ティーンズが、時代を主導する。 スマ勉が学習を主導する時代が来る。 その時、学校は?
昨日、「スマ勉」 する、日本の若者、なかなかやるな、
という話を紹介しました。
今日は、海の向こうのアメリカのティーンズが、「なかなかやるな」 という話です。
Lifehacker の1昨日3月15日の記事です。 日本の翻訳版では、
テック業界にとって10代の若者の価値が高い理由
元の英語版では、
Why Teens Are the Most Elusive and Valuable Customers in Tech
日本語版にうまく訳されてない、原文の単語に elusive があります。 これは 「とらえどころがない」 というような意味です。 テック業界が、戸惑っている感じがでています。 どういう話か、日本語訳に沿って紹介します。 翻訳原文からの c&p は、「 」 で囲んであります。
「Facebook は先日、メッセージングサービス 「Whatsup」 を190億ドルで買収すると発表しました。 その後押しをしたのは、ティーンズ(10代)の若者たちです。」
最近の報道では、毎年数百万人ものペースで、ティーンズの Facebook 離れが起きています。
それをつなぎとめるため、今回の買収では金に糸目を付けなかったのです。
「世界最大の SNS であり、大手データ企業でもある Facebook が、そこまでティーンズにこだわる理由は何なのでしょうか。」
と、皆さんも不思議に思うでしょう。
「最近のティーンズは、テック業界をかき乱す陣取り合戦における中心的存在になっています。」
その理由として、次のことが挙げられています。
「1つだけ、確実なことがあります。 ほとんどのティーンズは、ビジネスをしていません。」
これは、どういうことか、というと、彼女・彼らは、金儲けに関心がない、ということです。 私の考えです。
好きでもないけど、これを買ったり使ったりすれば、金が儲かるから、という発想はしないのです。
「ブランドにとってティーンズは、いつの時代も最重要ターゲットでした。 その理由は、ティーンズがアーリーアダプターになりやすいこと、そして、ブランドに対する好みがまだ固まっていないことが挙げられます。」
ここは、英語原文は次のようです。
Teenagers have always been important to brands because they tend to be early adopters and because, traditionally, their brand preferences aren't yet firmly defined.
ブランド (brand) は、例えば、メルセデス・ベンツは、高級車を意味するブランド、飛騨牛は、岐阜の牛肉のブランド、グッチは、高級ハンドバックのブランド、です。
ことは、それほど簡単ではないので、「コトバンク」 の解説を読んでみてください。
今、例に挙げたような、高級ブランドは、ティーンズには、あまり関係ないですね。 そうなると、ティーンズにとってのブランドとは、ティーンズが、手に入れたがるもののブランド、ということになります。 となると、私にはよくわかりませんので、一応パスしておきます。
そういう具体的なことは、分からないにしても、ここで大事なことは、
「ティーンズがアーリーアダプターになりやすい」
ということです。 そう考えると、ここでいうブランドは、むしろまだブランドとして確立していないもの、と考えることができます。
新しいものが出てくると、大人は用心してなかなか飛びつきません。 しかし、10代の若者が、これはおもしろそうととびついて、彼女・彼らがアーリーアダプターになると、その後の世代が、恐る恐る手に入れようとするのです。 そうするの、ブランドが確立します。
あるブランドを売り出すには、アーリーアダプターを生み出すことが必要です。 それには、ビジネスの損得など頭にないティーンズを取り込むことです。
次は大事な指摘です。
「さらに最近のティーンズは、メディアや大人の意見に左右されないという特徴があります。 ミレニアル世代(80~90年代生まれ)は、MTVの 「Total Request Live」 などのテレビ番組を見て、流行を学んだものです。 ところがいまのティーンズは、自分たちでトレンドを見つけていくのです。」
更に続きます。
「20年前には、雑誌、テレビ、レコード会社がトレンドの流れを作り、ティーンズはそれを受け入れるという図式が成立していました。 ところが今や、トレンドの門番の役割はティーンズの若者が果たしています。 インターネットと SNS を手に入れた彼らは、今までのどの世代よりも早く、あらゆる情報にアクセスできるようになったのです」
Generation Lap ですね。 つまり、Children are authorities の時代です。
更に、こういう重要な指摘があります。 アメリカの話ですが。 日本でもあてはまりますか。
「ティーンズの29%が <世帯年収10万ドル以上の家庭に暮らしている>」
つまり、ティーンズは、金を持っているのです。
Generation Lap は、次のようなところにも現れています。
「いまのティーンズは、テクノロジーを親へと伝える役割を担っています。 かつてとは逆の流れが成立しているのです。 親世代に iPhone やタブレットの購入を勧めているのはティーンズだという話も耳にします。 家庭のテクノロジーシフトの背後にある原動力は、ティーンズなのです」
購入を勧めるだけでなく、使い方も教えます。
次は、案外気がついてない指摘です。
「ティーンズがターゲット層として重要なもうひとつの理由として、企業が習熟曲線を克服する必要がないことが挙げられます。」
英語原文の方がわかりやすいです。
Another reason teens these days are a desirable target audience: there's no learning curve for businesses to overcome.
