一筋縄ではいかない 「~から」。 From 一辺倒では、間違いのもと。 Off をお忘れなく。

Off と from の話も、今日で4回めになります。 もう飽きたでしょうから、今日で打ち止めにします。
なぜ、しつこく取り上げるか、というと、
「~からとびおりる」 ということを、英語で言いたい場合、学校で英語を習った人は、先ずは、from を使って知らん顔?をしてるでしょう。 Off を使うことなど思いもつかない人が多いでしょう。
統計があるかどうか知りませんが、日本では投身自殺が結構多いです。 いろいろなところから跳び下りて成功しています。 そのことを英語で言うのに、「から」 を from にしていると、話が通じなくなるかもしれないのです。
Wordreference.com というサイトがあります。 その中に English only という forum があって、英語の使い方について、英語国民も交えていろいろ discussion をしています。
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その中に、今回取り上げた
"jump off the cliff" か "jump from the cliff" か、どちらが適切か、結構長い応答があります。
その応答の中に、こんな thread があります。
I wouldn't use from a cliff. The common usage is off a cliff. If you use from a cliff, the cliff becomes a location. Doubtless a listener would understand that the cliff had been the means of executing the suicide.
 また、次のような thread も出ています。
When using "from", you have to think of the corresponding "to".
In the context of cliff, you can "jump from the top of the cliff (to the bottom of the cliff)". But it'll be strange to say "jump from the cliff" because your destination is still part of the cliff (ie. the bottom of the cliff).

この文章、ちょっとわかりにくいですね。 言わんとすることは、from を使うと、崖から跳び下りてもとびおりる先は、崖の下ということになって、それでは、飛び降りた甲斐がない?ということでしょう。 「崖からとびおりる」 というのは、先の thread にもあるように、自殺が目的ですから、とびおりる先は崖の下のような、わけのわかったところでなく、行き先不明の深い谷間とか、そういうところでなければならない、ということです。
 
 そして、「行き先」 の定まった from の例として、次のような場合があげられています。
I jump from my bed to the floor.
The children were jumping from one bed to another.
The sailor on the sinking ship jumped from the mast to the rescue sling on the helicopter.
In Brooklyn, it is possible to jump from one rooftop to another.
She leapt/jumped from the burning building, into the arms of the firemen.

 
こういう例を見ると、なるほで、from と off は違うな、ということが納得できませんか。
日本語で一口に 「~から」 と言っても destination を意識する場合としない場合で from と off を区別する必要があるのです。

日本語で 「~からとびおりる」 というと、今まで挙げた例の他に、
「屋根からとびおりる」 「車からとびおりる」 同じ車でも 「バスからとびおりる」 「電車からとびおりる」 があります。
これらの 「から」 は、全部 from でいいのか。 自殺目的かどうかはわかりませんが。
  実際に使われるのは、どちらが多いか、google してみました。
市川染五郎と瀧本美織主演の 『妻はくノ一』 は、結構好評で、最初の総合テレビの放送に加えて、BS プレミアムでも再放送されました。 これは、染五郎があの大怪我から舞台復帰する前に、テレビドラマに出演したものでした。 染五郎ファンのわたしとしては、後編も含めて全シリーズを録画しました。 瀧本美織のファンにもなりました。
瀧本美織扮するくノ一が、屋根の上で戦ったり、屋根からとびおりるなどの立ち回りが話題になったドラマでした。 このように時代劇では、屋根からとびおりるシーンがよくあります。 とびおりる先は地面に決まっていて、しかも、くノ一ですから、安全に跳び下ります。 そうなれば、「屋根から」 は、from the roof/rooftop と、from を使うと思うのですが、google すると、
jump from the roof 276,000
jump off the roof 325,000
jumped from the roof 285,000
jumped off the roof 300,000


off の方が多いですね。 もっとも英語の世界ですから、くノ一はいないので、屋根から行く先定めずとびおりる人が多いのでしょうか。

乗り物の場合です。 先ずは、car。
jump from the car 401,000
jump off the car 2,340,000
jumped from the car 410,000
jumped off the car 3,200,000

Off があまりに多いので、間違いかと思って、今日ももう一度 google したら、jump off the car が大幅にふえていて、off と from の差がますます広がりました。 どうやらこれは、「車から跳び下りる」 の緊急の場合であって、とにかく 「車から」 離れることが先決だから、off が圧倒するのです。 「車からとびおりる」 を学校英語の感覚で "jump from the car" と from を使うと、何をのんびりしている、と笑われかねませんよ。 Off ですよ。

Bus の場合はどうでしょう。
jump from the bus 16,200,000
jump off the bus 279,000
jumped from the bus 6,800,000
jumped off the bus 186,000

こちらは、from が圧倒的です。 どう解釈しますか。
jump from the bus という場合、何も 「とびおりる」 わけでなく、単に 「バスからおりる」 という意味でつかわれます。 いろいろなバス事故の場合は、思い浮かべると、とびおりる間もなく、バスが崖から転げ落ちるとか、高速道路で転倒して乗客は飛び出る間もない、後からバスの中から救出されることが多いです。 そうなると、"jump off the bus" のケースは少ない、という解釈になります。 What do you think?

電車の場合はどうでしょう。
jump from the train 199,000
jump off the train 205,000
jumped from the train 235,000
jumped off the train 199,000

これは、拮抗してます。 電車の場合も jump from the train は、単に 「電車からおりる」 という意味で使われることが多いです。 事故の場合、走っている電車からとび降りる人は、まずいないでしょう。 事故で止まった場合、プラっとフォームのないところに止まっていますから、とにかく電車から離れなければと jump するのが、off の意識になるのでしょうか。 よくわかりませんが。

このように、勝手に解釈しましたが、それでは、これら4つの場合、実際にどういう状況か 「一見」 すると、この解釈に自信がもてなくなります。 そこは、どう解釈するか、今日の日曜日、のんびり考えてください。
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