「絵に描いた餅」 だった、35年前の 「国際教養学部」 カリキュラム by SF.

「ロール・モデルなき 「グローバル人材」 育成事業は、絵のない餅。」
これ、昨日のタイトルです。
「絵に描いた餅」 という言い方はありますが、「絵のない餅」 というのは、google しても出てきません。
これ、どういう意味だ?
と思いませんでしたか。

今日は、その話から始めます。
餅は、餅米をついて作りますが、ついただけではだめで、それを色々な形に、言ってみれば 「成形」 しなければなりません。
餅には、ふだん見慣れた 「形」 だけでなく、いろいろな 「形」 があります。
試みに、"餅" で google し、「画像」 を選ぶと、実にいろいろな 「形」 の "餅" があることが、目に見えてわかります。 下の画像は、その一部 (二部かな) です。
画像
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ついた後、どのような 「形」 の餅にするか、口で説明するより 「絵に描いて」 しめせばよくわかります。
ということは、逆に言えば 「絵のない餅」 は、作りようがない、のです。

だから、「グローバル人材」 を育成する、というなら、まず 「絵を描いて」、その姿を、目に見えるように示せ、と言いたいのです。

そこで、今日は (多分明日も)、私が 「グローバル人材」 の 「絵を描いて」 みようというのです。

 ただし、その前に断っておかねばならないことがあります。 これから、私が描くのは、「グローバル人材」 でなくて、「グローパル・パーソン」 の 「絵」 です。
「グローバル人材」 と 「グローバル・パーソン」 の違いについては、昨日も紹介した、先のエントリー
「グローバル人材・人財」 vs. 「グローバル・パーソン」
に、かなり詳しく説明しています。
 簡単に言えば、「グローバル人材」 は日本のグローバル化した企業が、日本だけでなく、グローバルに使える 「人材」 のことで、割りきって言えば、企業活動に (えげつなく言えば、企業の利益に) 貢献できる 「人材」 のことです。 その中で、企業の 「財産」 になれる人が、「グローバル人財」 になるのです。
 「グローバル・パーソン」 は、企業に雇われているのでなく、自分の 「生き様」 として、グローバルに動き回れる人です。 「動き回る」 というのは、地理的に動くだけでなく、ネット上などの、グローバル空間も自由に動き回れる人のことです。
 昨日、「順」 さんから、コメントが寄せられ、その中に、「グローバル人材」 のイメージとして、
単に英語 (またはターゲット国の言語)ができて、会社の役に立てば、グローバル人材と呼ばれるのでは?
と書いています。
やっぱり、それが世間的なイメージかな、と納得したわけです。

「グローバル人材」 と 「グローバル・パーソン」 の関係といえば、
「グローバル人材」、特に 「グローバル人財」 になるには、その前提として、まずは、「グローバル・パーソン」 になることが望ましい、と言えます。 もっとも、「グローバル・パーソン」 でなくても、それを言ってはおしまいかもしれませんが、「えげつないグローバル人材」 になることはできるでしょう。 金儲けだけが生き甲斐の。

 ということで、これから、2,3回は、もっぱら、「グローバル・パーソン」 の絵を描いてみます。
「スーパー・グローバル・ハイスクール」 で育成すべきは、最初から、企業の期待に応えるための 「グローバル人材」 であるべきではないからです。 育成すべきは 「グローバル・パーソン」 であるべきです。 そうしたほうが、生徒や親や納得します。 Do you agree?

「絵を書く」 と言っても、いろいろな絵があります。 昔の?エントリーで SF流美術史を連載しました。 そこに色々な絵が紹介してあります。
ルネッサンス時代のような写実画、現代の超細密写実画があれば、ピカソなどのキュービズムのような抽象画、印象派のような絵画などなど。
更に、絵を描く場合、はじめから描くものが、明確になっている場合もありますが、描いているうちにだんだん形をなしてくる場合もあります。
「グローバル・パーソン」 の絵を描く場合、いろいろなイメージがあるし、そのイメージも具体的な人の形をしているわけではないですね。
だから、ここでは、「グローバル・パーソン」 で浮かぶイメージの印象を基にして、印象の強いところから描き始めてみます。

 その描き始めの、手探りとして、こんな話から始めます。
今は昔、昭和の時代、昭和55年のことと覚えています。 岐阜県の岐阜市と各務原市の境界にあった (今もあります) 東海女子短大が、四年制大学を作ろうとして、文学部英文学科をメインとする設置案を、当時の文部省に打診しました。 そうしたら、担当者から、岐阜市には、すでに岐阜女子大学が、文学部英文学科を持っている、二つも、女子の四年制大の英文科を要らない、別の案を持ってこい、と言われたそうです。
そこで、どうしてそうなったのか、今でも謎ですが、その担当者が、岐阜大学に藤掛という先生がいるから、その人に相談したら、というサジェッションがあったそうです。
ということで、あるとき、東海女子短大の担当者から、そういう話で理事長夫妻が会いたがっているので、という電話がかかってきました。

 細かい経由はさておいて、そこで、相談を受けて、私が、提案したのは、
国際教養学部という名称の学部でした。 そして、当時の大学設置基準にしたがって、教養科目人文・社会・自然各12単位、合計36単位、外国語12単位、体育4単位、専門科目、72単位、合計124単位の中身から、学年順の配列までカリキュラムにして、提案しました。
それを見た、特に、短大学長をしていた、理事長夫人が、感激して、これこそ私が、望んでいたものだ、と大喜びしました。
 事細かな経緯は、紹介しても仕方がないので、書きませんが、結局のところ、骨抜きにされて、「英米文化学科」 という、実質英文学科とさして変わらないものになってしまいました。 斬新な、革命的な案が、いつもたどる運命です。
 あの時、私を学長にして、餅は餅屋に任せておけば、実現してあげたのに。 国際教養という餅の作り方も、味も知らない、前岐阜大学教育学部長を学長にしたので、薄いせんべいになってしまったのです。 当時の私は、44歳でした。
 あれが、実現していれば、今評判に秋田国際教養大学や、早稲田の国際教養学部に先立つこと 35年、東海女子大の隆盛をもたらしたのに、と思いますが。 今は亡き、神谷美恵子理事長夫人は、晩年まで、そのことを残念がってみでましたね。 ご冥福を。

そこで、「グローバル・パーソン」 の描く手がかりに、今はやや霞んでしまった 「絵柄」 を思い出しながら、 「絵に書いた餅」 だった、幻の 「国際教養学部」 のカリキュラムも紹介してみようと思うのです。

ということを前置きとして、実際に描くことは明日からにしましょうか。 さあ、どういう絵になりますか、お楽しみに。

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この記事へのコメント

2014年05月21日 22:42
「グローバル人材」に対しての「グローバル・パーソン」!昨日はこれまでの関連エントリー記事を読まないままコメントを送り大変失礼いたしました。自分が「グローバル人財」と「グローバル人材」のイメージをわけて持っていたのかなという発見がありました。(^^)「グローバル・パーソン」と伺い、先生の発想の柔軟性に驚くばかりです。私のほうがすでに頭ガチガチな大人になっております。今からでもグローバル・パーソンな母になることは可能でしょうか。お餅の写真から始まり、キュビズムや印象派の絵画を思い浮かべ、おいしい&うつくしい色合いの中で描かれ始めた「グローバル・パーソン」の記事をわくわくしながら読ませていただきました。次回の記事も楽しみにしております!

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