますか。 この会場で聴いている人は、<ネイティブの話す 「自然な英語」 >でないことを、問題にしているでしょうか。 というより、そんなこと意識しているでしょうか。

私は、この三人の Talk をわざわざ選んだのでなく、タイトルに釣られて、たまたま見たのです。
その時に、彼らが 「ネイティブ」 か、どうか、などということは、全く念頭になかったですね。
いままで、たくさん見た TED Talks も、今意識して思い出すと、 「ネイティブ」 らしからぬ人の Talks が結構ありました。
そして、TED Talk を聴きに会場に来ている人たちは、そんなこと、全く意識してないでしょう。

 TED は、<ネイティブの話す 「自然な英語」 >を聴くところではないのです。
昨日も指摘したように、いろいろな話を聴いて、見聞を広めるところです。
「英語の専門」 の人が、英語の勉強のために視聴するものではないのです。

そもそも TED の目的は、
Ideas worth spreading
です。

だから、TED は、英語の分からない人も、話がわかるように、世界各国語による字幕つきのものを用意しています。
だから、英語を聴いてわからない人でも、視聴できます。
視聴の仕方については、以前にも紹介してありますが、最新事情を明後日に紹介します。

明日は、もう一回 「ネイティブ」 についての話です。

今日の話の要点は、 つまるところ
「ネイティブ」 「ネイティブ」 と言うな、
ということです。

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