何がグローバル化したのか。人工的環境がグローバル化した。

 「グローバル人材」が話題になる時に前提となるのは「グローバル化」ということです。
よく気をつけていると、「グローバル化」を論じるときに、何かそれは当たり前のことで、一体何がグローバル化したか、はっきりさせてない論調が多いような気がします。What do you think?
 実は、私にもそういう傾向がありました。
 先のエントリーで、「グローバル人材・global person」とは、「人工的環境に適応出来る人」と定義しました。
 そこで、はっと気が付きました。Late, but not too late.
 グローバル化したのは、人工的環境だったのです。
 ここで注意が要ります。普通「人工的環境」(英語では、artificial environment) というと、google してみるとわかるように、
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 自然環境を模して、人工的に作った環境のことを意味します。
 先のエントリーで紹介したように、人類学者今西錦司博士のいう「人工的環境」は、マクルーハンの media に共通する、人類の文明が作り出した、植物・動物の自然界にない人工的環境などです。
 それには、交通システム、都市環境、各種の機具などのハード環境と、法律、経済行動、言語などのソフト環境がありました。
 そして、そういうものを使うのに「ことば」が必要でした。
 そこまでは、当たり前のこととして理解する人は多いですが、では何がその人工的環境を グローバル化したか、というと、これがなんとなく当たり前過ぎて、うっかり気がついてない人が多いような気がします。
 あっさり結論を言えば、IT (ITC)、特にインターネットによって、これらの人工的環境がグローバル化したのです。
 インターネットというと、目に見えない電波なので、ソフトの人工環境だけのことと勘違いする人もいるでしょう。
 私の先のエントリーにこんなのがあります。
すべてのモノがつながる 「モノのインターネット」 の時代が来た。

Internet of Things から、Internet of Everything へ。
 ハードなものの世界もインターネットによってグローバル化しているのです。

 昨日1月10日NHKETVで、MIT Media Labo 所長の伊藤穣一氏と iPS細胞の山中伸弥博士の対談が放送されました。
 その中で、伊藤穰一氏が、BI (Before Internet) と AI (After Internet) という言い方を紹介し、BIと AI では、物事が全く変わってしまったと言ったのに対し、山中博士も全くその通りだ、と同意しています。
 この話の TED 版は、145万以上のアクセスがあります。下記サイトで皆さんも見てみたらどうですか。
革新的なことをしたいなら「ナウイスト」になろう
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 この時点で、やっぱり言われてみれば当たり前なので、うっかり気が付かないことがあります。
グローバル化するとは、どういうことか、です。
 これについて、先のエントリーでも紹介していますが、宇宙飛行士の毛利衛さんが、宇宙船から眺めた地球には、国境線がなかった、といいました。
インターネットの online 上にも国境線がないのです。
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 平たく言えば、「国際」とは、international ですから、nation (国民国家) が前提で、国境を前提としています。
 インターネットネットによる人工環境には国境がないので、グローバルなのです。
そして、そのグローバル人工環境を利用するのに必要な言語としては、英語がもっとも環境利用効率がいいのです。
 英語、英語というと、これもうっかり忘れがちになりますが、英語だけで来てもだめで、インターネットは、ICT (Information Communication Technology) に基づいています。従って、インターネットによってグローバル化した人工環境を利用するには、ICT を駆使できることが必要になります。
 この際にも、忘れてならないことがあります。よく世間話で、「インターネットをやっている」という言い方をします。そういう人の「やっている」ことは、ネット上でゲームをしたり、情報を取ってくる、という消費的行動 consumptive activity です。ネット上で情報発信・交換したり、フォーラムを開いたりするという productive activity をしている人は、まだ少ないです。ブログで情報発信する人は増えてきましたが、英語でブログを書く人はまだほとんどいないようです。私も日本語でしか、していません。
 こういうことを考えあわせると、先に定義した「グローバル人材・global person」は、次のように定義し直すことができます。
 インターネットによってグローバル化した人工環境を ICT と英語を駆使して、情報入手という消費的行動だけでなく、情報発信という生産的行動が出来る人。
 そして、さらに付け加えれば、そういうことを人に雇われてするのでなく、自分の人生のために主体的にできて、世のため人のためになることができる 「人材」ということができます。What do you think?
 そうとなれば、今度は、そういう「人材」は、どうすれば生まれるか、ということを考えなければなりません。生まれた時から「グローバル人材」という赤ちゃんがいれば話は簡単ですが。
 最後に、この後の話を、ここで余談的に付け加えておきたいことがあります。
 現在の学校教育では、BI世代がBIメディアを使って、BI 的発想で、AI世代を「教育」しようとしています。これでは、「グローバル人材」は育ちません。
 伊藤穰一氏は、上の TED で、Education は必要ない。Learning が必要だ、と言っています。そして、氏は、education を拒否して、自分で learning をした人です。
 このこと、この後の話です。

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