例えば、smartphone/tablet のような、今までにない device を売り出す場合、使い方を教えなけれなりません。 そのために、分厚いマニュアルや、時には、講習会が必要です。
英語では、'teens these days' となっているように、今の彼女・彼らは、教えなくても、使いこなしてしまうのです。 昔のガラケーには、今もそうかどうか知りませんが、分厚いマニュアルがついていました。 Smartphone には、なんにもついてません。 File として内蔵されていますが、teens は、そんなもの読みません。
「ミレニアル世代がこのようなティーンズ情勢を切り拓いたパイオニアだとすれば、いまの10代はそこに生まれたのです。 つまり彼らは、生まれたときからこのような情勢を生きている最初の世代。 何かにライフスタイルを合わせる必要がないので、新しいテクノロジーを自然に語ることができるのです」
という話です。 この記事は、更にこの記事の筆者が、従姉妹の 15歳の少女 Lucy へのインタビューへと、続いています。
それを読むと、さらに、ティーンズ恐るべし、なかなかやるもんだ、との感を深めるでしょう。
という時代になったのです。 こういう時代、学校の先生は、どうしたらよいでしょうか。
特に日本は。 デジタル教科書ひとつとっても、まだもたもたしています。 大人が集まって、「デジタル教科書推進協議会」 を作って、ごちゃごちゃ言っている時代ではないでしょう。
そのうち、新興ブランドの企業が、「スマ勉」 用の apps を、どんどん出して、日本のティーンズが、それにとびついたら、どうなるかな。
大人が 「授けてやる」 という 「授業」 に退屈しきっているティーズが、「スマ勉」 によって、「勉強」 というより、「強いられない」、自発的な学習の面白さに目覚めた時、学校はどうなるか。
想像すると、面白いのか、恐ろしいのか、ここは想像力の働かせどころですよ。
という話を紹介しました。
今日は、海の向こうのアメリカのティーンズが、「なかなかやるな」 という話です。
Lifehacker の1昨日3月15日の記事です。 日本の翻訳版では、
テック業界にとって10代の若者の価値が高い理由
元の英語版では、
Why Teens Are the Most Elusive and Valuable Customers in Tech
日本語版にうまく訳されてない、原文の単語に elusive があります。 これは 「とらえどころがない」 というような意味です。 テック業界が、戸惑っている感じがでています。 どういう話か、日本語訳に沿って紹介します。 翻訳原文からの c&p は、「 」 で囲んであります。
「Facebook は先日、メッセージングサービス 「Whatsup」 を190億ドルで買収すると発表しました。 その後押しをしたのは、ティーンズ(10代)の若者たちです。」
最近の報道では、毎年数百万人ものペースで、ティーンズの Facebook 離れが起きています。
それをつなぎとめるため、今回の買収では金に糸目を付けなかったのです。
「世界最大の SNS であり、大手データ企業でもある Facebook が、そこまでティーンズにこだわる理由は何なのでしょうか。」
と、皆さんも不思議に思うでしょう。
「最近のティーンズは、テック業界をかき乱す陣取り合戦における中心的存在になっています。」
その理由として、次のことが挙げられています。
「1つだけ、確実なことがあります。 ほとんどのティーンズは、ビジネスをしていません。」
これは、どういうことか、というと、彼女・彼らは、金儲けに関心がない、ということです。 私の考えです。
好きでもないけど、これを買ったり使ったりすれば、金が儲かるから、という発想はしないのです。
「ブランドにとってティーンズは、いつの時代も最重要ターゲットでした。 その理由は、ティーンズがアーリーアダプターになりやすいこと、そして、ブランドに対する好みがまだ固まっていないことが挙げられます。」
ここは、英語原文は次のようです。
Teenagers have always been important to brands because they tend to be early adopters and because, traditionally, their brand preferences aren't yet firmly defined.
