時間の before/after が、場所の前置詞に変身する時。 正体は変わらず。

日本語の 「前後」 は、場所にも時間にも使われる、という話を昨日しました。
英語では、
場所の 「前後」 には、'in front of" と "behind"
時間の 「前後」 には、"before" と "after"
を使うと、言いました。
その際、"behind" は、時間を特定しない場合に時間にも使われると説明しました。 その例として、
behind the schedule, behind time, behind the times
を挙げました。
試合でリードされているときに、behind を使い、その状態から逆転する
"come-from-behind victory" は、時間的発想、ということは指摘しました。
その後見つけた例では、behind the appointed time.
副詞的用法で、He is behind in (with) his work. (behind the schedule と同じ発想です)
"front" を時間に使った例はないですね。 あったら教えて下さい。
というわけで、front と behind は、もっぱら、場所の 「前後」 を表すのに使われる、と言ってもいいでしょう。
Do you agree? If not, please tell me the reason.

一方、時間の 「前後」 に使われる before/after ですが、これが、なかなか厄介です。
before が、場所の 「前」 にも使われる例として、昨日は、
before my eyes,
'an' is used before the vowels.
The governor will appear before the committee.

と3つの例を挙げました。

この before を "in front of" に置き換えるとどうなるでしょうか。
in front of my eyes
'an' is used in front of the vowels.
The governor will appear in front of the committee.

どう思いますか?

このことを考えるのに、次の例を考えてみてください。
park the car in front of the police box.
park the car before the police box.


There is a service station in front of the railway station.
There is a service station before the railway station.


"in front of" も before も、どちらも、日本語訳で 「前」 とおぼえていると、
最初の二つの文は、どちらも
「交番の前で、車を駐車した」
になり、次の二つの文は、
「駅の前に、ガソリンスタンドがある」
どちらも同じ訳になります。
原文を知らず、訳文だけを読んだ人は、文字通りに取って、
「交番の真ん前に駐車する」 「駅の真向かいにガソリンスタンドがある」
と思うでしょう。

"in front of" の場合は、まさにそうですが、
before の場合は、その意味を取って訳せば、
「交番の手前で駐車した」 「駅へ行く道の手前にガソリンスタンドがある」
という風にしなければならないのです。

これは、認知論的に?よく考えれば、before は、時系列の前後を表します。 時系列は、視覚的に表すと、左から右への直線で表されます。 時系列の代表は、歴史年表です。 古い時代から現代にかけて左から右へ出来事がならべてあります。
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歴史に限らず、いろいろな出来事が時系列で、左か右へと流れます。
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縦の時系列もありますが、横の方がわかりやすいですね。
横の時系列では、ある時から左は before で、右は after になります。

これで、見当がついてきたでしょう。 道という、言ってみれば横一線に伸びている場所のある地点に交番があるとすると、その 「道の線」 の 「交番」 へ行く手前のところは、before になります。 「交番の真ん前」 まで行かず、その手前のところで駐車すれば、before the police station になるわけです。 「一見」 すればこんな感じです。
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これは、時系列から言っても、before になりますね。 交番に着くより、時間的に前の出来事になるからです
railway station へ行く道の手前に service station があるから、before だ、ということも、これで納得できるでしょう。

このように考えると、先の例の "an" is used before the vowel.
は、vowel がでてくるより時間的に先ですから、before でなければならないことが理解できます。
後の二つは、実はどちらも可能ですが、この話は明日にします。

こんなことも考えてみました。
交番を通り過ぎたところで駐車したら、park after the police station になり、
駅を通りすぎたろころにガソリンスタンドがあると、There is a service station after the railway station.
になるでしょうか。
なるでしょうね。一見すると、
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こういう時は、「後」 ということばは使わず、ここに書いたように、「通り過ぎたところ」 となりますね。
 こうなると、この 「赤い道」 の左の先にいる人からすると、
There are three service stations along this street, before the railway station, in front of the railway station, and after the railway station.余談ですが、これら二つのイラスト、なかなかよく出来ているでしょう。

このように、before/after が、場所の 「前後」 を表すのに使われる時は、時系列の 「前後」 の感覚を引きずっている、というのが、私の認知論的?解釈です。 What do you think?

これを、さらに裏付ける例があります。 出し惜しみをして明日にとっておきます。

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