「あるがまま」と「ありのまま」、描き方の違い。

皆さんは、「あるがまま」という言い方と「ありのまま」という言い方を、どちらも知っているでしょう。
 どのように使い分けていますか。この両者には、どのような違いがあると、考えていますか。
 実際に使われている例を、少し見てみましょう。
 「物事はあるがままに見よ。」216 といいます。「物事をありのままに見よ。」325 とも言えますね。そうなると、違いは?
 「物事をあるがままに受け取れ。」 58 といいます。「物事をありのままに受け取れ。」 7 とも言えます。違いはあるでしょうか?
 このふたつの言い方を google した結果が、それぞれの言い方の後に書いてあります。
 「見る」ほうは、「ありのまま」が優勢で、「受け取る」ほうは、「あるがまま」が優勢です。
 「ありのままを言う。」 の場合は、「あるがままを言う。」は、ちょっとへんですね。
  google の結果は 330 vs. 8 で予想通りです。
 「ありのままの私を愛してください」の代わりに、「あるがままの私を愛してください」*というせりふは
  17,900 vs. 1,160
 このせりふを言うときは、「ありのまま」のほうがいいですね。
 その他、いろいろ調べた結果、私なりの結論を言いますと、
 「あるがまま」は、「ある」という状態が、一定の状態で「固定」していて、時には、個人の意思では、変えることが難しい状態なので、
 「あるがままに」に受け入れざるを得ない、という感じです。宗教的な意味合いが入ってくると、それは、神や仏の意思で、そうなっているので、「あるがままに」従うのが信仰だ、というニュアンスになります。
 一方「ありのまま」は、現状の「ある」(存在するという「意味」です)状態を、つつみかくさず見せていて、うそ偽りは言ってない、という意味合いがあります。また、それは「現状」ですから、今後変わることもある、という含みもあります。変わるのは、よい方へも悪い方へもありますが。
 そう考えれば「あるがままの私」は、「ありのままの私」に比べて、堅物に聞こえますね。「ありのままの私」の方が、可愛げがあります。
 余談ですが、この「ある」という存在動詞は、何活用でしょうか。未然形は、どうなるでしょうか。下記サイトに答えがあります。
 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1312322278
  では、また、「あるがまま」と「ありのまま」は、英語ではどうなるか、も調べてみました。それに当たり英語には、as it should be 2,600,000 と  as it is 119,000,000 が代表的なものですが、google では、後者が圧倒しています。
 そこで、私自身が、ある結論を出しました。
 「あるがままに」は、as it should be
「ありのままに」は、as it is.

 としたらどうか、というのです。これは、私の辞書の定義ですから、accept するかどうかは、ご自由です。
 先の「ありのままの私」の場合は、as I am になります。
 「あるがままの私」を as I should be では、おかしいですから、英語の場合は、「ありのままの私」しか存在しない、ことになるでしょう。
  そこで、なぜ、こんなことを考えているか、というと、絵を描くとき、
 「あるがままを描く」58 「あるがままに描く」 222 と言ったり、「ありのままに描く」1,530 「ありのままを描く」 342 と言ったりしますが、どうちがうかのかな、と考えたからです。
 「写実」とか「写生」は、どちらに当たるのかな、とも考えみたわけです。
 「あるがままを描く」と、「ありのままに描く」とは、どう違うでしょうか。
 「ありのままを描く」と、「ありのままに描く」とは、どう違うでしょうか。
 この二つは、「あるがまま」あるいは、「ありがまま」が、目的語として使われるか、副詞として使われるか、の違いです。
 上の日本語の場合は、どちらも副詞として使われているほうが多いですが、最も多いのは「ありのままに描く」という副詞の場合です。
 問題は、「ありのままに描く」として、何を「ありのままに描く」か、です。
 そこで、ごちゃごちゃ迷っていても仕方ないので、これらの組み合わせを考えてみました。
 そうすると、下の四つになります。
 (1)「あるがまま」を 「あるがままに」描く。
 (2)「あるがまま」を 「ありのままに」描く。
 (3)「ありのまま」を 「あるがままに」描く。
 (4)「ありのまま」を 「ありのままに」描く。

 となると、Da Vinci は、これらの中のどれの描き方をしたのでしょうか。Caravaggio は、どうなのでしょう。そして Hogarth は?
 印象派の画家は?ピカソは?
 こんなこと、美術史家は、考えないようです。ちょっと面白いですよ。明日まで皆さんも考えてみてみてください。頭の訓練になります。頭の訓練には、今まで考えても見なかったことを考えると、新しいsynapse の結合ができて、脳が活性化します。アルツハイマーとか、認知症の予防になりますよ。Walking とか、sport gym とか、body の訓練ばかりに熱心な人は多いですが、brain の training もしたほうがいいのでは。
 http://en.wikipedia.org/wiki/Synapse
 とは、言っても、何にもなしでは考えられないかもしれないので、ヒントを出しておきます。下の4つの絵は、それぞれ、上の四つのどの場合にあたるでしょうか。そして、それは、なぜ?でしょうか。
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