ブランド (brand) は、例えば、メルセデス・ベンツは、高級車を意味するブランド、飛騨牛は、岐阜の牛肉のブランド、グッチは、高級ハンドバックのブランド、です。
ことは、それほど簡単ではないので、「コトバンク」 の解説を読んでみてください。
今、例に挙げたような、高級ブランドは、ティーンズには、あまり関係ないですね。 そうなると、ティーンズにとってのブランドとは、ティーンズが、手に入れたがるもののブランド、ということになります。 となると、私にはよくわかりませんので、一応パスしておきます。
そういう具体的なことは、分からないにしても、ここで大事なことは、
「ティーンズがアーリーアダプターになりやすい」
ということです。 そう考えると、ここでいうブランドは、むしろまだブランドとして確立していないもの、と考えることができます。
新しいものが出てくると、大人は用心してなかなか飛びつきません。 しかし、10代の若者が、これはおもしろそうととびついて、彼女・彼らがアーリーアダプターになると、その後の世代が、恐る恐る手に入れようとするのです。 そうするの、ブランドが確立します。
あるブランドを売り出すには、アーリーアダプターを生み出すことが必要です。 それには、ビジネスの損得など頭にないティーンズを取り込むことです。
次は大事な指摘です。
「さらに最近のティーンズは、メディアや大人の意見に左右されないという特徴があります。 ミレニアル世代(80~90年代生まれ)は、MTVの 「Total Request Live」 などのテレビ番組を見て、流行を学んだものです。 ところがいまのティーンズは、自分たちでトレンドを見つけていくのです。」
更に続きます。
「20年前には、雑誌、テレビ、レコード会社がトレンドの流れを作り、ティーンズはそれを受け入れるという図式が成立していました。 ところが今や、トレンドの門番の役割はティーンズの若者が果たしています。 インターネットと SNS を手に入れた彼らは、今までのどの世代よりも早く、あらゆる情報にアクセスできるようになったのです」
Generation Lap ですね。 つまり、Children are authorities の時代です。
更に、こういう重要な指摘があります。 アメリカの話ですが。 日本でもあてはまりますか。
「ティーンズの29%が <世帯年収10万ドル以上の家庭に暮らしている>」
つまり、ティーンズは、金を持っているのです。
Generation Lap は、次のようなところにも現れています。
「いまのティーンズは、テクノロジーを親へと伝える役割を担っています。 かつてとは逆の流れが成立しているのです。 親世代に iPhone やタブレットの購入を勧めているのはティーンズだという話も耳にします。 家庭のテクノロジーシフトの背後にある原動力は、ティーンズなのです」
購入を勧めるだけでなく、使い方も教えます。
次は、案外気がついてない指摘です。
「ティーンズがターゲット層として重要なもうひとつの理由として、企業が習熟曲線を克服する必要がないことが挙げられます。」
英語原文の方がわかりやすいです。
Another reason teens these days are a desirable target audience: there's no learning curve for businesses to overcome.
例えば、smartphone/tablet のような、今までにない device を売り出す場合、使い方を教えなけれなりません。 そのために、分厚いマニュアルや、時には、講習会が必要です。
英語では、'teens these days' となっているように、今の彼女・彼らは、教えなくても、使いこなしてしまうのです。 昔のガラケーには、今もそうかどうか知りませんが、分厚いマニュアルがついていました。 Smartphone には、なんにもついてません。 File として内蔵されていますが、teens は、そんなもの読みません。
「ミレニアル世代がこのようなティーンズ情勢を切り拓いたパイオニアだとすれば、いまの10代はそこに生まれたのです。 つまり彼らは、生まれたときからこのような情勢を生きている最初の世代。 何かにライフスタイルを合わせる必要がないので、新しいテクノロジーを自然に語ることができるのです」
という話です。 この記事は、更にこの記事の筆者が、従姉妹の 15歳の少女 Lucy へのインタビューへと、続いています。
それを読むと、さらに、ティーンズ恐るべし、なかなかやるもんだ、との感を深めるでしょう。
という時代になったのです。 こういう時代、学校の先生は、どうしたらよいでしょうか。
特に日本は。 デジタル教科書ひとつとっても、まだもたもたしています。 大人が集まって、「デジタル教科書推進協議会」 を作って、ごちゃごちゃ言っている時代ではないでしょう。
そのうち、新興ブランドの企業が、「スマ勉」 用の apps を、どんどん出して、日本のティーンズが、それにとびついたら、どうなるかな。
大人が 「授けてやる」 という 「授業」 に退屈しきっているティーズが、「スマ勉」 によって、「勉強」 というより、「強いられない」、自発的な学習の面白さに目覚めた時、学校はどうなるか。
想像すると、面白いのか、恐ろしいのか、ここは想像力の働かせどころですよ。

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