Apple は、アナログ商法の達人。

昨日は、
本来からの 「アナログ」 というものはなく、
従来そういうものと思ってされていたことが、「デジタル的」 に行われるようになると、
それまでのものが、急に 「アナログ」 とされる、
という、SF流解説をしました。 こういうこと、今まで誰も言ってないような気がしますが。 Am I wrong?

そこで、今日は、この観点からすると、先日指摘したような、
Jobs は、アナログ人間だった、
ということが、よく理解できる話をします。

 従来、有史以来、商売というものは、ものの売り買いが、主体でした。 要するに、hardware の売買です。
商売で儲けるには、
なるべく安く仕入れて、または、自分で作る場合は、なるべく安く作って、
なるべく高く、なるべく多く売る、

のが、商売上手でした。

 売るためには、商品を持って黙って立っていてはダメで、
寅さんのように、大道で口説を述べるか、
現代では、テレビ、その他のマスコミ媒体で広告を出す

 ということをしないと、せっかくいいものも売れません。
 
 こういうことを考えて、Jobs の Apple 商法を、眺めてみましょう。
Apple は、中国など、労賃の安い国で、iPod, iPhone, iPad などの、ものの商品 (hardware) を安く作らせ、必要な部品は、日本などから、買い叩いています。
 そのやり方は、アメリカの労働者から職を奪うとして、避難され、生産の一部をアメリカで行わざるを得なくなりました。
 この辺りの事情は、まずは、"Apple 中国 労働" で、google すると、いっぱい記事が出てきます。 日本語の記事です。 ここを click/tap。 1,830,000 hits.
画像

その一つに、日経の
アップル「解けた魔法」、中国で長時間労働 サプライチェーンの舞台裏
があります。 2012年4月5日の記事です。

 次に、"Apple アメリカ工場" で google すると、アメリカで製造せざるを得なくなったことを伝える記事がいっぱい出ています。 ここを click/tap。 1,980,000 hits.
画像

そして、そしてですね。 Apple 商法の真髄は、Jobs の、寅さんにまさる、口上上手にあったのです。
Apple の新製品を発表する都度、大きな会場を借りきって、マスコミ関係者を大勢招待し、大規模な発表会を開きます。
 これも、"Apple 新製品発表" で、google してみてください。 ここを click/tap。 2,820,000 hits.
画像

過去の発表会の様子がわかります。 Ustream や、ニコ生など、ネット上で中継されていることもわかります。
それほどの一大イベント化しているのです。
 
そして、先に紹介した Dogfight を読むと、いかに meticulously に Jobs が、その presentation を用意し、rehearsal を繰り返したか、その様子が、vivid に描かれています。
 Jobs 亡き今だからこそ紹介されていることが多くあります。 iPad の時が、特にそうだったのですが、前日まで、うまく行かなくて、当日どうなるか、と担当者は生きた心地もなかったのに、
いざ本番、Jobs が、始めると、すべて何事も無くスムーズに完璧にことが運んだということです。
 
 ということで、やや長々と、Apple 商法を紹介しました。
これは、言ってみればデジタル商品を、デジタル技術を駆使して紹介し、売りまくって儲ける、
というそれまでの商法の常道を行っているわけです。
そして、ここが肝心ですが、Apple が売っているのは、hardware です。
 なぜ、これがアナログか、
ということです。
 ここで、昨日のことを思い出したください。
それまで、当たり前に行われて来たことを、デジタルに行う人が出てくると、
それまでのやり方が、アナログになる、
ということでした。
 Amazon と Google が、言ってみれば、デジタル商法を始めたのです。
その商法から見ると、Apple 商法が、アナログになってしまうのです。
ここでは、立ち入りませんが、Microsoft 商法もアナログになって、今や滅びつつある運命です。
 
 では、Amazon と Google の商法は、なぜ、そして、どのようにデジタルなのか、
というのが、次の話です。
 丁度時間となりました 一寸一息願いましてまたの御縁とお預かり。
"広沢虎造<清水次郎長伝>浪曲" の最後を締めくくる名台詞です。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック